morita-7さん、真摯なコメント有り難うございます。


>万全な補助制度も発電方法もないわけですから、

>現在は壮大な実験の時期ではないでしょか。

>技術的な実験ではなく、社会的な実験とでも言っ

>たらよいでしょうか。


そのとおりですね。

補助金は本当に甘えを生みます。当たり前ですね。

みんなバカじゃないから、制度をどう使えば儲かるか、

あるいはどうヤクニンをそそのかして、こずいて、脅し

て制度を創らせれば、儲かるかということに血道をあげ

ます。


それこそ、太陽電池や天然ガス、クリーン自動車の制

度などは100億円規模でしたから、これは相当なもの

があります。


ちょっと既得権に触るだけで大騒ぎですね。


ウインドファームも数十億円になりますからこれも

大騒ぎです。規模が拡大されたので年間10億円

4年で40億円という上限に触っただけで、結構

混乱がありました。さらに、雷対策、台風対策を

強化しただけで某大使館、某国商務省が文句を

言いに来ましたが、それ以外にもレントシーキング

活動が多数発生しました。


みんなお金がかかると真剣です。元は血税ですが

誰もそんなの関係ねぇで凄まじい本性を見せます。

ガス業界など最たるものですね。下品です。


フランスの制度も良心的に不適地の補助率を単純

に上げたのでしょうが、そうしたら、不適地の立地が

増えたり、稼働率ではなく利用率を意図的に下げる

レントシーク活動が発生したということで、おおっぴら

な「偽装」が多発した訳ですが、これは当然の結果で

要は制度設計が甘いのです。


意図的にある勢力の力で、甘い設計をしているのか

もしれませんし、外国の圧力があるのかもしれませ

ん。(日本と違ってフランスは自立していますけど・・・)


で、こういう補助制度(既得権)を正そうとすると「もうた

いへーん」です。強烈な逆風が吹いてきます。ガス屋

も風ふかしますし、自動車屋もうごめきましたし、鉄屋

もそうですね。某国大使館や商務省すら「動員」され

たのですから、ここまで行くと動員された方が気の毒

です。(黒い目、黒い髪の雇われバカマダムの煽動

に踊らされているだけですから:苦笑)


でもこういう強風にもどれくらい耐えられるかという

強度設計指針が必要かもしれません。。。志や気合い

だけでは吹き飛ばされてしまいます。現にそうなります。

指針でなくて死屍累々です。まあ、既得権を斬ろうと

しなければ何も起きませんけどね。


しかし、その分だけ、有望な新技術に回せる予算が

食い荒らされてしまいます。血税は有限です。一滴

でも無駄にはできないのです。でもそんなこと多くの

人々(貰うほうも、与えるほうも)には「関係ねぇ」で

すね。


>技術的なことがわからないのですが、風力発電が

>爆発的に増えている国で調整電源用の火力発電

>が比例して増えているという事実があるのでしょうか。


元々電源に余裕のある国では、既存火力の炊き増し

などで調整できます。また、予備率規制の厳しさの

違いもこの辺に影響します。必ずしも、火力増設とい

う訳ではありません。しかし、火力を新設する場合

には、おそらく非常に高いコストがかかるはずです。

短時間に、小規模の負荷変動に対応できる発電機

はガスタービンなどですが、これは高いですね。

稼働率も低いので資本効率も悪くなりますし、耐久

性にもいいはずがありません。また、ミドルクラスで

対応しようとすると、石油に行くわけもなし、天ガス

は高いので、石炭火力に行く蓋然性が高くなります。

そうすると風力発電で稼いだ部分が、最もCO2負荷

の高い(天ガス、石油、石炭は6、8、10です)の炊き

増しにつながるという皮肉な結果になります。利用率

20%の日本では残りの80%について、火力調整が

必要になるわけです。それは各電力が負担します。

(内心電力会社がおだやかではいのは、この辺の

 被害者感情が潜在的にあるからです。)


では欧州各国ではどうなの?ということですが、

この辺は、実は「各国」という概念が成り立ちません。


そうグリッドがつながっていてロバストなのです。

局所的に電力品質をコントロールしようとすると

調整火力への負荷と負担がかかります。大きな

ネットワークに身を委ねるなら、誰か他人が調整

しれくれるということになる訳ですが、それは

フリーライダーを生み出しますので要注意です。

みんなで渡れば怖くない状態は無責任によって

合成の誤謬が生じます。


だから、ドイツの風力のせいでチェコの発電所

の安全ピンが飛んで、停電したなどと揶揄され

る事態が生じます。


なかなかウインドファーム一つと調整火力の新設

炊き増しについては、データは取りにくいのです。

特に、電力会社の企業秘密に入ってしまう領域

ですから、こういう試算も出にくくなります。


フランスの場合は、電源構成が70~80%

原子力なので、この辺がクリアにでます。要は

負荷調整分は、原子力ではなく、他国の火力

に頼るという構図ですね。


今後の分析が期待されます。


それにしてもNEDOは良い仕事しています。

この海外レポートは、最新情報かつ不都合な

真実を含め情報満載です。


編集者の方は直接知りませんが、立派です。