臨床心理学社の河合隼雄さんがエッセイで、
「感謝ができる人は強い人だ」と書いてました。

なぜなら、他人に感謝の意を示すためには、
何かしらのことを他人からしてもらったという事実を
認めないといけないからだそうです。

助けを受けるということは、
自分が弱い立場だということです。
良い悪いではなく、強い弱いの弱い。
自分が弱いということを認めるということは、
実は強くないとできないという逆説的な話ですが。

河合さんは、「感謝する」ということは
それだけ大変だと言います。

弱い人は、まず自分の置かれた環境を認めることができない。
自己を見つめることができないんですね。
だから、外的要因にケチをつける。
誰かが悪い、世間が悪い、自分は悪くない、と。

また、それなりに不遇な立場に置かれているわけで、
自分のことでいっぱいいっぱいで
とても他人のことなど考えられない。

さらには、自分は助けてもらって
当然だという気持ちもあったりする。
こんな人は他人に感謝などできるわけがない、と。
だから感謝できる人は強い人なのだと。

やたらと「すいません」を連発する人も
他人からの助けを受ける自分を
認めることができない人だそうです。
だから、すいませんでお茶を濁す。

逆にやたらと「ありがとう」を
連発する人も同様だそうです。
これは、ありがとうをすいませんと
同じように使ってるそうです。

こうやって考えると、
本当に感謝することができる人は
やはり強い人なのだとよくわかります。