カスタムストラップ | My Favorite

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りりぃ、今までありがとう

PSPネタの続きです。

今までalphaもあかねもPSPにストラップは付けていませんでした。
それには色々と理由があり、最大の理由は気に入ったデザインや色のストラップが無かったからです。
ソニー純正でPSPのソフトケースに付属のストラップは2人とも既に持っていたものの、カラーバリエーションが無く、白のみなんですよ。
しかも根付部分がハトメで留められている安っぽい構造。

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ハンドベルト部分に刻まれた馴染みの「△○×□」のマークはお気に入りなんですが、あかねのPSP(白)はともかくalphaの黒いPSPには黒色のストラップが理想だったんです。
そんな拘りからalphaはこのストラップを付けるのを躊躇っていました。

純正の白いソフトケースに付属のストラップが白色なのは当然として、黒いソフトケースに付属のストラップまで白色というのは・・・この辺り、もう少し拘って欲しかった部分ですね。

そんな訳で、色に拘ってalphaがストラップを付けないでいたため「お揃いがいいから」と、あかねも付けずにいたんです。
そんな時、トイザラスでソニー純正のPSP用アーバン・ライン・ストラップという商品を発見してしまいました。

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PSP&PSロゴ入りで鏡面加工されたピッカピカの金属の根付に本皮のハンドベルトという高級デジタルカメラ用品をも思わせるセレブ仕様。
売値も高く1個なんと 3,150円!2人分買ったら 6,300円にもなってしまいます。
ストラップにしてはかなり高めでしたが自分達のデジタルカメラ(alphaのDSC-U60や、あかねのDSC-P1)に付けているお気に入りのサイバーショット純正ストラップと同形状なので、かなり惹かれてしまいました。
黒しか有りませんでしたが本皮だし、高級感に惹かれ、あかねに「これ、お揃いで使わない?」と聞くと・・・

 「黒いからイヤ」

・・・・・コンマ1秒の間も無く却下されてしまいました。
たしかに、いくら高級感に溢れていようが本皮だろうが、黒色では白いPSPに不釣合いですね、ハイ。
帰宅してから同品の白バージョンが無いかネットで調べてみたのですが、残念ながら黒しか発売されていないようでした。
それにアーバン・ライン・ストラップのベルトには、ソフトケース付属ストラップにあるような「△○×□」マークが刻まれていませんし、黒色だからとはいえalphaがアーバン・ライン・ストラップで、あかねは白いソフトケース付属ストラップにするというのも、お揃いに拘り、今までストラップを付けないで居た事を思えば少々寂しい選択なんですよね。

ですから、この際思い切って同じデザインで色だけ違うストラップを自作してしまおうと思いついた訳です。

どうせ自作するなら黒、白それぞれ同じデザインで作るのは勿論、アーバン・ライン・ストラップ同様、PSPのロゴとPSマークが刻印されたメタル根付も付いていて、なおかつソフトケース付属ストラップにある「△○×□」マークもベルトに刻まれたスペシャルなものを作りたいと思い、早速必要な材料と道具を集める事にしました。

用意したのは無水アルコール、ダイロン社のレザー用染料、塩、定着剤、そしてクリアーコート、アーバンライン・ストラップ2本、ソフトケース付属ストラップ2本です。
結構な投資と手間になりそうでしたが、売られていない希望の製品を作る訳ですから仕方がありません。

作業全体の流れとしては、アーバン・ラインに装着されたメタル根付と、染め直したソフトケース付属ストラップのベルト部分を組み合わせる訳です。

まず予めアーバン・ライン・ストラップからメタル根付部分とハンドベルト部分を分離し、ソフトケース付属ストラップのハトメから下を切り飛ばして部品単位に分けます。
ここまでは簡単ですが、ここからが佳境。
一番の難関、ソフトケース付属ストラップの白色を黒に変えなければなりません。
しかしながら問題は山積でした。
1 まず、革染めは絹や木綿を染めるのとは難しさが極端に違います。
2 しかも黒染めはあらゆる染色作業の中で最高難度とされ、よほど染色工芸に馴れた人が染めても若干グレーがかると聞きます。
3 更に合皮となれば本皮より撥水性が高いため、染料の浸透率も極端に低下し、なかなか染まらないのがセオリーです。
4 おまけに既に染められた所を染め直す訳なので、その難度は単純な染色作業の比ではありません。
5 元の色も、黒とは反対色の白ときています。
6 トドメにalphaは革染めの経験が殆どありません(←これが最大の問題!?)。
上述の通り不安要素だらけでしたが、結果グレーに染まってしまっては元も子もないので、プランを徹底的に練って作業にかかる事にしました。

通常、染料以外に素材がウールの場合は水と酢、木綿等の場合は水と塩と定着剤等で染めますが、表革は水を弾くので代わりにアルコールを使うのが一般的です。
今回は特に色々と条件が厳しすぎるので、使用するアルコールも徹底し、通常よりも純度の高い無水性エタノールを用意。
その上で、予めエデト酸塩、硫酸塩、塩酸メタフェニレンジアミン等を主成分とするブリーチ剤にベルトを浸け置き、染料が浸透しやすくした後、出来る限り濃く染まるよう熱した無水アルコールと塩と定着剤を駆使した重ね染めを決行。
1回目は予想通りほんのり紫調になってしまいましたが、3回重ね染めする事で、かなり深い黒色に染める事ができました。
仕上げに余計な染料が手に付かなくなるまで洗い流した後、よく乾燥させ、色落ちを防ぐクリアーコートを重ね噴きしてついに完成に至りました♪
涙ぐましい努力の結晶をご覧下さい。

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PSP刻印付の根付金具に「△○×□」マークも刻まれたベルトが見事に黒光りしてます。
光の影響で色加減がよく分かりませんが真っ黒です。
我乍ら最初から”こういうデザインと色の製品だった”と錯覚する程綺麗に出来上がり、感慨ひとしお。
自作ストラップやカスタムストラップは割と人気がありますが、革染色まで行った例は聞いた事が無いので、ちょっとだけレアかもしれません。
名付けるなら「スペシャル・アーバン・ライン」でしょうか。

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もちろんあかね用に同じデザインでホワイトバージョンも作りました。
これでやっとPSPにストラップを付けて持ち歩けます♪