今日、こんなニュースが流れていた。




平成20年代、9年間空港で働いた。
その間、自家用機に乗った桂文珍さんをはじめ(僕から言わせると)お金持ちの方がよく訪れられたが、しかもプライベートジェットが意外に来ることがわかった。県の職員さんに聞くと、プライベートジェットは意外と着陸料が高いので収入に貢献してくれるのだという。(旅客機は割引されて大きさの割に金額は小さくなってしまう。)

プライベートジェットの方々なんて、お金の使い方が違う。着陸料より、サービスなんだと想った。外国の方々なので、入管や税関などの手続きが必要だ。それを請け負う業者さんがいて、わざわざ富山に来て対応されていた。金に糸目はなく、スムースに事が運ぶ(良きサービス)ならOKなのだ。

要はCIQへの手続きをやることなら、僕らでも出来るんじゃないか、(会社起こせないか?)と話し合っていた。


都市周辺の空港は着陸料が高いし、混んでいてプライベートジェットもなかなか予約がとれないそうだ。富山空港なら1時間で羽田へ行ける。日本への入口として良いんじゃないかと想った。【母国→富山空港→羽田である。】

時は、空港の拡張計画が検討されていた。その計画では現在の消防.除雪車庫辺りにエプロンを拡張しようとするものであった。プライベート機が楽楽に駐機でき、富山から簡単に都会に行ける。

そのことを県の職員さんにも話した。
が、貧乏な人は貧乏な世界でモノを考える。
夢物語だと一笑され、そのうち拡張計画も消えてしまった。

今回、県に提案した東京の会社は僕らと似た視点からスタートしている。そんな会社から言われるとヘイコラと美術館も貸し切りにして説明している。

今日のニュースを見て、思い出した。

またまた、思い出した。
ある時、汚いジーパンをはいた若い男の人が県の空港管理事務所に来られた。そのディレクターは韓国映画からの依頼の者で、富山空港で撮影を行いたいという。県警ヘリの南側にあるフェンスを挟んで、別れの場を撮影したいのだという。

良い話じゃないかと聞いていたが、断られていた。
あの姿だったからかなぁ〜と想像している。
「おくりびと」の時もそうだった。
内容を聞いて、県の職員は、縁起の悪い設定だからと断ったそうだ。

まぁ、失敗なく、時を過ごせば…と考えてしまう人も多い。
外からやって来る新たなことは、「つつがなく」を乱すものでしかないと受け止められてしまう。

あの時、考えていたこと、あながち間違ってなかったなぁ〜と今日のニュースを見て、思い出していた。

この本を書いた人は富山の人で、当初は立山と常願川の背景を想定していたという。
山形県の職員は、受け入れたのにねぇー。