城で養生中のアネーゴ姫。


連休だというのにお忍びにも出ず、

バカ殿並みに「ヒマじゃの~」と

秋空を眺める。。。鼻水滝の如し!


そんな折、爺(ダーリン)から電話が・・・

現代の姫は便利な武器を持ったものじゃ。


爺「なんか欲しいものある?」


フフフ・・・

姫「そちじゃ」

とはこの段階では敢えて言うまい。


待ってましたとばかりに

姫「チューチューアイス、モモ缶、あんまん買ってきてー♪」

爺「分かった」

姫「このセレクションってちょっとエロくない?」(考えすぎ)

爺「・・・」


その後、爺は店内のどこにあるか分からないあんまんを探す。

でも大丈夫!最新のナビが案内するから♪

携帯はトランシーバー化し、姫から指示が飛ぶ!


姫「菓子コーナーを右!牛乳コーナー左!」

みたいな。


全て揃ったところで

爺「他にまだある?」


少し間を置き、

姫「そちじゃ」


電話がブツリと切れる。

たぶん興奮して切ったのだろうと勝手に思い込む姫。

普段の3倍速で帰ってくるぞ。ホホホ・・・


案の定、早い到着。

顔を少し赤らめ、袋を差し出す爺。

姫、顔には見向きもせず袋を奪い去る。


姫は国道に現れる猿のように袋を漁り中身を確認。

ハニャ??


モモ缶は中国産(姫は国産しか口にせんぞ!)

チューチューアイスはアイスの実(中身は一緒でも棒がいいのじゃ!)

あんまんは黒ラベルの豚まん(黒ラベルだけ見てあんまん判断するとは・・・)


まったくもってリクエストレベルに達していないのじゃ~!

打首じゃ~!!


爺「あ~、慌てて買ったから、気付かなかったんだよー」

アイスの実を口にいれながら爺の言い訳を聞く姫。


姫「しかし、このアイスの実というのは案外旨いの~。

今回はこのアイスの実に免じて許そう。代わりに褒美をやろう。

そちは何が欲しいのじゃ?」

爺「・・・お暇が欲しいです」

そう爺は言い残しリビングを後にする。


姫はあんまんと思った肉まんを自ら温める。

城内は肉まんの香りで満たされていくのであった・・・


あ~、食欲の秋。

完治は遠からじ。。。