フランシスコの2人の息子
- サントラ, アントニオ・マルコス, ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ, マリア・ベターニャ, カエターノ・ヴェローゾ, ワネッサ・カマルゴ, ナンド・ヘイス, ゼゼ・ヂ・カマルゴフランシスコの2人の息子
「この夢は間違いだったのだろうか」
夢へとうまく近づけない時、自分にそう問いかけたことはないだろうか。
私は今でもずっと問いかけ続けている。
諦めるべきなのか、そもそもこの夢を抱いたこと自体が間違いだったのではないか。
しかし、この映画は答えをくれた。
迷うな、そして諦めるな。「夢に間違いなどない」のだと。
本年度アカデミー賞、外国語映画賞ブラジル代表作品。
ブラジルの国民的人気デュオ「ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ」の半生を
描いた本作はブラジルで歴代一位の大ヒット作となった。
9人の子供をもつフランシスコは息子を
「自分の様な小作人」で終わらせたくないと願い、
財産をやりくりし、長男のミロズマルと次男のエミヴァルに
アコーディオンとギターを買い与える。
周りは彼のことを「イカレている」というが、そんな事は気にしない。
雄鶏の様にいい声が出るようにと毎日、生卵を飲ませ、
ラジオから流れる音楽を聞かせ続ける。
しかし家計は苦しくなる一方、家族は家をすて都会へと旅立つ。
お腹がすいたと言う妹に「寝たら空腹を忘れるから」と言い涙をこらえる母の姿を
目にしたミロズマルとエミヴァルはバスの発着所で歌い始めるが……
とにかく少年時代を演じるの2人の少年の歌声が素晴らしい。
憂いをもった彼らの歌声は、哀愁を漂わせ歌詞が心に沁み渡る。
1つ言うなればタイトルが「フランシスコの」とあるが、「フランシスコと妻の」に
変えてほしい。
息子たちのためとはいえ、家計の事など気にしないマイペースな主人を信じ、
支えてきた妻の器の大きさに感動して涙があふれた。
この母でなかったら彼らの成功はありえなかっただろう。
どんな時にも動じない大地のような母の存在に改めて
気づかされる。
私は「ロッキー」のように「叶わない夢など無い」とは思わない。
どんなに願っても、努力しても叶わないこともあるだろう。
しかしただ1つ言えることは、夢を持つことをやめた瞬間に
叶う可能性はなくなる。
もしこの先の未来に悩んでいるとしたら、この映画はきっと
もう一度、夢へと歩き出す勇気をくれることになるだろう。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンロッキー〈特別編〉
久しぶりに涙が止まらなかった作品。
きっとあなたの背中を押してくれる1本になるはず。。。
(2005年・ブラジル映画)
芝田 佳織
人気ブログ・ランキング
にエントリーしています♪