書籍の自炊を調べてみた
まだReader弄ってる
手持ちの雑誌や書籍を自分でスキャンして、電子書籍化するのを『自炊』っていうそうな
ReaderStoreからのソフト供給はほぼ諦めてるので、Readerのソースは自前が基本になる
また、積んである本や雑誌のスクラップの類を処分できないか?と思ってるので
今回は自炊について調べてみた
いろいろ弄ってみた結論から言うと、5インチReaderではこんな感じ
・文庫本~ハードカバーは余裕
・コミック~漫画雑誌は実用レベル(ただし要加工)
・A4の雑誌は辛い、読めるが快適ではない(加工しても辛い)
・文庫本~ハードカバー
文庫本~ハードカバーは、Readerの画面サイズとの差が小さい&基本的に文章のみなので楽勝
スキャンしてpdf化するだけで普通に読めるレベルになる
ただし、ふりがなをクッキリ出したい場合や、挿絵をキレイに出したい場合はスキャン後加工が必要となるかも
加工については後述
・コミック~漫画雑誌
問題はスクリーントーンの部分
縮小表示するとモアレ(干渉縞)が発生するため、単純なスキャンでは読めるレベルにならない
画面サイズと解像度を考慮し、モアレが生じないようなリサイズが必要となる
ありがたいことに自炊用のフリーソフトが既に沢山あり、今回はChainLP を使ってみた
ChainLPは画像を各種端末向けにリサイズしてpdfやePubに変換するソフト
SonyReaderも対応しているので、特に煩雑な設定も無くすぐに使うことができた
これはありがたい・・・
以下は大判コミック(A5)サイズのソースを300dpiでスキャンしたものを
・そのままpdf
・ChainLPで変換(ガンマとシャープネス項目にチェック)
・ChainLPで変換(ガンマとシャープネス、自動レベル補正項目にチェック)
したもの
ソースは手元にあったFellows!の付録冊子で、フラットスキャナでスキャン
カットするのは抵抗があったので開いてスキャンした(閉じ部分の影が写ってるのはこのため)
(※地の色身が違うのはデジカメの補正が入ってしまったため)
そのままpdf
ChainLPで変換(ガンマとシャープネス項目にチェック)
ChainLPで変換(ガンマとシャープネス、自動レベル補正項目にチェック)
差は歴然、って感じ
素のpdf化ではモアレが発生している上、セリフも擦れてしまって読み辛い
ChainLPで変換したものは、トーンのパターンがほぼソースのイメージのまま維持されている
レベル補正によって、スキャンによってグレーになっていた地の部分も白くできる
変換後はあきらかに快適に読めるレベルになった
各種補正をONにしただけでこのレベルなので、設定を弄ればもっといけるかも
・雑誌(A4)
前回のスキャンでは無理(ギリギリ読める)と判断した雑誌
ChainLPが余りに凄いので、あるいは…と期待したのだが
(ソースはA4の雑誌を600dpiでカラースキャンしたもの)
素のpdfに対してはあきらかに改善される(特に写真が顕著)のだが
文字の小ささはカバーしきれなかった
(Readerのページ表記「1/1」と比較してもらいたい)
ソースはA4を600dpiスキャン、と十分な情報量があるので
これはもうReaderの解像度の限界ということだろう
設定を弄って文字を強調すると、今度は文字が潰れてしまう
文字は全部読めはするのだが、快適に読める、というレベルには程遠い
やはりA4雑誌のスキャンはReaderの用途としては不向きといえる
ちなみに、ChainLPでいったん最適化してしまうとズームには耐えられなくなる(あたりまえだが)
画面の開店による二分割、ページモード変更による四分割では
画像の全画面表示より逆に見辛くなる
・まとめ
一工程加えるだけでこんなにキレイになるとは思わなかった
自炊する気が沸々とわいてくる
反面、A4スキャンはどうしても無理、っていうのはちょっと残念
雑誌の記事スクラップとかまとめられるとスゲー嬉しかったんだが
真ん中断ち切って無理やりA5スキャンにすっかな・・・
いろいろ試してみます