雑ですが良くわかった論評ですね。


オープンイノベーションである「ムーアの法則」の裏側には買い手がいます。半導体ならインテル・IBMですが、燃料電池ではGMやトヨタが有資格者でしょうか。

半導体では、集積度とクロックスピードが足し算よりも掛け算に近い形でマルチプルされますが、蓄電池では、正極・負極・電解質・セパレータの相性もあって、足し算に更に掛目がはいります。だから、イノベーションの経路を技術ロードマップで示すことは困難です。他方で、予測不可能という訳ではありませんので、オプションに張るというポートフォリオが有効になりますね。


実際のイノベーション経路は、一足飛びにEVになるのではなく、PHVで電池や周辺装置が鍛え抜かれて、コストダウンと性能向上が進み、そのおかげでFCVなどが更に楽になり、FCVとEVの競い合いの中で、道筋がついてくるのでしょう。


所詮、「詰め放題」と一緒で、狭い空間に軽い素材で莫大なエネルギーを安全に閉じ込めようとすること自体が、トレードオフの難題なわけです。




2013/03/13 いくら夢や理想を語っても、充電スタンドをつくっても電気自動車は普及し
ない - 大西 宏(アゴラ)
 鍵をにぎるのはリチウムイオン電池で、確かに「次世代」を狙って電池の基礎的な研究
開発競争が世界中で起こっています。しかし、まだ決定的なイノベーションは起こってい
ません。
 そして技術革新に関しての見方で重要な点ですが、ムーアの法則にしたがって性能が飛
躍的に向上してきた半導体とは電池は同じようにはならないということです。超微細化の
技術を追い求めていけばより高性能な半導体をつくれる世界と違って、化学の世界は大き
な発明がなければ、飛躍的に価格や性能が向上するイノベーションは起こって来ません。
電池の「次世代」を狙って電池の基礎的な研究開発競争が世界中で起こっていますが、そ
の発明がいつ起こり、いつ成功するのかは誰もわからないのです。
追求すべきは「電気自動車」ではなく「エコカー」の普及
 焦点が、電池のイノベーションだとすると、誰も利用しない充電スタンドをつくるより
は、電池のイノベーションにむけた研究開発を支援したほうがはるかに効果があるのでし
ょう。もしかすると技術革新の成果によっては、燃料電池のほうがやがて本命になってく
るのかもしれません。そのための研究開発に投資するのなら夢もあります。
 しかしそれでは工事が発生せず、また票につながらないので、安易に充電スタンドを増
やそうということになるのでしょう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130313-00010000-agora-bus_all