http://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/02020003.pdf



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中国語版解説 張軍 (復旦大学経済学部教授) 抜粋



『モジュール化――新しい産業アーキテクチャの本質』の編著者は、著名な経済学者の青木昌彦氏と、安藤晴彦氏である。青木氏は、スタンフォード大学で長い間教鞭を執られ、ミクロ経済学(情報経済学)と工業組織論の研究で世界に名を馳せる。青木氏はシリコンバレー現象に注目されていた。青木氏は、祖国日本の産業システムが新たな情報技術分野において示す多くの制度的問題について関心を寄せている。心は日本にあり、経済産業研究所所長に就任された。安藤氏と著した『モジュール化』は、こうした努力によるものである。

モジュール化とは何か? 今をなぜ「モジュール化時代」と呼ぶのか?日本の産業界はなぜ自省しなければならないのか?アメリカの新しい産業はなぜ日本をリードしているのか? これらの問題には、日本人のみならず、中国人も関心を持っている。この10万字にも満たない書物の中にその答えが示されている。

青木教授は「シリコンバレー現象」と呼んだ。技術や設計のモジュール化がその前提である。安藤晴彦氏の「ベンチャー・エコノミーとモジュール化の関係」は、的確に分析している。 要するに、シリコンバレー・モデルの成功はモジュール化の成功でもある。今日、モジュール化がなぜ技術と製品のイノベーションを推進する重要な動力となっているのかという主な原因である。

トヨタを代表とする日本の自動車産業は20世紀後半、常に近代製造業で最も成功した模範とされてきた。しかし、IT技術の発展に伴い、情報のディジタル化の進展によって情報共有の費用対効果が大幅に上昇したため、業務全体を組織内部にフルセットで揃える丸抱えの組織構造は、その効率は相対的には低下してしまう。日本企業の組織構造では、往々にして高効率部門と低効率部門が一括りになっており、モジュール化の原則に背く。モジュール化時代における技術革新の超常的なスピードに追い付くことは難しい。これは日本企業の経営モデルが現在直面している戦いである。青木氏と安藤氏は、日本の問題を指摘している。

20033 上海にて