バルセロナでのCUTEプロジェクト責任者であるバルセロナ交通局(TMB)のSbert氏に会ってきました。昨年9月に行ったときには、バス3台とも燃料電池スタックが汚染されて動かなくなっていました。その後がどうなっているのか興味津々で訪問しました。実はパリの会議でも昨年9月までのデータしか開示されていなかったので、バルセロナが止まってるのは明白と思われました。要は都合の悪いことは開示しないのかと思い、水電解での不具合の情報を聞き出しに行ったわけです。(Sbert氏は素晴らしい人物で、前回も包み隠さず話してくれました。)
結果はやや予想外で上手く動いていました。相手もあることですので、許される範囲で書くと概略、次のようなものです。
「昨年11月以降は、復旧して上手く動いている。3台とも海岸沿いの64番線を運航している。水素圧縮機からの汚染が問題だったが、これは大幅な部品交換で直っている。
トラブル事例としては、酸素混入には気をつけなければならないだろう。水素漏れは、拡散するほか、センサーもあるので問題発見できる。しかし、水素中に酸素が混入する場合には、必ずしもセンサーがないので問題発見が遅れがちになる。今のところ大丈夫だが、かつてはトラブルがあった。
現プロジェクトは、10月末で終了する。他の都市も多かれ少なかれ似たような状況。次期フェーズに大変熱心な都市もある。我々も続けて欲しいと思っている。水素燃焼も取り込まれるかもしれない。
現在の燃料電池バスは、午前中に充填して午後に走らせている。普通なら7時から23時まで走らせるバスが、午後しか走れないのでは営業運転としては問題が多い。」
Sbert氏は7月に辞職し、今後はTMBとの個人契約で水素の仕事を続けるとのことでした。今後もコンタクトを続けようということになりましたが、彼の益々の発展を願わずにはおれません。それが水素社会への近道でもあります。(2時間近く話し込んでしまいましたが、いきなりスペイン語で話しかけられてきてから、ずっとスペイン語でしたので、ところどころでスペイン語を忘れていて赤面してしまいました・・・)