「勝手にじゃないだろ!俺母さんの召し使いかなんかなの?もうウンザリなんだよ!」
タイキが、泣き叫ぶように言った。
母:「何なのよ。アンタちょっとオカシイんじゃないの?タバコ買って来なかったアンタが悪いんじゃない!」
タイキ:「俺は今何だって母さんにやってやれる事は精一杯やってるじゃないか!買い物だって行きたいって言えば車で連れてってやるし、水が欲しいって言えば夜だって買いに行ってやってる!俺は母さんに一度だってそんな事頼んだこと無いじゃないか。母さんにはそんなこと頼めないよ。俺だって自分のことやなんか色々あって、忘れることくらいあるじゃないか!」
母:「だから、あたしが買いに行くっていったんじゃないのよ!」
たばこは、私の家にあった。
私の家に来る前に、母親のタバコを買いだめしていたのだ。でも、うっかり私の家に忘れてしまったんだ。
タイキは、震えていた。誰から見ても普通の様子ではなかった。
タイキ:「そういうことじゃない。もうこのままじゃおかしくなっちゃうよ。どうして母さんには俺の気持ちがちっとも伝わらないんだよ…。」
母:「あたしが何したって言うのよ!あんたね~...」
もう、聞いていられなかった。
私:「いい加減にしてください。こんなに苦しんでいる姿見て、どうしてそんな言い方ができるんですか!!母親なんじゃないんですか?タイキ、こんなに震えてるじゃないですか!!こんな状況、異常だと思わないんですか!?」
母:「も~。何なのよ!あたしがなにやったって言うのよ!」
母親は、その場をたとうとした。
タイキ<:「いつだってそうだよ。あなたは俺がいくら苦しんでいようが助けてくれない。さっきだって、おれが震えてうずくまってたって、逃げようとしたじゃないか!子供の頃からそうだ!俺は何度もうつ病だから、病院に連れて行ってくれって頼んだのに、連れて行ってくれなかったじゃないか!」
母:「誰が逃げたのよ!病院に連れていくしか無いと思って、用意してたんじゃないのよ!」
タイキ:「なんなんだよその他人行儀な態度は!だれのせいで俺がこんなになってると思ってるんだよ!俺はいつも、子供のころから、あなたの男の影におびえてきたんだよ!いつだってあなたは、俺より男をとってきたじゃないか!
今だって、普通母親だったら、こんなになってる息子をみたら、抱きしめたりするもんなんじゃないのかよ!!!!」
私は、胸が締め付けられて涙が止まらなかった。
やっぱりタイキは、母親に愛されたいんだ…。