事故についての記録続き。
事故の日から一夜明けて、前日の兄到着待ちの間飲みすぎたせいで痛む頭をさすりつつ起きてみれば、すでに起きている兄と姉の姿。
兄は持参していたモバイルノートで何やら書類を作っており、それを実家のプリンタでプリントアウトしております。姉は朝食準備中。
聞けば、兄が着いたのを確認した後、早々に寝てしまった私(酔っ払い)をよそに、二人で今後について夜中の2時まで相談していたとのこと。
す、すみません…。私ただ来て酔っ払ってただけでした…。
で、兄の作った書類を見せてもらったら、加害者にサインしてもらう合意書でした。
詳細は書きませんが、
『第○条 甲は乙に対し~』
といった内容が並んだ本格的な内容。
私も仕事の関係で、取引先とのそういう契約書などを承認もらうことがあるのですが、ぱっと見、会社が正式に出す書類と変わりなし。
兄すげぇ、と思いました。
ただのちょっとやせ気味のテルマエロマエの主役似な男というわけでは無かったのね。
で、三兄妹で見舞いに行ったところ、加害者側の一家が改めてお詫びに来たのですが、挨拶後は細かい話は兄にバトンタッチ。
今後一切の交渉窓口は兄にしてほしいということで、怪我人や他の患者さん(大部屋なので)に聞かせる話でもないので談話室で話してもらいました。
兄は遠方に住んでいるので、加害者と直接顔を合わせる機会が少ないというのも、同情心などを感じずに冷静に交渉できるという意味で良かったのかもしれません。
しかし、相手も間違いなく反省しているし、夫と小さい子供を連れてこられると、どうしても振り上げたこぶしを下ろしにくい気分になりますね。
まぁ、これが意識不明で生死の境目とかであればそんなこと言っている場合ではなかったでしょうが。
とはいえ、命に関わる怪我ではないとは言え、それでも体の自由が利かず、トイレに行くのも看護婦さん二人ががりで抱えられる母の姿を見ると、加害者がちゃんと注意してれば、こんな目に合わせずに済んだのに、と悔しい気持ちでいっぱいにはなります。
そういう、母への心配と加害者への苛立ちと、どちらにも直接ぶつけることのできない感情が、体の中で風船のように膨らんで、ぐるぐると出口を探して渦巻いているような感じです。
私は実家から出ているので、普段の生活でガス抜きできる部分もありますが、母の看病や病室にやってくる加害者と嫌でも顔を合わせることのある姉はしんどいことだろうなと思います。
私も保険などの知識も無く普段の世話ができない分、ちょこちょこと顔をだして、母と姉のガス抜きに勤めるぐらいはしないとな、と思っております。