「いちばんすきな花」の第3話は《モゴモゴ》という言葉が、印象に残る。やがて、“ともだち”と言葉を与えられるが、それはどこか、面倒なので〈とりあえず〉その言葉を置いてみた…みたいな与えられ方…
ホントのことって実は《モゴモゴ》の中に在るんじゃない?
って、(作者の)想いが私には感じられてしまうのだが…
老子も、そんな言葉を残していなかったっけ?
道?ほんとうのことって、名付けようが無いものだって。
確か、「幽玄」とか「玄妙」とかって…
カウンセリングの世界って、そのモゴモゴの時に居る瞬間なのかも。だから、新しい道、自分の道が見えてくる。
大切なのは、慌てて名付けたりしないこと。
わからない中で居続けることになるから、もう一人の人が居ると助かるんだよね。
ところがどっこい、わからない中は不安なので、もうひとりの人も耐えきれず、既存の道を提供してしまう。
カルトって、騒がれているけど、既存の道を用意して待っているのが、宗教や道徳だったりして…
そこが難しいんだよね。
《モゴモゴ》…
それが、大切に表されていて、「良いなぁ〜」って
思った。