第二十二閃 続き

六文銭の音がする。
振り向くと幸村がこちらに歩いて来て言う。
「僕も混ぜてもらうよ」
石田は嫌みたっぷりに、 「貴様、家康の飼い犬になったのではなかったのか?」
「だから、飼い主を変えても良いって言っているんだ。(幸村は、旭日の言葉を思い出している。) 報酬…僕も言い値でもらうから」
直江は幸村を見る。
石田は
「そういう事が…だが相変わらず、私には敬語じゃないんだな」
「言ったじゃん、誰に敬語を使うかは僕が決めるって、何度も言わせないでくれない、暇じやないんだから」
石田はそろそろだと言いま直江はミネラルウォーターをひとくち飲んだ。

階上の家康は下を見ていた、そして考えている。
机の上にある携帯が、不意にふるえだす。しかし家康は、全く気づかない。かけて来たのは政宗だった。

政宗は
「ふーん、だめだ繋がらない、急ごう」と言い行こうとする。
成実が「政宗!」と呼び止める。政宗はその声で振り返る。
成実は、考えていた。
「正直…勝てると思うか?この喧嘩…」と聞く
政宗は立ったまま返事をする。
「やる前から勝てると思ってる喧嘩…お前楽しいか?」
それを聞いて小十郎は微笑む、大内も微笑む、そして成実は笑う
「ちげえねぇ…実際強いもん、お前」
「俺が強い?」政宗が聞く 成実はうなずき、小十郎は「強く…なられましたね」と言う。
政宗は、ふと胸のペンダントを右手でさわる。
「少しは近づけたかなぁー、あの人に…
政宗は秀吉が言った、「わしに生きる力を与えてくれたお方だ」「天下布武?」「武力をもって天下を支配する」思い出している。本当にあの人の考えなのか?天下布武は…」自問自答していた。
「大将!」という大内の呼び声でみんなを見る。大内は政宗の左肩をギュッと掴む。
成実が「急ぐんだろ」と言うと、少し考えて 「ああ」と答えて、気を引き締める。四人で出発しようとする。
愛は、そんな四人を心配そうに見送る。

続く