向こうに見えるのはヒマラヤ。

ヒマラヤの麓で暮らすネパールの人たちは、何かが足りないと嘆くことなく、笑顔で暮らしている。


1日2時間ほどしか電気が通らないこの国。
水だって汲みにいく。


学校も青空の下で、ヒマラヤ山脈を見ながら。

マレーシアで暮らしているときに出会ったネパール人(みんな出稼ぎにきている)に自分の国についてどう思うか聞いたことがあった。

2年間出稼ぎをすれば自分の国で家が建てられる。それで家族が寒さで病気になることもなくなる。だからこうやって異国で働く機会があって感謝してる。
日本のように豊かで満たされた国ではないけれど、僕たちは心を失っていない。
祈りを捧げ家族と過ごす。なんて幸せなんだろうと思ってる。

こんなことを話してくれた。

電気だってある。
水道をひねれば飲める水が出てくる。
着る物だってある。
靴だってある。
食べ物だってどこでも売っている。
病気になれば病院に行ける。

物質的にはもう十分満たされた国にいる。

なのに私たちは、何かが足りないと思う。

もっと幸せになりたい。
もっと仕事で活躍したい。
結婚したい、子供が欲しい。
お金が欲しい。
時間が欲しい。

人間ってすごい。
これが自我のなせる欲望というやつだ。

何かが足りないと嘆き欲することは、果てしない遠い旅。

あることに感謝し、それを大切にすることは今すぐできる。

あなたはどちらの世界で生きていますか。