今日も心の垂れ流し。
山登りガチ勢の仲間にいるYさんとご一緒する機会があった。
Yさんのご主人は山登りをしないけれど、奥様の趣味にとても理解があり、泊まりで出掛けても快く送り出してくれる、そんなご主人。
おしゃべりをしながら低山ハイクだったのだけど、色々とお話ししていて、最終的に嫁の頭は『?』で一杯になってしまった。
・離婚届を取ってくるような喧嘩をご主人とした
まず、これを聞いたのね。
まあ、夫婦を長くやってればそういうこともあるよね、って思ってたんだけど。
ただ、だいぶ前だけれど、お話しした時に「夫婦仲はとても良い。たぶんお互いに不満はないんじゃないかな」っておっしゃってて。
まあ、たまにしか会わない相手に本音を話さなくても当たり前だし。
そんなもんかなーと流して聞いてた。
話して行くうちにYさんが愚痴をこぼし始めて。
ガチ勢グループと嫁はほとんど接点がないからこぼせた愚痴なんだろうけど。
前提としてガチ勢グループには登山歴20年、30年なんて方も普通にいる。
年齢層も20代から70代まで幅広い。
登山に行く時々でリーダーは変わるけれど、グループ全体を取りまとめするリーダーは50代の男性。
Yさんは50代女性、登山歴は3年足らずにも関わらず、ガチ勢グループではサブリーダーをしている。
始めは、やる気のある人だからなぁ、と思ってた。
仕事もしているのにすごいなぁ、と。
嫁は毎日遊んでるけど、取りまとめなんかやる気にならないし、その行動力は羨ましいくらいだった。
けど、話を聞いてるうちに『あぁ……』ってなっちゃった。
リーダーとトラブった。
リーダーが持っているある有名な登山道具を前から欲しがっていたYさん。
リーダーに気に入られたYさんは、今持っている道具と交換してあげると言われた。
ただし、リーダーの持っている道具は古いものなのでメンテナンスに出してから交換しよう、と。
自分の物になるならばと、メンテナンス代はYさんが支払った。
けど、まだ交換はされておらず、リーダーは新しく出来た彼女にその道具を使わせている。
Yさんはまだその彼女を見たことはないけれど、ガチ勢グループの中にはそれを何度も目撃した人がいて、Yさんの耳にも入ってきていた。
Y「新しい彼女に渡してるんでしょ?!」
リーダー「お金を払ってもらってるのに渡すわけ無いだろ?!」
で、リーダーとYさん「ふざけんな!この野郎!」位の大喧嘩。
ここまではまあ、理解できる。
お金を払った時点で交換しなかったYさんの甘さだなぁ、とは思うけど。
気の強そうなYさんが「ふざけんな!この野郎!」と口汚く罵るのも想像出来る。
で、「もう金なんかいらねえよ!」と啖呵を切ったYさん。
それを受けて「お前、金はいらねぇって言ったよな?」と返金しないリーダー。
もう、ここら辺りから、嫁の頭は『?』でいっぱい。
ここで話が終わっていれば、まあ、嫁も深読みしないし、そんなちっちゃい男もいるんだなぁで終わってたんだけど。
Yさんもそんな所から離れて、別のグループで山に登れば良いだけの話だし。
そこまでこじれたなら、両方を知っている人に間に入ってもらうなりして、粛々と返金請求すれば良いし。
嫁のいるグループにもガチ登山する人もいるし、なんなら他にも沢山グループはある。
だから離れれば良いじゃん、誰か間に入ってもらったほうが良いよと話してたら、それはしたくない、と。
もう、頭の中は『???』がMaxよ。
大所帯のグループにリーダー1名サブリーダー2名でやりくりしてる。
自分が抜けるともう一人のサブリーダーに迷惑を掛けてしまう。
抜けた後にあることないことリーダー話されると、もう登山が出来なくなってしまう。
だからリーダーとは和解して、抜けるならほとぼりが冷めてからひっそりと抜けたい、と。
更に上の『?????』でいっぱい。
Max超えてきた!
で、嫁は気が付いてしまった。
『なんだ。痴話喧嘩か』って。
・リーダーは囲いたがる人でYさんが他のグループに参加する事を良く思わず、「そっちの方が良いんでしょ?そっちを一生懸命やったら?」だとか言われる
・『新しい』彼女が出来てから程なく、イチャモンをつけられるようになって、道具の交換の話が急になくなった
・同じグループの人にリーダーは「同僚」と説明していたにも関わらず、Yさんは『新しい彼女』と認識している
他にも色々と。
『痴話喧嘩』、まあ、『不倫してた』と認識すればとてもスッキリする話。
Yさん御夫婦の『離婚届を貰って来た位の大喧嘩』の話も納得出来ちゃう。
不倫なら仲良しだった夫婦に亀裂が入るだろうし、不倫相手と揉めたらご主人にはバレたくないだろうし、どこのグループに行っても『不倫する人』の噂が立ったら、登山が出来なくなるの意味もわかる。
まあ、もう、みんな噂してるだろうけどね。
と、言うのも。
全然別の人が、低山ハイクがメインのグループ登山にやって来ておしゃべりしてた時に「今入ってるグループは男女の話とかが面倒になっててやめようと思ってるんですよね」って言ってた。
その時は、それはどこなのか?とか、誰の話なのか?とか聞かなかったから全然別の話かも知れないけど。
そしてたまに一緒に登っている独身女性は、元々ガチ勢グループにいたけれど、そのリーダーと付き合って別れて揉めたからやめたって話を聞いたこともあったし。
そんな訳で、嫁の中では「やってんな」確定。
Yさん、新しい少人数グループ立ち上げてたんだけど、リーダーに「俺に一言もなく勝手なことをして!」と言われて、そこ潰しちゃったし。
それも意味がわからなかったけど、嫁は噂しか聞いてなかったら「ガチ勢グループに支障が出てなければどこで何したって良いだろうに。面倒くさいリーダーだなぁ」くらいにしか思ってなかったけど、束縛の酷い不倫相手だったなら意味がわかる。
そして、登山から帰って旦那とおしゃべり。
こんな金銭トラブルがあったんだってー、新しいグループ作ったら暖簾分けさせないってトラブって潰したんだよー等々話す。
旦那「器の小さいおとこだねぇ」
嫁「あ、ただの痴話喧嘩って話だと思うよ」
旦那「いやいや、そうとは限らないでしょう?囲いたがる人って案外いるよ?」
嫁「いやいや、一個一個は男女関係なくあるトラブルだろうけど、メンテのお金を支払う時にも引き取りに行く時にも一緒に行ってたのにその場で交換してないとか、二人で何度か泊まりの登山に行ってたり、グループをやめちゃえば関係ないのに色々と言われるのが嫌だからって理由でやめられないだとか、他の人はリーダーが連れてきた女性を同僚だと認識してるのにYさんは新しい彼女と言ってたり、色々と揃ったら黒だね」
(泊まりの登山は男女関係なくある話だけれど基本グループ、ふたりきりでもテントが別だし山小屋は雑魚寝なのであまり気にしない。だから登山と言っておけばお泊りデート可能だし周りも気付き難い)
旦那、トーンダウン。
んふ。
ここから責められると身構えたでしょ?
嫁「なんで自分の世界を狭めるようなことするんだろうね?別れたらって思わないのかねぇ?思わないかー。その時はその事に夢中なんだろうねー。Yさんは活動的で羨ましいと思ったこともあるけど、男女の関係も活動的な人だとは思わなかったよ。頭悪いよねー。別にどこの誰かに話したりはしないけど、気が付く人は気が付いてるだろうねぇ」
旦那「あなたがそう言うならたぶんそうなんだろうね。揉めてる内容もそういう関係なら納得出来るし」
うん。
だからあなたの不倫も会社の人は気が付いてると思うよ。
とは、言わなかったけど。
嫁は、旦那にこの話をしたら怒り出すかもなぁとは思ってたけど、怒り出す事もなく。
別に胸がザワザワしてないわけじゃないけど、それを怒りに変換することはしなかった。
まあ、こんな事してたら。
許してもないし忘れてもない事を忘れられてしまいそうだから。
またどこかで釘は刺しておこう。
そんな、バレてるよの話。