グローバルに通用するビジネスパーソンとは ③
ところが、昨今、日本企業の生産拠点の海外移転、また、より成長する市場を求めての海外進出など、従来に比べ、海外への転出も、英語圏以外の国への駐在派遣が増えてきているのも、事実です。たとえば、中国にしましても、また、日本企業の進出が多い、タイにしましても、既に生産拠点としてあるいは、新興市場として、中国に進出してもう20年、30年と歴史を積み重ねている日本企業も少なくありません。
そういった企業では、タイや中国のスペシャリストとして、何度も日本と現地を往復し、通算の駐在が10年を超える人も珍しくないケースがあります。もちろん、このような中国やタイのスペシャリストの方は、中国語やタイ語が堪能なことはもちろん、現地での現地会社や、政府との人脈も築かれているケースも多いです。では、このような、海外経験豊かな人が英語力もちゃんと身に着けておられるかというと、決してそうではないケースもあり、一口に「グローバルで通用する」ということが「どの国でも」とは言えないのが現実で、やはり、これだけグローバル化した今日のビジネスを取り巻く環境においては、英語で、あるいは英語圏のプロトコールでビジネスが展開される環境で必要な国際ビジネスパーソン力と、一方で、新興国のようないわゆる、それぞれの「現地」で通用する現地ビジネスパーソン力とは、共通する部分もありますが、やはり、本質的に求められるもの、努力して会得するものが、大きく異なると言えましょう。
「なぜ、グローバルに通用する日本人ビジネパーソンが少ないか、」また、「世界で通用するために日本人ビジネスパーソンには何が必要か」、「世界で通用する人材を育てるにはどうすればいいか」 このような問いかけや、このようアジェンダで開催されるセミナーが行われることがこの数年非常に多くなってきているように思います。
失われた20年を経て、アベノミクスにより、若干薄日が差し始めてきた日本のビジネスですが、根本的にこの「世界に通じる日本人ビジネパーソン」問題は本質的な議論もあまりないまま、あまり進展がないように感じられます。(続く)
