「トロッコ問題」をご存知ですか?
もうスピードで走るトロッコの線路の先に5人の作業員がいて、そのまま放っておけば5人は轢かれてしまう。
自分がポイント(分岐器)を動かせば、トロッコは別の軌道に入るが、その先にも1人の作業員がいる。
この場合「自分」はどのような選択をすれば良いか?
という特定の人を助ける代わりに別の人を犠牲にしてもよいかという「倫理学上のジレンマ」を扱った問題です。
始めに言っておくと、この問題に正解はなく、一人一人の考えを求めるものです。
面白いことに、国によって解答に一定の傾向が見られるそうです。
つまり「正義は生まれ育った環境によって変わる」ということです。
#国の数と同じくらい正解がある?!
東日本大震災の時、こんな話を聞きました。
「津波に飲まれて流されてしまったが、なんとか電柱に捕まることができた。すると自分と同じように人が流されて来たので、無我夢中で1人を掴んだが、1人を掴むのが精一杯で他の人を助けることができなかった。自分の目の前を流されて行った人達のことが頭から離れず、助けてあげられなかったことを今でも悔やんでいる。」
命の選択という意味では、これもトロッコ問題と同じと言えますが、誰もこの方を責めることはできません。
また、災害時の医療現場では、トリアージ(搬送や治療の優先順位を決めること)も行われます。
災害にしても、事故にしても、実際の場面では、目の前にある命を救うことに精一杯で、命の選択している余裕なんか誰にも無いんです。
だから、僕らにできることは、たとえどんな結果であろうとも「必死に命を救おうとしてくれた、その人の行動に感謝すること」なんだと思います。
「何が正しいか?」なんて議論はやめて、自分と違う考えを持つ人を受け入れる寛容さを持ちたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
