デザイナーがあげてくるデザインを見て素直にいいなと思うことがあります。
「俺にはできないデザインだな」と。

ボクは元々デザイナーだったので、
始めのうちは自分である程度デザインしたものをラフとして渡していました。
手書きだとなんだから心もとないので。

でも、あがってきたデザインはボクが作ったラフとは違う。
基本的情報はある程度おさえているものの、デザイナーの主張がにじみ出ている。

それがいいなと思ったので、最近は手書きラフを渡してます。
ほんと、基本的なことしか書かずに、ほとんどデザイナー任せのラフを。

自分のイメージしたもの以上、イメージをくつがえしたもの、
そういうものがあがってくると嬉しいですね。

デザイナー時代から、そういう気持ちはありました。
デザイナーは自分のデザインが一番!という気持ちが強くないといけないと思ってます。
実力が伴わないと自己満足の勘違いで困りものになりますけど。

でも、自信がないとやっていけないような気がする。
でも、ボクは人のデザインもいいものはいいと思う。
否定する気は起きなかった。
たとえ、それが5分で簡単に作られたものだとしても、いいと思えばいいのかなと。

なので、ディレクターになってデザインをやらなくなった今は、
自分でなんとかしようという気持ちすらなくなりました。

デザインの方向性だけミスリードしなければ、見せ方はデザイナー任せでいいやって。

会社にこもってデザインに没頭するデザイナーと違い、
客先に出て、直接意向を伺い知ることができる立場なので、
その時感じた気持ちをちゃんとデザイナーに伝えて、
あがってきたものをお客の視点と、作り手の観点でジャッジできればいいと思います。

そうやって結果的にいいものができればいいかなと。
頼んだお客を幸せにして、作った自分たちも幸せ。いわゆるWinWinの関係ですね。

結果的にボクがディレクションしたら、
いいものができるということになれればいいなと。

いや、シビアな話、そうならないといる意味ないんですけどね。

入社以来、デザイナーとディレクターの狭間で
立ち位置がいまいちつかめてなかったんですけど、
最近そういう風になりたいなって思うようになりましたね。