2日前かな?

ブログの記事タイトルの下のほうに、

 

 

【公式ジャンル記事ランキング:映画レビュー55位】

 

こんなの初めて見たわ~びっくり

公式ランキングにはエントリーしてるけど、映画レビューを

そんなに細目に書いてないし、この記事には映画のこと

一切書いてないのにね~ww

 

でもブログ解析とか見てみると、きゃめろんの映画レビューを

見に来てくれている人が多いのよね。

ちょっと真面目にやろうかなw

 

で、昨日4月1日『映画の日』映画DASH!

ていうか、毎月1日は映画の日なんだよね。

でもひと昔前は奇数月の1日がそうだったのよ。

近年は映画ファン(ならびに映画ヲタク)に優しい環境になったね☆

 

早速気になっていたこの映画を、、、

 

映画『グリーンブック』

まだ黒人への人種差別の色濃い1962年アメリカで、アフリカ系

アメリカ人でクラッシック及びジャズ系の天才ピアニストドン・“ドクター”・シャーリーとその運転手謙ボディガードとして雇われたイタリア系アメリカ人トニー・“リップ”・ヴァレロンガがコンサートツアーで最南部を回る。

アメリカ人でありながらもお互い“黒人”と“移民”という立場で

生き方も全く違う男二人が旅のなかで互いを認め合い、いつしか

友情を築いていく。

 

 

 

このストーリーは実話。

 

ドン・“ドクター”・シャーリー ご本人。

 

トニー・“リップ”ヴァレロンガ ご本人。

 

ドン役は、マハーシャラ・アリ

 

トニー役の、ウィゴ・モーテンセン

ウィゴはこの役を演じるにあたり、体重を14キロ増量したそう!!

だってww

 

最近、俳優さんのなかで特殊メイクを使わず、己の容姿をアナログで

作り上げていくパターンが流行ってるのかな?

 

古くはジャック・ニコルソンやロバート・デ・ニーロ。

最近では、マシュー・マコノヒー、クリスチャン・ベイル、マット・デイモン、シャーリーズ・セロン・・・などなど、みなさんストイック☆

 

この作品はついこのあいだのアカデミー賞の作品賞に輝いていますアップ

しかし賛否両論だったそう。

同じアカデミー賞で 『ブラック・クランズマン』での脚色賞を受賞した

スパイク・リー監督も不快感を示すコメントをしている。

 

しかし、この作品を観る時に、“オスカーを受賞した映画” という

先入観を持たずに、ただひとつのこの世に確かに存在した物語で

あるということにフォーカスしてみてください。

 

ドラマチックな展開はありません。

でも、いくつかの些細な出来事が積み重なって、ジワジワと

ココロが暖かくなるストーリーです☆

人生ってそんなにドラマチックなことが次々にあるわけじゃないでしょう?

だからリアルに感動するのです。

 

アメリカ北部は比較的奴隷反対派の住民が多く、黒人に対して

南部よりはるかに寛容だった。

(この表現もきっと差別的と言われてしまうかなあせる

その北部ニューヨークで活躍していた黒人ピアニストのドンが

“あえて”差別の激しい南部へのツアーを自ら選んだ。

 

       本『グリーン・ブック』本

グリーンブックというのは、緑色の本という意味ではなくて、

米国ニューヨーク市で一生を過ごした Victor Hugo Green(1892~1960年)という黒人の郵便局員が、黒人の旅行者ために 1936~1966年にかけて出版したもので、その頃には

車を所有する裕福な黒人も増えて旅行をする機会もあったが、

当時は ジム・クロウ法という州法に基づく人種隔離政策の影響によって、白人と非白人の生活全般の格差があったため、

旅先で黒人が入店できない店やホテル、娯楽施設などが多くあり

そのため、黒人が利用できる施設などをまとめたガイドブックが

著者の名を取って『グリーン・ブック』として出版された。

 

 

劇中でもツアーに出る際にこのグリーンブックを持って出発。

ドンは北部とは一変して、肉体的・精神的・人権的な差別や暴力を

受けるわけだけど、絶対にそれらに対して暴力や暴言で戦わない。

人間としてのプライド、そして争いからは何も解決しないということを

その言動で示す。

(すんばらしくてカッコよかった!!

 

初めは黒人に多少の嫌悪を抱いていたトニーだけど、ドンの置かれている状況や気持ちを考えるようになる。

そしてドンの演奏を聴いて、心底感動するトニー。

 

無学で粗野なトニーをドンも初めは疎ましく感じていたが、

彼の粗っぽいが必ず助けになってくれる安心感と、自分とは

対照的な生き方に感化するようになる。

 

旅のはじめのほうにこんなシーンがある。

ケンタッキー州に入ったときに、トニーは「やった!フライドチキンが

食えるぜ!!」と大喜びで今のケンタッキーフライドチキンの店で

大量に買い込む。

 

トニーは車内でムシャムシャ食べだす。

それを「汚いな~。」という目で見るドン。

「ちゃんとハンドル握りなさい。」と言うとトニーが、

「ドンも食べようぜ!」と差し出す。

何度も拒み続けるドンはとうとうこう言った。

 

「フライドチキンを食べたことがない。」

 

それでもゴリ押しの末、一口食べるとその美味しさに微笑。

食べた後の骨をどうするのかとトニーに訊くと、窓から放り投げた。

ドンも初めて鳥の骨を窓から放り投げるが、その後トニーが

コーラのカップまで放り投げたが、それを戻って拾わせたドンの

キャラクターが絶妙だったww

 

おもろいわ~w

 

自分が今まで知らずにいた世界(大袈裟に言えばだけど)を

トニーから学ぶ。

 

このシーン、面白くてクスっとわらっちゃったんだけど、

実はフライドチキンには根深い歴史があったのだ。

 

また、本来ローストチキンとして食べる鶏を南部の牧場で働く黒人奴隷は白人農場主が捨てた肉の少ない部分の足や手羽を持ち帰り、

オーブンもなく油で揚げる調理法しかなかった。

フライドチキンは彼らのソウルフードでもあったわけだ。

 

ドンが口にしたことがなかったのは、そういうバックグラウンドが

あったからかもしれない。

 

でもそういう背景もあまり重苦しくなく、観る者に考えさせる作品で

良いな~と思った。

 

粗野なトニーだが、愛妻家ラブラブ

(こういうところが彼の魅力の一つかもしれない)

 

妻から旅先で手紙を書くように言われた彼は、こまめに書くのだが、、、

ん~。雑ッww

そこでドンが手紙(と言ってもラブレターに近いw)の書き方を

レクチャーするw

数日後、妻に届いた手紙には、、、

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シリアスなシーンも、こうしたクスっと笑えるシーンも絶妙にMIXされて

いて、ほんわかした気持ちで観れる作品でしたDASH!

 

ラストシーンも、ココロがホカホカあったかくなって、映画館を出るときに

ニヤッとしながら余韻に浸ってたきゃめろんでした☆

 

彼らはツアーが終わってから、またそれぞれの道を歩んでいたのだけど親交は続いていた。

2013年1月にトニーが、その4か月後にドンがこの世を去った。

ふたりはきっと天国でまた真っ青なキャディラックに乗って旅に

出てるだろう。。。

 

(ちなみにトニーの息子、ニックは俳優・映画監督・脚本家などなど

 ショービズ界で活躍しとりますDASH!

 

ニック・ヴァレロンガ

 

 

キャメロンロードショー1001本まで 932本映画

 

※数日前にこの映画を観たのだけど、、、

こちらも実話でとっても良いというか考えさせられる映画あったんだけど、あまりにも辛辣すぎてなかなかレビュー書けずにいますあせる