セルラー
2005年度上半期マイ・ベスト5に入る映画『セルラー』をご紹介。
アミューズソフトエンタテインメントセルラー
「LA・コンフィデンシャル」でアカデミー賞を受賞したキム・ベイシンガー主演。
「セルラー」=「携帯電話」を見事に使った息もつかせぬ極上サスペンス?である。
ある日、携帯電話に見知らぬ女から助けを求める電話がかかってきたら、
あなたはどうする?
イタズラ電話と切ってしまう?
もしその電話が本当だったら?
もし自分しか彼女を助ける事が出来ないとしたら?
高校の化学教師であるジェシカは夫と息子の三人暮らし。
ある日、突然見知らぬ男たちに拉致され、監禁される。
目の前には粉々に壊れた電話が一台。
男たちの目をかいくぐり何とか電話線を復旧させるジェシカ。
偶然かかった相手はライアンという若者の携帯電話。
必死に「自分と家族の身に迫る危険」を説明するが……
誰が?何故?何の為に?
ジェシカ達の運命はこの1本の携帯電話に委ねられた!
脚本を書いたのはラリー・コーエン。私が大好きな脚本家の一人である。
前作「フォーン・ブース」(主演、コリン・ファレル)では電話ボックスから
出る事が出来なくなる男のサスペンスを書いている。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンフォーン・ブース
同じ場所に主人公を釘付けにしながら進めるサスペンスはかなりの筆力が必要。
この映画も面白かったが今回は、ボックスから動き回れるセルラーに乗り換え
(余程の電話好き?)
携帯ならではの機能や、利点、欠点を見事に駆使してハラハラ・ドキドキの
ドラマを見せてくれている。
何がうまいってもちろん「サスペンス要素」もうまいのだが、あちらこちらに
「笑い」がもり込まれていて、「コメディの要素」も強いこと。
こんなシリアスな話なのに何故か笑いが起きる作品はそうないと思う。
誘拐されそうな子供を捜してくれと頼まれるライアン。
必死で探しているその子供の名前が「リッキー・マーティン」だったり。
映画好きには「クス」って笑えるシーンもある。
例えば、誘拐される息子を探すときの目印は「ロード・オブ・ザ・リング」の
リュックサックだったり。
細かいところまでこだわった?脚本に最後の最後までライアンと同じく
必死な気持ちで(どこか笑いながら)
「頑張れ!ライアン。君しかいないんだ!」
と応援せずにはいられない。
このライアン役のクリス・エヴァンスはこの先ブレイクな予感なので
チェック要です!
とにかく色んな意味で面白い作品なのでハラハラドキドキしながら笑ってください!
(2004年・アメリカ映画)
(芝田 佳織)