学而第一 002


有子曰く、其の人となりや孝弟にして、上を犯すを好む者は鮮し。上を犯すを好まずして、乱を作すを好む者は未だ之れ有らざらんなり。君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本たるか。


有子曰く、その人柄が親孝行で兄弟を大切にする性格であれば、社会へ出ても、目上の者に楯突くことはまずないでしょう。

目上の者に楯突くことを好まない人が、君主に向かって軽々しく乱を起すことは、決してしないだろう。

立派な人はまず、根本(基本)を大切にする。

何事も根本が定まっていれば、道はおのずと開かれるであろう。

親孝行で兄弟を大切にする性格が、人倫道徳の根本と見てよいでしょう。




21世紀版~後継経営者のススメ~


ほんの10秒の勇気。



「ありがとう」、を両親や兄弟に言う勇気。


最近の調査では、社会人20代、30代の半数が、親や兄弟に対して、正直、付き合うのが疲れるという回答であるそうだ。その子たちが「大人になったら絶対に親とは違う家庭環境を築いていく」と挑戦するものの、結果として親と同じような家庭環境になってしまうのはなぜだろうか?


その家庭環境のサイクルから抜け出すのはとっても難しい。


だとするならば、一呼吸おいて、こんな家庭環境を実現している人とまず話してみよう。


自分の方が給料が上だとか、能力が上とか、そういったくだらない自分のエゴを捨てて、「できている人=先輩」と付き合うのが一番根本(基礎)を勉強するのに役立つでしょう。

有子曰、其為人也、孝弟而好犯上者、鮮矣、不好犯上而好作乱者、未之有也、君子務本、本立而道生、孝弟也者、其為仁之本与