2012/08/23 「スマートハウス」ってどんなもの? いくらで住める?(nikkei TRENDYnet)
スマートハウスという言葉をよく見聞きするようになった。今ならどんなスマートハウ
スがいくらで手に入るのか、また住んでからはどのくらいの光熱費が節約できるのか。ス
マートハウスの現状と、その家に住むためのコストについて、まずは一戸建てからみてみ
よう。
3つの電池を搭載し、非常時でも電力やお湯を供給
超高層マンションやビルが並ぶ近未来的な風景の中に、その一戸建ては建っていた。積
水ハウスが横浜みなとみらい21地区で建てたスマートハウス積水ハウス「観環居」だ。
総務省委託事業として2010年11月から2011年3月まで実施されたスマート・ネットワ
ークプロジェクトの実証実験棟として建てられたもので、プロジェクト終了後も引き続き
実験棟として公開され、各種イベントが行われている。
延床面積226m2の2階建て住宅「シャーウッド」には、燃料電池や4.48kWの太陽光発
電パネルを用いた太陽電池、8.96kWhの鉛蓄電池を搭載。これら3電池をHEMS(Home Energy
Management System)で連動制御する電力供給システムを備えている。
日常の電力はまず燃料電池から優先して供給され、足りない分を太陽光発電や蓄電池で
補うため、電力会社からの購入電力は大幅に削減される。非常時でガスと一般電力の供給
が止まっても、太陽光発電と蓄電池で一定の電力をまかなうことが可能だ。またガスが利
用できる計画停電時などは燃料電池でお湯が供給されるので、入浴もできる。
プラス450万~500万円でフルスペックが可能に
では最新の設備を搭載した積水ハウスのスマートハウスを、いったいいくらで買えるの
か。
まず太陽光発電パネルについては、1kW当たり46.2万円の設置費用がかかり、国の補助
金が同3.5万円出るので差し引き同42.7万円。家庭用としては3.5~4.0kW程度のシステ
ムが多いので、150~170万円程度が一般的となる。
燃料電池「エネファーム」は約200万円だが、補助金(2012年度は予算の関係で停止中)
が70万円出る。蓄電池はHEMSと合わせて200万円程度。補助金を差し引いた合計額は450
万~500万円程度となる計算だ。
「当社で施工する注文住宅の8割近くは、太陽光発電か燃料電池のどちらかを設置して
います。両方を設置する『グリーンファースト プレミアム』も受注全体の半数近くにま
で増えてきており、光熱費がマイナスになり、収入として戻ってくるケースもあります。
さらに蓄電池も加えれば、電力会社からの購入電力をより少なく抑えることができますし、
節電社会にも貢献します」(南さん)
ペイするためには長期のコスト削減効果を見極める必要がある
設置コストが何年でペイできるかも気になるところだ。
生活スタイルにもよるが、太陽光発電や燃料電池は10年程度で「元が取れる」ケース
が多いという。鉛蓄電池は10年で元を取るのは難しい。太陽光発電と燃料電池を含めた
システム全体として、より長期のコスト削減効果を見極める必要がありそうだ。
「太陽光発電と燃料電池はここ数年で大幅に設置コストが下がっており、蓄電池を含め
たフルスペックの仕様で家を建てるケースも増えています。当社が宮城県で開発している
住宅団地『スマートコモンシティ明石台』では、全431戸のうち2~3割はフルスペック
のスマートハウス仕様となる予定です。スマートハウス仕様の住宅は外のネットワークと
つなぐこともできるので、いずれは地域内で電力を融通しあうスマートシティに発展でき
るでしょう」(南さん)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120823-00000004-trendy-bus_all