水素大量供給へ連携 川崎市と千代田化工、臨海部で実証事業
石油精製で需要が高い水素の大量供給へ向けた実証事業が近く、国際戦略総合特区の川
崎臨海部でスタートする。川崎市とプラント建設大手の千代田化工建設が連携。水素を大量貯蔵、長距離輸送し、石油メーカーなどに供給する「水素サプライチェーン構想」の実証プラントを稼働させる。
水素は究極のクリーンエネルギーとして注目されるだけに、発電への活用も視野に、2
015年度中にもエネルギー関連企業などと合弁会社を立ち上げる考えだ。
19日に開催された川崎市主催の国際戦略拠点形成推進会議で、同社の担当者が事業概
要を明らかにした。
石油精製に使われる水素は、大量貯蔵や中東など産油国からの長距離輸送といった供給
体制が確立されていない課題がある。
課題解決へ向け、同社は石油プラント製造などの技術、ノウハウを生かし、ガソリンの
主成分であるトルエンと混合し水素を液体化。ガソリン同様に常温常圧で大量貯蔵、長距
離輸送し、触媒を使い水素を取り出して供給する技術を開発した。
具体的な取り組みとして、大口需要家が集積する川崎臨海部に隣接する横浜市神奈川区
内に実証プラントを設置し、3月末にも運転を開始。石油精製の際に不純物(硫黄分)を
除去するために大量の水素を使用する石油メーカー向けの供給を想定し、水素サプライチ
ェーン構想の実証を進める。
水素は化石燃料などさまざまな1次エネルギーから製造することができ、水しか排出し
ないことから、二酸化炭素(CO2)を排出する化石燃料に代わる新エネルギーとして普
及拡大が期待されている。今後は産業用に加え、脱温暖化へ向け、発電需要が大きく伸び
る見通し。
川崎臨海部には多様な発電施設が集積しており、将来的には水素発電への供給も見込む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-00000019-kana-l14