シザーハンズ | 映画-CAN

シザーハンズ

ポニーキャニオン シザーハンズ


私が初めてアメリカに行った時、この映画のCMが、テレビでバンバン流れてたっけ。
ブロンドのロングヘアで、ガラッとイメチェンしたウィノナ・ライダーが(すごくキュート!)、舞いしきる雪の中で両手を広げる幻想的なシーンが、印象的だった。

機械で出来てるけど人間のハートを持つエドワード(こんな役させたら巧いね、ジョニー・デップは)。
両手はなんとハサミである。
このハサミゆえに、たちまち時の人になったり、悪事の片棒を担がされたりする。
その過程で映し出されるものは何か?

人間は愚かな生き物で、周りに左右され、真実が何かを見ようともせず、一方的にエドワードをヒーローにもし、悪者にもする。
エドワード自身、どう変わったというのだろうか?
彼はいつだって心優しく、みんなと仲良くしたいと願っていただけではないのか?

実際にエドワードのような人(?)が世の中にいるわけではない。
が、彼を動物に置き換えてみると、まったくの作り事とは思えないほど、ある意味リアルな物語だ。
人間のご都合主義を非難されてる気分になった。

それにしても、ティム・バートン監督、本当に独特の世界観を持っているなぁ。
笑いもすごくシュールで、そこがまた良い。
再びジョニーと組んだ新作「チャーリーとチョコレート工場」の見学ツアーが待ち遠しい。


(1990年・アメリカ映画)

(川口 桂)