セミナー概要


セミナー番号
S00708

講 師
第1部 (独)物質・材料研究機構 リサーチアドバイザー 新谷 紀雄 氏
第2部 バイエルマテリアルサイエンス(株) イノベーションセンター長 桐原 修 氏
第3部 日産自動車(株) 技術開発本部 車体技術開発部 塗装・防錆開発グループ 主管 山本 祥三 氏 
対 象 自己修復材料 に関心のある企業担当者・技術者・研究者など
会 場
産業振興会館 第3研修室B室  【神奈川・川崎】
会場名をクリックするとアクセスマップをご覧いただけます
日 時
平成22年7月29日(木) 10:30~16:15
定 員 30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。
聴講料
1名につき47,500円(税込、テキスト費用・お茶代含む)
初めてお申込みいただいた方は1名につき45,500円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会員登録(無料)
7月16日までにお申込みいただいた方は1名につき42,000円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会員登録(無料)
※同一法人より2名でのお申し込みの場合、73,500円。

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第1部 自己修復高分子材料及び自己修復塗料・コーティングの基礎と研究・実用化の動向

【10:30~12:00】

(独)物質・材料研究機構 リサーチアドバイザー 新谷 紀雄 氏

【キーワード】
1.高分子材料のリサイクル、寿命延長化のための自己修復技術
2.高分子材料は共有結合や架橋の再結合により元通りになる
3.自己修復塗料・コーティングはなにもしなくても、新品同様となる

【講演趣旨】
自己修復高分子材料は省資源・省エネ化によりグリーン社会を推進する。特に自己修復塗料・コーティングは製品をいつまでも新品同様として快適に使用できる寿命を延長する。講演では、このような自己修復高分子材料・塗料・コーティングの自己修復メカニズムと最近の動向を紹介する。

【プログラム】

1 高分子材料の自己修復、主鎖再結合による自己修復
 1-1.主鎖の共有結合の切断と再結合
 1-2.ポリフェニレンエーテル(PPE)における自己修復

2 高分子材料の自己修復、架橋の再結合による自己修復
 2-1.ディールス・アルダー反応を利用した修復
 2-2.ディールス・アルダー反応を利用したリサイクル、形状記憶
 2-3.水素結合を利用した修復
 2-4.イオン結合を利用した衝撃破壊の自己修復

3 クラックの自己修復
 3-1.修復剤内包マイクロカプセルによる自己修復
 3-2.修復剤内包ファイバ・チューブによる自己修復 
 3-3.血管状マイクロ導管による表面コーティングの自己修復

4 自己修復塗料・コーティングの研究と応用の動向
 4-1.自己修復塗料・コーティングの自己修復メカニズム
 4-2.国内における研究・実用化の事例
 4-3.国外における研究・実用化の事例

【質疑応答・名刺交換】

第2部 ポリウレタン塗料の構造設計と自己修復機能の付与

【13:00-14:30】

バイエルマテリアルサイエンス(株) イノベーションセンター長 桐原 修 氏

【キーワード】
1.ポリウレタン塗料
2.耐擦り傷性
3.ハードコート

【講演主旨】
日常製品の高機能化と耐久性の向上の一つに、耐擦り傷性の付与がある。各種手法があるがポリウレタン塗料の機能性強化の一つとしての自己修復性とそれによる耐擦り傷性付与について説明する。

【プログラム】

1 ポリウレタン塗料の基礎  
 1-1. イソシアネート
 1-2. ポリオール
 1-3. 水性PUR

2 自己修復機能とは 

3 擦り傷防止の方向性
 3-1. ハードコートによる擦り傷防止
 3-2. セルフヒィーリング

4 今後の方向性
 4-1. HS
 4-2. WB

【質疑応答・名刺交換】

第3部 スクラッチシールドの開発と自動車塗膜へ新規樹脂適用時の留意点

【14:45-16:15】

日産自動車(株) 技術開発本部 車体技術開発部 塗装・防錆開発グループ 主管 山本 祥三 氏

【プログラム】

1 スクラッチシールドの開発  
 1-1.開発の背景
 1-2.目標性能
 1-3.塗膜設計
 1-4.検証
    
2 新規樹脂を自動車塗膜へ適用する際の留意点
 2-1.自動車塗膜に要求される要件
 2-2.代表的な塗膜性能試験項目
 2-3.代表的な塗装作業性項目
 2-4.まとめ

【質疑応答 名刺交換】

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