シリコンバレーの集光型太陽電池ベンチャーのソルフォーカス

高効率・低コストで成長中


http://www.solfocus.com

・ソルフォーカスは、200511月カリフォルニア州マウンテンビューで創業。

2枚の反射鏡を使った集光型太陽電池(CPV)を開発製造。650倍集光。電池本体は、シリコンではなくゲルマニウムを使用。モジュールの発電量は、同サイズのシリコン太陽電池の4倍という。

・2009年7月には78mのVC投資(シリーズC)を受け、試験生産段階からフル生産に移行する。2008年0.5MWから今年は10MWを出荷する。50MWの生産能力で2011年まで進む。今年1月に47mを集めており、30mが追加出資された。

http://www.solfocus.com/en/news-events/press-releases/2009-07-09.php

・日本の優良中小企業とも提携している。


3R・燃料電池・新エネ、モジュール化・ベンチャー・イノベーション-nancy

・ジェトロのインタビューに対し、マーケティングVPナンシー・ハーソック氏は以下のように語った。

「変換効率はシリコン系太陽電池が1518%、薄膜で7%程度だが、当社製品は33%40%と高く、狭い土地に設置しても効率的に発電できる。太陽の動きを追尾するシステム(トラッカー)が変換効率を更に向上させる。エネルギー回収期間(EPT)は、6ヶ月程度で非常に優れている。シリコン系は2年超、カドニウムその他のCPV0.7年~1.7年だ。

発電コストは現在1kWh当たり26セント前後だが、2012年には11セントまでコストダウン可能。長期的にはシリコン系(同22セント)や薄膜系(同19セント)よりもコストを下げられる。2009年は1315MWの製品を出荷、2011年には50MWまで拡大予定。現在は欧州を中心に販売しているが、20092010年には北米やオーストラリアでの展開を強化する。太陽光の強い地域はあらゆる場所にあり、市場は世界中にある。ただし、日本のように強い日光が一年中当たる場所が少ない地域では、効率とコストが課題となるため、今のところ市場としては考えていない。ソルフォーカスは20097月までに428mの投資を受けた。VCのみならず、大学・研究機関、専門家と技術提携していることなどが評価され、信頼醸成をもたらしている。しかし、価格低下圧力が強まっており、各社とも苦しいことは間違いない。これまで製品マージンは2030%と高かったが、現在は78%にまで下がっている。また、大型プロジェクトへ資金提供していた投資家が投資を抑えるようになった。しかし、当社はギガワット規模の大型プロジェクトには関与していないので、影響は限定的だ。CPV企業は、23年前は10社ほどだったが、今では35社程度にまで増えた。それぞれ技術は異なるが、競合が現れることは好ましい。認知度の低いCPVへの理解が進むからだ。製品の選択肢も増え、市場自体が拡大する。当社は昨年、CPVコンソーシアムという団体を設立し、更なる業界全体の発展に貢献している。」


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