今日、今年の米を食べていただいた方から

『おいしかった!』

と言う言葉を戴いた。


お世辞ではない気がして、思わず

『そりゃ、そうです。』

と言ってしまった。


前にも報告したことがあったけど、田植え時に用水を流れて水の温度は13℃。それを田植えした田に流し入れる。


稲は寒くてたまらないだろう。

早く温めたくって、水管理には細心の気を使う。

太陽の力は大きい。水管理で育ってくれる。味は凝縮したままで。


冷たい水で育った米は味が違うと言う。

関西の市場では、「船峅米」は高く取り引きされるという。僕らのは農協へ出してしまうので富山米として混ぜられてしまう。


隣の寺家集落や市場集落で構成しているあねくら営農組合では農協を通さないルートを持っているので、船峅米で売っている。スーパーをやってる人から船峅米を手に入れたいと聞いたこともある。


うちの組合長は農協職員だったので、農協オンリーだ。


先程の話は、自家米として営農組合から購入したものを食べてもらった。



僕は若い方になるので力仕事の袋詰班。
その作業場から眺めた風景↓
奥に見える緑の帯の辺りは八木山大野遺跡。
石器時代から縄文時代に移る時代のものが発掘されている。




八木山大野遺跡と呼ばれているが、富山には『阿彦伝説』が残されているが、その戦いの場がここだったと言われている。

八木山とは昔、「焼き山(やきやま)」と書かれ朝廷から遣わされた大若子命(おおわくごのみこと)が上野に隠れる阿彦の軍に向け火をつけ追い出した。ちなみに写真は(大字)大野の風景なのだが、小字では『上野』の地名が残っている。

地名とは歴史の痕跡を受け止め、遺している。

大切にしたい。

こんな地で作ったお米です。
おいしいと言われたのにも根拠はある・・
と、思ってるんだけど。


ちなみにちなみに、写真を撮っているこの場所は『西瀬割』の名が小字として残っています。川の西側の意なのでしょう、今は均されてしまった昔の地形が彷彿とされます。

余談
この機械、凄くありがたい機械です。↓
30kgの米袋を腰の高さまでリフトアップしてくれます。大助かりの機械です。