最後に…
往復8時間のバスの中で観た、ドキュメンタリーDVD「渡辺謙アメリカを行く」が大変興味深く印象的だったので書き留めておこうと思います。
1人の立派な日系二世の半生を知ることが出来ました。9.11のテロ事件の時、アメリカで運輸長官だったのは日系アメリカ人のミネタ氏(ノーマン・ヨシオ・峰田)でした。9.11テロの後、アラブ系のパイロットたちはアメリカ国民から非難され、罪の無いイスラム系アメリカ人たちも同様に中傷や差別を受けるという状況になっていた時に、ミネタ氏は“人種プロファイリング”に対し強く反対を主張しました。(空港でのセキュリティチェックは人種によって差別するのは間違いだ!」とはっきりと。)今現在、アメリカの空港でのセキュリティチェックは、イスラム系の人々だけでなく全ての人種・民族が平等に受けるようになっているは、ミネタ氏のお陰なのですね。
ミネタ氏は10歳の時、ワイオミング州のハートマウンテン日系人強制収容所で生活し、まさに人種差別を受けていたのです。冬はマイナス20~30℃になる場所で過ごしていたそうです。
その後、勉学に励み…クリントン政権、ブッシュ政権で閣僚を務めた日系人の政治家へ。両親が静岡県出身というところに、個人的に親近感がわき嬉しくなりました。笑顔で「鰻が大好き」と日本語で話していたのが印象的でした。
日米(世界)の架け橋となった素晴らしい人物なんですね。カリフォルニア州のサンノゼ国際空港は「ミネタ・Y・サンノゼ空港」と呼ぶそうです。
以上。
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