「不毛地帯」

山崎豊子原作、伝説の超大作小説『不毛地帯』が、唐沢寿明主演により、2009年秋ドラマ化。


1960年代の高度成長時代、日本の総合商社による海外進出ビジネスの様相を描いた「不毛地帯」というドラマ で、アラブの石油採掘権をめぐり、国際入札する場面がありました。

弊社にも大門社長のような創業一族のオーナーがいます。


そして、取締役会や銀行団とも実際に交渉します。


会社として競争力のある交渉力や情報力を身につけるために、前線で活路を見出し、いくら劣勢に追い込まれようとも大本営を守るのが現場の役割と思っています。


但し、弊社は中小企業からのスタートである。


Case By Case、Deal By Deal


大企業出身者の優秀な人間とも個人ベースでお付き合いできるようにビジネスレベルを上げて、少数で大きな果実を取る戦略でなければ生きていくことはできません。


そう心に刻みつけるのですが、主人公である壱岐(唐沢寿明)のように強靭な精神力で仕事が出来ることに憧れてしまいます。自分が完成体ではなく、まだまだ成長過程にありながら、それでも決断に責任を持たねばならない重圧です。


入札の前夜は眠れない。


仲介業務を担当するY氏とは、連日、マーケット相場や売買事例を比較し、入札のための戦略を入念に確認しました。この戦いがフェアなものであるか、もしくは裏で操作されてひっくり返されるのか?そんな不安を覚えるような入札要綱。しかし、勝つためにやるのです。負けたら1円も入らんのだでよ。


前回の入札では、特別な情報網より、勝利した入札がひっくり返された事実を知り、ビジネスが数字だけではないことを思い知らされる一面でもありました。


今回は入札3日前に現地内覧を行い、優秀な精査部隊によってリスクを整理し、当初想定していた数字から遠くかけ離れることが分かったため、1日でUWの総入れ替え。Y氏と再度、戦略を練り直して、前日の19時に取締役会の承認を得て買付証明書を発行。


賢者は本気で大勝を誇らない。


ただ、周りにアピールする姿勢は別です。
人生で大博打をして、勝ったようにアピールするのが中小企業の生きる道に思っていますから。例え、負けても、華々しく散ったと笑い飛ばしましょう!