次期大使は、ナイ教授で内定しました。
92年に1:1で会話する機会を得ましたが、そのとき
拙い英語で「冷戦崩壊後、MAD(相互確証破壊)の
均衡がなくなった後の戦略如何?」と問う若造に対し、
明確な答えはありませんでした。
94年にフォーリン・アフェアーズに「ソフトパワー」
の論文が出て、ああ、これが答えだったのかと思いま
した。
ちなみに、同じ質問をマクナマラ元長官にしたとき
には、腹心のリー・バトラー元戦略空軍責任者が
つかつかよってきて、「小僧、黒い箱を持つ重みは
理解できないだろう」と鼻で笑われてしまいました。
そして、「スマートパワー」の時代、どんどん世界は
進展していますね。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090125-OYT1T00014.htm
しかし、原子力おたくのおじいさん達は、ナイ大使を
警戒しているようです。
まあ、当時のINFCEは、今から考えてみると、
核の傘の実効性に疑いが出てきたということだった
のでしょう。忠犬同盟国の日本も、もしかしたら悪い
企みをしているのではないかということだったのでしょ
う。日本は誠意で赤心を示せばという甘い考えだった
のでしょうが、それは、自国の客観的姿を読み切れな
かったということにほかなりません。
未だに、核の傘が有効と思っている日本人はまず
いないと思いますが、六カ国協議に対するナイーブ
な反応を見ているとお気楽平和ぼけであることが
やっぱり露呈してしまいます。
下記は、おじいさん達の警鐘だそうです。
>日本のマスコミはもとより原子力関係者が
>全く気がついていないように見えるのは、
>彼がかつて30余年前、カーター政権で国
>務次官補代理として核不拡散問題を担当し、
>1977年の東海再処理工場運転問題をめぐる
>日米原子力交渉(いわゆる「日米原子力戦
>争」)や、その後の国際核燃料サイクル評
>価(INFCE)会議(1977-80年)の米側チームの
>作戦参謀であったということです。
>
彼は日本の再処理、プルトニウム利用計画>に終始強く反対し、日本政府に「プル・バ
>ランス」をはっきり示せと強硬な要求を突
>きつけてきました。
元国防次官補のジョセフ・ナイ氏、駐日米大使に内定
オバマ米政権の駐日大使に、元国防次官補のジョセフ・
ナイ・ハーバード大教授が就任することが24日、内定
した。月内にも正式決定される見通しだ。
ナイ氏は、アーミテージ元国務副長官とともに、日米
同盟の深化を提案した「アーミテージ報告」をまとめた
知日派として知られる。文化・価値観といった「ソフト
パワー」の重要性を提唱した国際的学者であると同時に、
国務副次官と国防次官補を経験し、実務面でも高い評価
を得ている。
近年提唱している、軍事力に代表されるハードパワー
とソフトパワーを賢く組み合わせるという「スマートパ
ワー」は、オバマ政権の外交指針にもなっている。