キャベツはアブラナ科の野菜で、ブロッコリーやカリフラワーの仲間です。

原産地は地中海沿岸で、紀元前2000年頃にはヨーロッパで栽培されていました。

日本には、平安時代に中国から伝来したと考えられています。

コラーゲンの生成に関わるビタミンCが豊富で、キャベツから発見されたビタミンU(キャベジン)を含んでいます。

生でも加熱してもおいしく食べられるキャベツ。いろいろな調理法で楽しめる万能野菜です。

  1. キャベツの栄養成分と効果
    1. ビタミンC
    2. ビタミンK
    3. ビタミンU(キャベジン)
    4. カリウム
  2. キャベツの種類
    1. キャベツ
    2. 紫キャベツ
    3. 芽キャベツ
  3. キャベツのおいしい食べ方
    1. 保存方法
    2. おすすめ調理法
  4. 最後に
    1. 関連

キャベツの栄養成分と効果

キャベツは、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。

また、食物繊維も多く含まれているため、便秘の解消や腸内環境の改善に効果的です。

ビタミンC

ビタミンCは、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、免疫機能を高めて風邪などを予防する働きがあります。

また、タンパク質と一緒に働いてコラーゲンを生成し、美肌づくりに役立ちます。

ビタミンK

ビタミンKは、骨の形成に必要な栄養素で、ケガなどで出血したときに血を固めて止める作用があります。

ビタミンU(キャベジン)

ビタミンUは、ビタミンに似たはたらきをする「ビタミン様物質」。

過度の胃酸を抑え、傷ついた粘膜を治す作用があると期待されています。

カリウム

カリウムは、神経や筋肉の信号や情報を伝達するミネラルです。

また、体内のナトリウムとバランスをとりながら細胞の浸透圧や血圧を一定に保ち、安定した体内状態を維持するのに役立っています。

キャベツの種類

キャベツ

春に出回る春キャベツ、夏でも涼しい場所でとれる夏キャベツ、冬に収穫される冬キャベツに大別されます。

  • 春キャベツ:柔らかく甘みがあるので、サラダなどの生食に向いています。
  • 夏キャベツ:冬キャベツと同様にかためなので、火を通して食べるのがおすすめです。
  • 冬キャベツ:かためで煮崩れしにくいので、炒め物やロールキャベツなどの加熱調理に。

紫キャベツ

「レッドキャベツ」とも呼ばれ、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富です。ピクルスやサラダとして食べるのがベスト。

芽キャベツ

葉の茎につく「わき芽」が丸くなったもの。濃厚な味で、加熱するとほくほくとした食感が楽しめます。丸のまま煮るか、炒め物などの加熱調理に向いています。

キャベツのおいしい食べ方

キャベツは、生でサラダや漬物にしたり、煮物や炒め物にしたり、スープやシチューに入れたりと、さまざまな料理に使用することができます。

また、キャベツの葉は、包み物や敷き物としても使えます。

キャベツは、低カロリーでヘルシーな野菜なので、ダイエットにもおすすめで、キャベツには抗酸化作用が豊富に含まれているため、老化の予防にも効果的です。

春キャベツは、巻きがふんわりとしていて、鮮やかなグリーンのものを選ぶようにしましょう。

冬キャベツは、巻きがしっかりとしていて、重いものをチョイスするようにしてみて。カットしてあるキャベツは、芯の高さが2/3以下のものが味のよいものです。

保存方法

冬場以外は冷蔵庫で保存するのがポイント。芯をくり抜いてから、濡らしたペーパータオルをつめ、ビニール袋に入れて冷蔵するのがポイント。

使うときも外から葉をはがして使うようにすると日持ちがしますよ。

切ったものは、ラップで包んで冷蔵庫に入れ、なるべく早く食べきるようにしましょう。

おすすめ調理法

ビタミンC・ビタミンUは、水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。効率的にとるなら、千切りキャベツ・サラダ・浅漬けなど生に近い状態で食べられるものがおすすめ。

最後に

外側の葉や芯の部分にも栄養素がたっぷりつまっています。

かたい部分もスープなどにして、おいしく丸ごといただきませんか。