歓びを歌にのせて | 映画-CAN

歓びを歌にのせて

2005年度アカデミー賞外国語映画賞・ノミネート作品。(スウェーデン代表)
スウェーデン国民の5人に1人が観たという大ヒット作は、
66歳の名匠、ケイ・ポラック監督、18年振りのカムバック作である。

子供の頃からの夢であった「音楽家」の夢を叶え、地位も名誉も手に入れた
天才指揮者、ダニエル・ダレウス。
8年先のスケジュールまで決まっている多忙な生活は順風満帆のように見えた。
だがある日突然、舞台で倒れてしまう。彼の心臓はボロボロだったのだ。

一命をとりとめたダニエルは幼少期を過ごしたスウェーデン北部の村に戻り、
ひっそり生きていこうと決意する。
だが、有名人ダニエルだという事は隠しようもなく、村人は興味津々。
やがて「助言」が欲しいと教会の「聖歌隊」の指導を頼まれる。
「音楽は聴くだけにする」と言っていたダニエルだが、彼らの歌声を聞き
再び音楽の素晴らしさに目覚めていく。
だが、聖歌隊のメンバーはそれぞれに問題を抱えていた・・・・

この物語は「音楽の本当の意味」を教えてくれる作品だ。

誰もが自分の「音(トーン)」を持っている。
その「音」を聞け・・・・

自分の音とは、自分の声のようなものだ。
私達は皆、「心の声」を持っている。
「私は本当はこういう人間だ。こうありたい。こういう生き方をしたい……」
だが、聞こえないフリをして生きている。
聞いても無駄だ、言っても無駄だ。
そしていつしか「心の声」を聞かなくなってしまう。

「自分が本当にしたい事は何か。自分がずっと言いたかった事は何か」

その声を見つけた時、真の「自由」と「自分」を手に入れる事が出来ると教えてくれるのだ。

聖歌隊の一人、夫からの暴力に耐えるガブリエラを演じるのは
スウェーデンの有名な歌手、ヘレン・ヒョホルム。
ダニエルがその美声にみせられ彼女のために作った歌を歌うシーンがある。
そこでの彼女の歌声と、その歌詞の素晴らしさに涙が出た。
この歌だけでも一見の価値がある。
「私もずっとそう思っていた…」
その歌詞の内容はよほど自信のある生き方をしてきた人以外なら
きっと誰もが持っている「心の声」だと思うから。

はるばるスウェーデンからやって来た映画には意味がある。
新年、1本目の映画は失敗したくない!という方は
ぜひ候補に入れて頂きたい映画なのである♪

(2004年・スウェーデン映画)

(芝田 佳織)


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