骨太の論文です。難解なところも多いかもしれませんが、
日本のものづくり産業を強化するためのヒントがてんこ盛り
です。
「我が国半導体産業は、90年代後半以降,急速に競争力が低下した。
その構造的要因を、生産システムに焦点を当てて探る。半導体産業自
身が生み出したIT技術の『自己増殖』的進化によってもたらされたテク
ノロジーやマーケットの急速な複雑性増大現象である。
複雑性が増大すると、新たな専門的な知識・ノウハウ、ならびにそれ
らを効果的に結びつける統合的(=すり合わせ的)な知識・ノウハウを
累積的かつ速やかに生み出す新たな仕組みを要請する。
ところが、我が国の半導体生産システムは、未だにそのような仕組み
を十分に創り出せていない。
本論では,その要因を明らかにし、解決のためのヒントを模索したい。
問題の構図は、半導体産業のいたるところにフラクタルのように見い
だせる。『製造中心の時代はすでに終わり,今や設計中心の時代
である』といった時代認識は大きな危険性をはらんでいる。我が国半導
体産業が、世界をリードするテクノロジー・ドライバーを効果的に生み出
せないまま地盤沈下している原因が、『新たに必要となったワンランク
上の抽象レベルでの統合的知識・ノウハウを累積的に蓄積する
スピードの律速』という生産システムの弱化要因と本質的に同一である
可能性が高いからである。」
本文は下記です。![]()

http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/06j043.pdf
