(ピダハンの続き)

地理の立場からピダハンを見た動画がある。

(内陸型)熱帯雨林の気候が時間の概念を生じさせなかった、という見え方だ。
面白いので、紹介しておきます。

結論から






時間の概念とは、循環的時間と直線的時間の二つの概念があり、内陸型熱帯雨林の地形はその発達機会を両方とも奪うことになる。
と地理からは考えるのだ。


【循環的時間】
熱帯雨林の森は樹木が覆い重なり、いつも空を隠してしまう。

内陸型熱帯雨林と日本の静岡と比べると、温帯の日本は変化が大きい。↓

しかし、内陸型熱帯雨林は降水量も、夏と冬の温度差も、あまり変化しない世界。

このように変化の少ない薄暗い中で過ごすと、太陽も星も見ることはあまりなく、『循環的時間』の概念は育たない。

また、
【直線的時間】
・この遠近感と言うヤツが未来と過去の概念的の発達に大きく関係している。
・距離によって物体の見かけの大きさがな変化するという感覚が培われず
・〈更に大きく人が見えるだろう〉と〈未来〉も認識する
・物体の遠近による〈見かけの大きさの変化〉と
物体の〈移動に伴う時間の経過〉と対応させて
・時間には過去→現在→未来と言う方向性が存在すると言う認識をするんだ。


こんな関係で『直線的時間』の概念も育つことはなかった。

ここで言う内陸型熱帯雨林の民族はアマゾンのピダハン、アフリカのムブティ・ピグミーなんかが当てはまるという。

地理の世界から見ると、また面白い。



このことを語った動画。↓


おまけ
確かに、時間を遠近で表現してるよね。これはほとんど、そうだって。





おまけ2