墨攻 | 映画-CAN

墨攻

レントラックジャパンThe Making of 墨攻

10万人vsアンディ・ラウ!
そう聞いて、『HERO』のように有り得ない戦いぶりを見せられるのかと思いきや、
頭脳を駆使した戦略の数々に、「本当にこんな戦いが有ったのかも」とロマンを感じる、
そんな歴史大作がやって来た!
今や世界の映画界でひっぱりだこのジャパニーズ・コミックを、
アジア各国の映画人が料理したそのお味とは?


レントラックジャパン英雄 ~HERO~ スペシャルエディション

酒見 賢一, 久保田 千太郎, 森 秀樹墨攻 (1)


紀元前370年頃の中国大陸では、国と国との争いが絶えず、
力の無い小国は大国に淘汰される運命にあった。
梁もそんな国の一つ。
10万人から成る趙の大軍を前にし、降伏を決意したその時、
革離(アンディ・ラウ)が現れる。
革離は、戦乱の世に在りながら、平和の為に“非攻”を掲げ、
弱者を守ることを信条とする「墨家」の人間だった。
たった4千の兵力を、見事な頭脳プレーでパワーアップさせ、
趙をまんまと撃退した革離は、梁の救世主として、民の尊敬を集める。
だが、梁王にとっては、人心を掌握した革離は脅威となっていた。
革離は王位を狙っていると疑われ、次第に追い詰められていく。
しかし、梁が革離の力を必要とする事態は、再び迫りつつあるのだった…。

映画のウリとして、予告編やCMでもふんだんに流れていたアクション・シーンは、
そのまんま革離の頭脳の見せ所でもあり、ワクワクとハラハラが存分に楽しめる。
でも、それ以上に堪能してほしいのが、骨太なストーリーを盛り上げる
個性豊かなキャラクターたち(このあたりは、マンガ原作ならでは)。
置かれた境遇の中で、常に自問自答し続ける彼らの行動は、それぞれの信念に
裏打ちされており、この時代に生きた人間ゆえのストイックさが、とても崇高に映る。

今も昔も変わらないことが描かれているのも、興味を惹き付ける所だ。
私利私欲に駆られた人間は、他人の命を尊重することを忘れてしまう。
“人を生かすこと”に尽力した革離のような人物が、現代に現れたなら、
その人を必要とする声が世界のあちこちでこだまするに違いない。

(2006年・中国/日本/香港/韓国)

(川口 桂)




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