対向車より先に右折の「松本走り」、県民も危惧 | あねこむしのブログ

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読売新聞より

 

対向車より先に右折の「松本走り」、県民も危惧

 

松本走りを特集した市広報誌と啓発用チラシ
松本走りを特集した市広報誌と啓発用チラシ
大津市の県道交差点で乗用車が右折する際に対向してきた軽乗用車と衝突し、散歩中の保育園児ら16人が巻き込まれて死傷した事故を受け、長野県松本市などで目立つ「松本走り」と呼ばれる危険な運転がクローズアップされている。交差点での強引な右折が特徴で、市も広報誌に特集を組むなど注意を呼びかけている。

 松本市によると、交差点などで対向車が左折するのとほぼ同時に右折したり、直進してくる対向車よりも先に右折したりする行為を「松本走り」と呼ぶ。こうした運転について、市交通安全・都市交通課の近藤潔課長は「松本は城下町で道が狭く、右折レーンのない道も多いからではないか」と推測する。

 市は今年3月号の広報誌で「危険 知っていますか? 松本走り」と題した特集を掲載した。「特に県外者から『マナーが悪い』と指摘されている」などと紹介し、道交法違反であることを呼びかけた。市交通安全協会などでつくる「市交通安全市民運動推進会議」も昨年度、松本走りの危険性を訴える啓発用チラシを作成。交通安全のイベントなどで配布している。

 市によると、全てが松本走りとは限らないものの、昨年1年間に右折時に起きた交通事故は78件。「JAFメディアワークス」(東京)が運営する動画投稿サイト「ドラドラ動画」には、松本走りの様子を収めたドライブレコーダーの映像が複数投稿されている。反対車線から来た乗用車が強引に右折したため、直進車が急ブレーキをかける様子などが分かる。

 県政などについて意見を受け付ける「県民ホットライン」にも、「松本走りを取り締まることはできないのか」といった声が寄せられている。

 菅谷昭市長は13日の定例記者会見で、市民へ向けて「余裕を持ちルール通りのマナーのいい運転をしてほしいと強く思う」と述べた。