絶対、おすすめのドラマがはじまった。


(小学校の授業風景)
今から好きなお友達同士で二人組みを作って下さい。
   なかなか席を立てない娘が映される
=昔から二人組を作るのが苦手だった、潮ゆくえ。

(ファミレスで男の子が彼女を待つ)
来たのは彼女だけでなく3人だった。
=昔から二人組にさせてもらえなかった、春木椿。

(ひとりで将棋をする女の子)
カタツムリ(雌雄同体)に成りたいという…
=昔から1対1で人と向き合うのが怖かった、深雪夜々。

(ひとりで片方のシーソーに座る男の子)
好きになってもらえるイラストなら…って、仕事が貰えない
=昔から1対1で向き合ってくれる人がいなかった、佐藤紅葉。

二人組に成れなかった余っちゃったひとり…
そんなひとりの4人が織りなすドラマ。


本も良いけど、役者さんたちもなかなか良い。
流石だなぁ〜と想う。

不思議な縁で4人が一堂に…
ゆくえの学校ではなく塾講師を選んだ話からそれぞれの深い話が語られる。が、それは2度目が無いから。いつでも会えると思っちゃだめなんだよね、で別れる。
 フト、カウンセリングのワークショップを想い出す。
身近じゃないから話せることもある。


潮ゆくえのつぶやきが流れる…


ふたりというのは難しい。
あらゆる人数でふたりというのは特殊で
ふたりである人たちには理由や意味が必要になる
ふたりはひとりより残酷
ふたりはひとりになった途端、1人になる
元々ひとりだった時より確実な孤独になる
ふたりは強いに決まっている
ふたりの人間は2人の人間が生まれない
逆に3人以上の複数人と言うのは
1人の集合体でしかないから
個々の価値は間違いなく
ふたりの時がいちばん強い。
 
課題設定?
このドラマの考えようとしていることが、つぶやかれているような気がした。


昔、ポリアモリーの語を頼りに考えたことがあった。
複数恋愛というより、性別に関係なくつながる関係だったと想う。その際は、人としての強さ・広さがないと難しいナァと感じた。裏返せば普通のモノアモリー(恋)は偏狭な弱い者たちもすぐに没入できるが、DVなど支配関係も当たり前に入ってくる。それで苦しむカップルも沢山いる。(明治以降の家族制度はこのモノアモリーを下に組み立てているので、家長の支配を前提とする)



ポリアモリー程、厳しい世界ではなく、しかし、それにつながる人と人との関係を問いかけるドラマ。
次回も楽しみにする。