売り抜けもファーストです(苦笑)


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6月2日(ブルームバーグ):世界最大の太陽光発電メーカー、米ファースト・ソーラーの株式を2番目に多く保有する株主が保有株式の半分を売却した。このことは、同社が間もなく失速することを示唆している可能性がある。

ファースト・ソーラーのマイケル・エーハーン最高経営責任者(51、CEO)の保有株式数は5月16日時点で307万株。同CEOは、200611月の新規株式公開(IPO)時点では610万株を保有していた。同社の米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、2月19日以降の売却総額は2億5700万ドル(約270億円)に上る。

キャボット・マネー・マネジメント(マサチューセッツ州)でファースト・ソーラーの株式1万8953株を含む5億ドル超の資産を運用するロバート・ラッツ氏は「CEOとしては異例の売却だ。これ以上売ってほしくない。彼はライフスタイルを変えるのに十分な資産を得ている」と語る。

ファースト・ソーラーは、規制当局への届け出を通じて、投資家に対し、有毒なテルル化カドミウムを原料とする太陽電池の使用が、同社の最大の市場である欧州連合(EU)で禁止される可能性があることを明らかにしている。金属価格が上昇し、太陽光パネルの価格が下落するなか、補助金の減額が売り上げに打撃を与えるリスクがある。

エーハーンCEOは、資産家の故ジョン・ウォルトン氏が設立したベンチャーキャピタル、トゥルー・ノース・パートナーズで4年間勤務した後、2000 年にファースト・ソーラーのCEOに就任した。トゥルー・ノースは、創業初期のファースト・ソーラーを支援。ジョン・ウォルトン氏の遺産のほか、小売り最大手の米ウォルマート・ストアーズの資産を相続する同氏の兄弟や相続人らがファースト・ソーラーの筆頭株主で、全株式の44%を保有する。法律家としての教育も受けているエーハーンCEOにとって、ファースト・ソーラーは初めて経営する上場企業である。

ファースト・ソーラーの株式の3.85%(8億2200万ドル相当)を保有するエーハーンCEOに、広報担当者のバーバラ・ケーツ・ガーニック氏を通じてコメントを求めたが得られなかった。また、ジョン・ウォルトン氏の兄弟で遺言執行人であるジム・ウォルトン氏もインタビューに応じなかった。

時価総額

クリーンエネルギーへの投資が過熱するなか、ファースト・ソーラーの株価は、5月1日に過去最高値の1株当たり311.14ドルとなり、売り出し価格である20ドルの15倍に高騰。現在の株価である267.54ドルで算定した時価総額は213億ドルと、自動車最大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)の2倍を上回る。また、株価収益率(PER)は141倍と、S&P500種株価指数の構成銘柄の平均である23.4倍を上回っている。

ファースト・ソーラーの株価は昨年、9倍に高騰。2倍以上に上昇した中国のサンテック・パワー・ホールディングス、3倍以上に上げた米サンパワーをしのぐ上昇率を示した。

カドミウムのリスク

ファースト・ソーラーは、割高な処理済みのシリコンを利用せず、特許を獲得している、太陽光を電力に転換する際にテルル化カドミウムをガラスに適用する技術を利用している。サンテックの施正栄CEOは電話会議で、ポリシリコンのスポット価格がことし、2倍に上昇し、1キログラム当たり500ドルになったと述べた。

米労働省が有毒金属に指定しているカドミウムは、呼吸器や腎臓の疾患を引き起こす。ファースト・ソーラーの売上高の9割以上を占めるEUでは、電池や関連電気機器へのカドミウムの使用が禁止されている。

ファースト・ソーラーは2月21日、SECへの届け出のなかで、EUが太陽電池にも禁止措置を拡大すれば、同社の現行の技術は「実行不可能」になる可能性があるとの見方を示した。

競合企業は、ファースト・ソーラーと同様の薄膜モジュールを製造しているが、毒性のより低い物質を利用している。米デイスター・テクノロジーズのスティーブン・デルーカCEOによると、同社はカドミウム利用によるリスクを回避できる銅・インジウム・ガリウム・セレン化物を使用している。

デルーカCEOは「実際に、カドミウムに対する懸念は強まっている」と指摘。「製品の寿命が終了する時、どこに廃棄すればいいのか」と疑問を投げ掛ける。

キャボットのラッツ氏は、ファースト・ソーラーの株式の保有を継続する計画だ。「ファースト・ソーラーはこの業界のリーダーだ。マイクロソフトへの投資で経験したような成長物語を享受する機会を逃したくない。若干、短期的なマイナス材料はあるが、ファースト・ソーラーは他のメーカーと比較して極めて優勢だ。わたしは長期的に買いだと考えている」と述べた