~ニューヨーク~それは「世界一の中小企業の激戦区」です。


21世紀版・不動産事業のススメ 中小企業(個人商店)が中小企業のままであるとするならば、夫が店の前で商売し、奥さんが帳簿を切り盛りすれば、小さなDeliでも、99¢ピザの店でも、宝石屋でも、商売を続けることができます。

その中でニューヨークは、小売業も技巧職もIT職も、10年で世界の名だたる大企業の仲間入りをすることができ、American Dreamがそこら中で誕生する街である。


21世紀版・不動産事業のススメ その社長の多くは、例えば宝石一つから売り歩き、生活に苦しみ、どうしようかと悩みながら徐々に大企業へと発展した方々である。最近巷で賑わす「Face Book」も、学生達数人で中小企業から一気に上り詰めたことでも有名である。


日本でサラリーマンや大企業の役員を経て独立した方の多くは、会社で10億のプロジェクトを扱ったから自分で10億の仕事ができる実力があると思ったり、人脈や頭脳で売買仲介業を営んでいるが、正直、日本はそれでビジネスが成り立ってしまうことがあるものの、未来はないと思ってしまう。


ビジネスのステップは、そう簡単にジャンプされては困る。


21世紀版・不動産事業のススメ 日本は1960年代より、例えばソニーのトランジスタラジオを世界で売り歩いてきた営業マンや、世界に出て自動車の研究を重ねてきた先人のお蔭で「世界第二位の経済大国・日本」となったのだから、プロジェクトの引継や、売買仲介だけで仕事をやった気になることが一番の大罪なのではないかと思ったりする。


最近、日本の中小企業に「元気がない」と言われます。


しかし、中小企業の経営は、大企業の勤め人の生活ほどあまくはありません。会社の損失は自分の生活の終わりを意味します。今回の震災によって仕事を失った人たちの多くは中小企業ですので、生きる希望は生活=仕事があって初めて生まれるものと思うのです。


私が挑戦していること、それは中小企業が大企業と付き合い、大企業へと成長する過程を描くことである。それは攻めの前衛(営業)と守りの後衛(運営管理)を固めるだけでなく、中小企業には欠けがちな規律や社訓を定め、組織を教育することに始まり、小部隊の精鋭が行動可能な輸送ラインを確保したり、個人の悩みを聞いてシェアしたりすることも大切に思う。


でも、ニューヨークの同僚を含めて、なかなかそれに費やすコストを理解してくれないわけで、費用がない中でゲリラ戦を行いながら突破口を探しているも中小企業ならではである。小部隊の精鋭の集合体が中小企業の活路であり、日本で大部隊の指揮官が活躍する時代は終わろうとしているのである。

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