「環境偽装」とまで叩かれている日本製紙の再生年賀はがき問題。
最初は強気でしたが、周りから批判されて、とうとうゴメンナイして
しまいました。KYですねぇ。
これは、その道の専門家からの伝聞ですから、聞き流していただく
とよいのですが、
日本製紙は、近年、古紙利用から逃げ出していました。
表向きの理由は綺麗で、「年賀状には品質が重要」とか「京都議定
書からすると古紙利用よりもバージンパルプで黒液を使う方が二酸
化炭素を減らせる」という一見賢い説明をしていました。
しかし、本当の本音は、中国が日本の古紙を買うので、需給が逼迫
し、値段が高くなってきたので、古紙は使わないというソロバン勘定
だけなんだそうです。
しかし、小ずるくて、品質や京都議定書の話しを持ち出す訳です。
これに対して、王子製紙は正攻法で、しっかり古紙も確保している
ので、古紙削減には消極的というか古紙利用に積極的なのですが、
北越製紙のTOBなどで業界をお騒がせしたので、自粛モードなの
だそうです。
本当に古紙を使わない方が二酸化炭素を減らせるかというと大いに
疑問です。
これは、バイオエタノールと同じ話しなのです。黒液を使えば、バイオ
燃料ということでその工場だけでみると見かけ二酸化炭素削減が
できます。
しかし、外国の森を拓き、木を切り、それを運んできて、溶かして、
繊維を取り出して、残りの黒液を燃料に使う。。。この間のCO2は
真面目に計算されていません。しかも、外国の森ならばCO2を
吸収しているのにそれを切ったら、CO2増になりますね。また運んで
くるのに燃料が要ります。
自分の庭先だけを見て、欠陥のある京都議定書の計算法を使えば、
日本製紙の主張は正しいのかもしれませんが、それは自分勝手な
言い分であって、本音はソロバン勘定というのですから何をかいわ
んやでしょう。
TBSがえぐり出したのは、正しいメディアのあり方だと思います。
しかし、古紙業界の人たちと一昨日雑談していて、「日本製紙は
馬鹿だね、サマミロ状態だね」ということから一歩進んで、古紙が
手に入らないなら、逆に、年賀状だけ集めて、それを使って、単に
古紙を入れた再生紙でなく、品質管理された年賀状やはがきの中
で「高度リサイクル」をするというような逆提案ができないものだろう
かという話しもしていました。
もちろん、コストがかからないように工夫しなければなりませんが、
こういう自己循環型高度リサイクルをやるなら、ネームバリューも
上がるでしょうし、消費者もプレミアに対して喜んで対価を払うで
しょう。
環境は、世の中の商売のあり方を変えているのですから、それに
敏感に対応しないと、自分勝手な部分最適・ソロバン勘定では、
直ぐに見透かされてボロが出てしまいます。
(ボロもリサイクルできますけどね・・・・)