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経済産業省中枢で働く、稀代の天才の渾身の書。
経済思想史の系譜を縦糸に、日本を取り巻く「現実」
を横糸に織りなす、緻密な絢爛の世界。
福澤諭吉が、あの時代背景と当時の日本社会の中
で、libertaを「自由」と翻訳したことや、民法の
大家 来栖三郎博士が、晩年、すべての雑事を拒否
して「法とフィクション(擬制)」の研究に没頭さ
れたことを想起させる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%A5%E6%A0%96%E4%B8%89%E9%83%8E_(%E6%B3%95%E5%AD%A6%E8%80%85
)
最先端の技術開発競争という現実にも深く示唆を与
えている。(半導体露光装置のASMLや、新エネ、
蓄電池開発競争は圧巻)
ポランニイを引きながら、市場とプレイヤーについ
て論じた部分96Pは圧巻で、この10年、ベンチ
ャー振興のためにほぼ完璧な制度枠組みが出来上が
ってきたもかかわらず、新興市場が拝金主義者たち
によって壊されてしまったことを想起させ、それは
現在の国際的金融危機と同根であることを見事に喝
破している。
100年残る優れたクラシック(古典)と言える。
たった200ページの中に智慧が凝縮されており、
霞ヶ関の雑務と雑踏の中で、これだけ本格的な思索
の書を上梓したのには脱帽する。
西部邁翁が絶賛するのも肯ける。読者の国家観、経
済観が一変するかもしれない、ある意味危険な書。
経済政策に関わる者すべてが読んでおくべき必読書
である。
