自閉症のワークショップに行ってから、いろいろと考えました。

5才の今がいちばん、いろんなことを吸収できるとき、がんばりどころ、という気がします。


この9月から普通小学校の中のSEN(スペシャル エデュケーション ニード)-特別養護学級に通っていますが、学校では、先生とのマンツーマンのセッションでほんの少し声が出ただけで、クラスや他の場面ではずーっと黙っています。

日常的な先生方とのコミュニケーションはMakaton という手話の一種を使ってなんとか日常生活をこなせていますが、先生から聞かれたことに対してイエス、ノーを言ったり、質問に答えるのに「これは赤です。」「これは犬です。」などとサインで受け答えをしているだけで、自発的には使っていません。


たとえば、すごく暑いとき、寒いとき、どこかが痛いとき、のどがかわいたとき。

偶然、先生が察してくれて「寒いの?」と聞いてくれればいいけれど、そうでなければ、自分から発信するということがサインを使ってでさえ、できないのです。性格の問題か、まだ緊張しているか、どうしてなのかはわかりませんが。


家でだったら「ドリンクがほしい」「寒い」などと言葉で話すことができます。


これでは、学校生活はストレスがたまると思うし、そこを改善できれば、(彼からのアウトプットができるようになれば)おのずと彼へのインプットも増えるはずです。

誰だって、言葉を返してくれない新生児よりは、おしゃべりで反応する3歳児に対しての方が話しかけが多くなるはずですから。


先生も、スピーチセラピストも、「話し言葉である必要はない」といい続けていますが、実際に話し言葉の方がずっとマカトンよりもボキャブラリーが多く、細かいことも言えるわけですから、彼の場合は話すということにもっと

力を入れていきたい。


とりあえず、幼稚園時代に大好きだった、マイクを使ったセッションを提案してみようと思います。

こんなのを買ってみました。乾電池いらず、がうれしい。(イギリスではもっと安く入手できます)

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幼稚園時代ももちろん人前では話せなかった訳ですが、なぜかマイクを向けられたときと、ボイスチェンジャーを使ったときだけは、大きな声が出せたのです。

これをまた小学校でも生かすことができないか。。。


それと、彼が家で本を朗読しているところを録音して、学校に持たせました。

先生とのセッションで、自分の声を聞いて何らかの反応を見せてくれるのではないか、とかすかに期待しています。また、ダン坊の話し声をほとんど聞いたことのない先生のために、いったい彼がどの程度しゃべることができるのか、知っておいていただきたいというのもあります。

彼の理解度をはかるにはサインだけでは難しいと思うので、、。


放っておいたら、ただの「子守サービス」ともなりかねないSEN。

一日の終わりに「はい、今日もいい一日でした~!」だけで終わってしまわないように、親のほうでも何ができるのか、考えていきたいと思います。