リトル・ダンサー
5年前、テレビCMでの、少年がクルクル回りながら活き活きと街を駆けていく様子に心惹かれ、
このイギリス映画を観に行った。
アミューズソフトエンタテインメントリトル・ダンサー DTSエディション
ストで閉鎖中の炭坑で働く父親は、男子たるもの、逞しくあらねば、とばかりに、
ビリー(ジェイミー・ベル)にボクシングを習わせる。
お隣では少女たちがバレエのお稽古中。
そう、ビリーは出逢ってしまったのだ、バレエと。
それからは父の目を盗んでバレエ三昧。
家で鏡を前に、ターンなんてしてしまう熱の入れ様。
こんなに夢中になれるものが有ったなんて!!
ビリーは人生の喜びを知る。
その興奮がこちらにも伝わってきて、楽しくなる。
彼が踊れば踊るほど、私のボルテージも上がっていく。
だけど、子供って無力。
大人の社会に押し潰されそうにもなる。
ビリーの秘密を知った父は、バレエに大反対。
兄は、ストでの過激な振る舞いから、警察にしょっ引かれ、ビリーは大事なオーディションを
すっぽかす事に。
Oh, No!!
ここでビリーの救済者となるのが、肝っ玉バレエ教師。
押したり引いたり、絶妙なさじ加減で、ビリーのやる気を引き出していく。
こんな田舎に、こんな才能が眠ってて、こんな素晴らしい教師と出逢う、
これを「奇跡」と言うのではなくて?
この奇跡、この情熱が、やがては頑固オヤジの気持ちを動かす。
一度応援すると決めてからのパパは、あれほどのめり込んでいたストを裏切る立場に
回ってでも、息子の為に金を工面しようとする。
いろんな人に支えられ、ビリーは夢を現実のものとする。
夢って、自分が踏ん張らないとダメだけど、時にたくさんの人に助けてもらってるんだよね。
だから、成功しても、決して奢ってはいけないと思う。
公開された2000年は、「ペイ・フォワード 可能の王国」のハーレイ・ジョエル・オスメント君、
「グリンチ」の女の子など、子役が活躍した年だった。
もちろん、本作のジェイミー・ベル君もその一人。
イギリス人ながら、アメリカでもかなり注目されていた。
今、若手実力派スターとして、再び注目を集め始めているジェイミー。
次回作を待て。
(2000年・イギリス映画)
(川口 桂)