シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その526〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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前回書いたヤタガラスの名(Noble Raven)を貰って、海自は、ありがたく納豆軍の手下になったのですが、もともと、ヤタガラスはホツマツタヱの偽書部分、29アヤにでてくるのですが、そもそも、カラス衆は、囚人の処刑、墓掘り人夫、イナゴの駆除など、汚れ役しかもらえていない難しい部族なのです。
家柄では、イサナミの眷属であり、イカツチ衆と重なる御家なのです。
アスカはこのカラス衆を嫌っていたようで、ミヤコウツシをしたその日に、カラス衆が跋扈(ばっこ)しているのを見て、その日のうちに、新たなミヤコウツシを決めてしまったのです。
カラス衆は決まった俸禄(ほうろく)を持たず、何でもこなさなければ御家がなりたたない、という辛い境遇にあったようで、現代ヤクザの「ミカジメ料(甕締め)」を取っていたようで、これがニニキネの構造改革によって、後に神社の賽銭箱になったと考えられるのです。
たしかに、地回りがミカジメ料をせびりにくるのですから、難しいことになりますね。

さて、そんなヤタガラスはロシヤの仮想敵(かそうてき)になってしまったようです。
8月10日〜16日の間、北半球のロシヤ沿海で、艦船400隻、125機の航空機、9万人超の兵員による大演習をしました。
オケアン2024(Океан 2024)と云う演習なのだそうで、オケアンというのは「大洋」という意味だそうです。
同盟国である大中華も艦船4隻で参加したようですが、納豆軍などは大慌てといったところではないでしょうか。
なにしろ、ウクライネ騒ぎで欧州勢は、ロシヤが武器を使い果たした頃だと思っていたのが、大演習をやれるくらい元気を見せられてしまったのですから。
もっとも、すべて茶番かもしれませんが。(大団円が近い!)


もう夕方なんだね


最近の軍艦ってみんな同じよう


砲も似たようなもんですね


ワッチも古風な・・・


これはチェーンガン、実弾演習☆


司令所って窓無いよね


さて、今回は。ホツマツタヱ19Bアヤの解説、そのPart2の解説をします。

まずは本文から。

●一行訳3

19B-12 これおしる むまもちゆるハ コレオシル ムマモチユルハ 【コ、此・レ(分詞素)・オ(対格)・シ、知・ル(分詞素)、ようやく解るのです】。【ム、生・マ(分詞素)・モ、持・チ(分詞素)・ユ、由・ル(分詞素)ハ(属格)、小児を携えるのは】、
19B-12 いなむしか ヒみづのなせる イナムシカ ヒミヅノナセル 【イナ、稲・ムシ、虫・カ(例示)、稲虫か】、【ヒ、火・ミヅ、水・ノ(生格)・ナ、為・セ(分詞素)ル(原因)、火や水による】、
19B-12 わざハひも はやのりなして ワザハヒモ ハヤノリナシテ 【ワザハ、災・ヒ(分詞素)・モ(例示)、災害も】、【ハヤ、早・ノ、乗・リ(分詞素)・ナ、為・シ(分詞素)・テ(造格)、早々に馬で駆けつけ】、
19B-13 のぞくなり もしのりおかす ノゾクナリ モシノリオカス 【ノゾ、除・ク(分詞素)・ナ、也・リ(分詞素)、除くのです】。【モ、若・シ(分詞素)・ノリ、則・オカ、犯・ス(分詞素)、定めを守らない】、
19B-13 ものあれハ てにハつるぎお モノアレハ テニハツルギオ 【モノ、兵・ア、在・レ(分詞素)ハ(属格)、兵がいるなら】、【テ、手・ニ(与格)・ハ(属格)・ツルギ、剣・オ(対格)、手には剣を】、
19B-13 もつゆえに くつワのつなハ モツユエニ クツワノツナハ 【モ、持・ツ(分詞素)・ユエ、故・ニ(与格)、持つことになるので】、【ク、口・ツ(生核)・ワ〔地〕・ノ(生格)・ツナ、綱・ハ(属格)、クツワ衆の産する綱は】、
19B-13 あかるたえ きぬハもちひず アカルタエ キヌハモチヒズ 【アカ、明・ル(分詞素)・タ、栲・エ(分詞素)、明栲で作り】、【キ、生・ヌ、布・ハ(属格)・モチ、用・イ(分詞素)・ズ(否定)、絹布は用いずに】、
19B-14 ちゞみぬの ちゝめるゆふて チヂミヌノ チチメルユフテ 【チヂ、縮・ミ(分詞素)・ヌノ、布、縮布で作ります】。【チチ、縮・メ(使役)・ル(分詞素)・ユ、木・フ、布・テ(造格)、縮んだ状態の綿布で】、
19B-14 ヤたフたつ そのみづつきお ヤタフタツ ソノミヅツキオ 【ヤ〔八〕タ、咫・フ〔二〕タ(類)ツ、本、八咫の長さで2本】、【ソ、其・ノ・ミ、身・ヅ(生格)・ツ・尽・キ(分詞素)・オ(対格)、その体の側の端を】、
19B-14 ハにゆひて てつきおこしに ハニユヒテ テツキオコシニ 【ハ、輪・ニ(与格)・ユ、結・イ(分詞素)テ(造格)、輪に結び】、【テ、手・ツ(生格)・キ、端・オ(対格)・コシ、腰・ニ(与格)、手に持つ端を腰に】、
19B-14 はさみおぶ このフたすちお ハサミオブ コノフタスチオ 【ハサ、挟・ミ(分詞素)・オ、帯・ブ(分詞素)、はさんで(児を)帯ぶいます】。【コ、此・ノ(生格)・フ〔二〕タ(類)・スチ、筋・オ(対格)、この2本を】、
19B-15 みぎひだり こしのひねりに ミギヒダリ コシノヒネリニ 【ミギ、右・ヒダリ、左、右・左の】、【コシ、腰・ノ(生格)・ヒネ、捻・リ(分詞素)・ニ(与格)、腰の捻りで】、
19B-15 つなおひく むまのこゝろに ツナオヒク ムマノココロニ 【ツナ、綱・オ(対格)・ヒ、引・ク(分詞素)、綱を操る】、【ム、生・マ(分詞素)・ノ(生核)・ココロ、心・ニ(与格)、(あたかも)児が自分で】、
19B-15 こたえてぞ たえなるわざお コタエテゾ タエナルワザオ 【コタ、応・エ(分詞素)・テ(与格)・ゾ(強調)、応えているように】、【タ、妙・エ(分詞素)・ナ、也・ル(分詞素)・ワザ、技・オ(対格)、妙技を】、
19B-15 なすたとえ アめつちつなぐ ナスタトエ アメツチツナグ 【ナ、為・ス(分詞素)・タト、喩・エ(分詞素)、為す喩えなのです】。【ア〔天〕メ、天・ツ(生格)・チ、道・ツナ、繋・グ(分詞素)、(日本列島の)アメへの道程に連なる(序)】、
19B-16 なかくしの いきにつきヒの ナカクシノ イキニツキヒノ 【ナカ、中・クシ、櫛・ノ(生格)、中原における秩序の】、【イキ、息・ニ(与格)・ツキ、月・ヒ〔日〕・ノ(生格)、時代の月日(諸国の盛衰)の】、
19B-16 ながみぢか はるあきとなす ナガミヂカ ハルアキトナス 【ナガ、長・ミヂカ、短、長短のあった時期を】、【ハル、春・アキ、秋・ト(接続格)・ナ、為・ス(分詞素)、春秋時代と呼びました】。
19B-16 みをやかみ かくこしつかふ ミオヤカミ カクコシツカフ 【ミ(寧)ヲ〔敬〕ヤ、親・カミ、上、先祖の御上も】、【カ、斯・ク(分詞素)・コシ、腰・ツカ、使、フ(分詞素)、(赤子の折には)このように腰を使ったという】、
19B-16 あかるたえ わさおおもハゝ アカルタエ ワサオオモハハ 【アカ、赤・ル、児・タ、携・エ(分詞素)、赤児の携えなのです】。【ワサ、技・オ(対格)・オモ、想・ハ(分詞素)・ハ(属格)、(このような)技を使おうとするなら】、
19B-17 くらしきて ゆきつもとりつ クラシキテ ユキツモトリツ 【クラ、鞍・シキ、敷・テ、鞍を敷いて】、【ユ、行・キ(分詞素)・ツ(並立)・モト、戻・リ(分詞素)・ツ(並立)、行きつ戻りつ】、
19B-17 むそあゆみ あしとりおみて ムソアユミ アシトリオミテ 【ム、胸・ソ、添・アユ、歩・ミ(分詞素)、(馬と)共に歩み】、【アシ、足・ト、取・リ(分詞素)・オ(対格)・ミ、見・テ(造格)、足取りを確認してから】、
19B-17 のちにのる ちみちのあぶみ ノチニノル チミチノアブミ 【ノチ、後・ニ(与格)・ノ、乗・ル(分詞素)、その後で乗ります】。【チ、乳・ミチ、道・ノ(生格)・ア、足・ブ、踏・ミ(分詞素)、仔馬の鐙は】、
19B-17 かなつくり かけハヲさしの カナツクリ カケハヲサシノ 【カナ、金・ツク、作・リ(分詞素)、金属製の輪で】、【カ、駆・ケ(分詞素)・ハ(属格)・ヲ〔緒〕サ、挿・シ(分詞素)・ノ(生格)、駆けるにはつま先を入れる鐙で】、
19B-18 つりなわも ヰつきみじかく ツリナワモ ヰツキミジカク 【ツ、吊・リ(分詞素)・ナワ、縄・モ(例示)、吊り縄も】、【ヰ〔五〕ツ(類)・キ、寸・ミジ、短・カ(分詞素)・ク(態)、5寸短く(調整します)】。
19B-18 ぢみちにハ はるびゆるくて ヂミチニハ ハルビユルクテ 【ヂ、地・ミチ、道・ニ(与格)ハ(属格)、地道には】、【ハル、腹・ビ、帯・ユル、緩・ク(分詞素)・テ(造格)、腹帯を緩め】、
19B-18 ヰつゆびの とふるほどよし ヰツユビノ トフルホドヨシ 【ヰ〔五〕ツ(類)・ユビ、指・ノ(生格)、五本の指が】、【トフ、通・ル・ホド、程・ヨ、良・シ(分詞素)、入るくらいが良いのです】。
19B-18 いつかけハ はるびゆるめず イツカケハ ハルビユルメズ 【イツ、厳・カ、駆・ケ(分詞素)・ハ(属格)、厳駆けをするときは】、【ハル、腹・ビ、帯・ユル、緩・メ(分詞素)・ズ(否定)、腹帯を緩めず】、
19B-19 ちとしめて しとなめきつな チトシメテ シトナメキツナ 【チ、小・ト(接続格)・シ、締・メ(分詞素)・テ(造格)、少しきつめにして】、【シト、敷・ナメ、滑・キ、絆・ツナ、綱、鞍敷や(児との)絆や】、
19B-19 むながひも しほでにそえて ムナガヒモ シホデニソエテ 【ムナ、胸・ガ、繋・ヒ(分詞素)・モ(例示)、胸繋も】、【シ、枝・ホ、穂・デ、手・ニ(与格)・ソ、添・エ(分詞素)・テ(造格)、四緒手に添えて(短くとる)】、
19B-19 くつハつな ヒとたけムたの クツハツナ ヒトタケムタノ 【ク、口・ツ(生格)・ハ、輪・ツナ、綱、轡に繋ぐ綱(普段は手綱ですが)は】、【ヒ〔一〕ト(類)・タケ、丈・ム〔六〕タ、咫・ノ(生格)、一丈六咫の(綱の)】、
19B-19 なかほとお きつなにそえて ナカホトオ キツナニソエテ 【ナカ、中・ホト、程・オ(対格)、中程を】、【キ、絆・ツナ、綱・ニ(与格)・ソ、添・エ(分詞素)・テ(造格)、(児との)絆に添えるのです】。


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●連続訳3
小児を携えるのは、稲虫か、火や水による、災害も、早々に馬で駆けつけ、除くのです。
定めを守らない、兵がいるなら、手には剣を、持つことになるので、クツワ衆の産する綱は、明栲で作り、絹布は用いずに、縮布で作ります。
縮んだ状態の綿布で、八咫の長さで2本、その体の側の端を、輪に結び、手に持つ端を腰に、はさんで(児を)帯ぶいます。
この2本を右・左の、腰の捻りで、綱を操る、あたかも児が自分で、応えているように、妙技を、為す喩えなのです。
日本列島のアメへの道程に連なる(序)、中原における秩序の、時代の月日(諸国の盛衰)の、長短のあった時期を、春秋時代と呼びました。
先祖の御上も、赤子の折にはこのように腰を使ったという、赤児の携えなのです。
このような)技を使おうとするなら、鞍を敷いて、行きつ戻りつ、馬と共に歩み、足取りを確認してから、その後で乗ります。
仔馬の鐙は、金属製の輪で、駆けるにはつま先を入れる鐙で、吊り縄も、5寸短く調整します。
地道には、腹帯を緩め、五本の指が、入るくらいが良いのです。
厳駆けをするときは、腹帯を緩めず、少しきつめにして、鞍敷や、児との絆や、胸繋も、四緒手に添えて短くとり、轡に繋ぐ綱(普段は手綱ですが)は、一丈六咫の綱の、中程を、児との絆に添えるのです。

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●解説3

この「ハル・アキ」というのが大中華の、春秋時代の歴史を表していることが、アメ族来訪の記録になっているのです。
また、現在の中華語でも「ル」は「児」の意味で、「ちゃん」を表しています。
このような生活に密着した言葉は2000年くらいでは消えはしないのですね。
つまり、「アカル」は「あかちゃん」なのです。

●一行訳4

19B-20 くつはみの ワにゆふはしお クツハミノ ワニユフハシオ 【ク、口・ツ(生格)・ハ、喰・ミ(分詞素)・ノ(生格)、農民の】、【ワ〔地〕・ニ(与格)・ユ、綿・フ、布・ハシ、橋・オ(対格)、農業と布製品を繋ぐ】、
19B-20 まてにもつ あたばしりなき マテニモツ アタバシリナキ 【マ、間・テ、手・ニ(与格)・モ、持・ツ(分詞素)、二つながらを手にして】、【アタ、徒・バシ、走・リ(分詞素)・ナ、無・キ(分詞素)、暴走することのない】、
19B-20 ヒとぬきま またてるたえハ ヒトヌキマ マタテルタエハ 【ヒ〔一〕ト(類)・ヌ、貫・キ(分詞素)・マ、間、ひとつながりの間(使い)として】、【マ、亦・タ(分詞素)・テ、照・ル(分詞素)・タ、妙・エ(分詞素)・ハ(属格)、又、照妙は】、
19B-20 たけムたの そのみつつきお タケムタノ ソノミツツキオ 【タケ、丈・ム〔六〕タノ、わずか六咫の背の】、【ソ、其・ノ(生格)・ミ、身・ツツ、続・キ(分詞素)・オ(対格)、その縁者の】、
19B-21 まてのワに ゆひてなかもつ マテノワニ ユヒテナカモツ 【マ、間・テ、手・ノ(生格)・ワ〔地〕・ニ(与格)、術者の家元に】、【ユ、結・ヒ(分詞素)・テ(造格)・ナカ、仲・モ、持・ツ(分詞素)、定めた関係の】
19B-21 あかたえと ぬきまおかぬる アカタエト ヌキマオカヌル 【アカ、赤・タ、携・エ(分詞素)・ト、赤子を携えるのと】、【ヌ、貫・キ(分詞素)・マ、間・オ(対格)・カ、兼・ヌ(分詞素)・ル(伝聞)、息を合わせるのを兼ねる】
19B-21 てるたゑや むまのさためハ テルタヱヤ ムマノサタメハ 【テル、照・タエ、妙・ヤ、照妙の布です】。【ムマ、馬・ノ(生格)・サタ、判・メ(分詞素)・ハ(属格)、馬の値打ちは】、
19B-21 めはなより おほねえヤたの メハナヨリ オホネエヤタノ 【メ、目・ハナ、華・ヨリ(比較)、見た目の良さより】、【オホ、大・ネ、根・エ(前置格)・ヤ〔八〕タ、咫・ノ(生格)、ウツロヰ衆のトミ・タミの(ここではイカツチ衆)】、
19B-22 つゝたちハ ヰたヰきのりお ツツタチハ ヰタヰキノリオ 【ツツ、続・タチ、達・ハ、続く縁者は】、【ヰ〔五〕タ(類)ヰ〔五〕・キ、岐・ノ、乗・リ(分詞素)・オ(対格)、5組の、5通りの作法で(行っていました)】。
19B-22 はつきもち さつきヰつかの ハツキモチ サツキヰツカノ 【ハ、葉・ツキ、月・モチ、望、8月望(ここでは生後8ヶ月)と】、【サ、皐・ツキ、月・ヰ〔五〕ツ・カ、日・ノ、五月五日(ここでは生後5ヶ月)の】、
19B-22 ことほぎの のりにかけたハ コトホギノ ノリニカケタハ 【コト、事・ホ、寿・ギ(分詞素)・ノ(生格)、祝の】、【ノ、乗・リ・ニ(与格)・カ、掛・ケ(分詞素)・タ(完了)・ハ(属格)、児の乗馬に対する判断は】、
19B-22 あやしあり たとえふとくと アヤシアリ タトエフトクト 【アヤ、危・シ(分詞素)・ア、在・リ(分詞素)、定まっていません】。【タト、仮・エ(分詞素)・フト、太・ク・ト(接続格)、たとえ、良く育っているようにみえても】、
19B-23 ヤつヰヰの わりあひかがゑ ヤツヰヰノ ワリアヒカガエ 【ヤ〔八〕ツ・ヰ〔五〕・ヰ〔五〕・ノ(生格)、身体の調和の】、【ワリ、割・ア、合・ヒ(分詞素)・カガ、考・エ(分詞素)、割合を考えて】、
19B-23 たまふへし こゝにみまこの タマフヘシ ココニミマコノ 【タマ、給・フ(分詞素)・ベ、可・シ(分詞素)、決めるべきです】。【コ、此・コ、処・ニ(与格)・ミ(寧)マコ、孫・ノ(生格)、今・御孫(ここではニニキネ)の】、
19B-23 ぢみちノり のりなれねりて ヂミチノリ ノリナレネリテ 【ヂ、地・ミチ、道・ノ、乗・リ(分詞素)、地道乗りが】、【ノ、乗・リ(分詞素)・ナ、熟・レ(分詞素)・ネ、練・リ(分詞素)・テ(造格)、乗り熟れ練達して】、
19B-23 あれのりも ヒつみつきへて アレノリモ ヒツミツキヘテ 【ア、荒・レ(分詞素)・ノ、乗・リ(分詞素)・モ(例示)、荒乗も】、【ヒ〔日〕・ツ、積・ミ(分詞素)・ツキ、月・ヘ、経・テ(造格)、日を積み月を経て】、
19B-24 つひにゑて またいづのりお ツヒニヱテ マタイヅノリオ 【ツ、終・ヒ(分詞素)・ニ(与格)・ヱ、得・テ(分詞素)、ついに(荒乗も)得て】、【マ、亦・タ(分詞素)・イヅ、厳・ノ、乗・リ(分詞素)・オ(対格)、又、厳乗りを】、
19B-24 としかさね わざゑたまえハ トシカサネ ワザヱタマエハ 【トシ、年・カサ、重・ネ(分詞素)、年を重ねて】、【ワザ、技・ヱ、得・タマ、給・エ(分詞素)・ハ(属格)、技を会得したので】、
19B-24 みことのり ゐづのヲしてお ミコトノリ ヰヅノヲシテオ 【ミ(寧)コト、言・ノ、宣・リ(分詞素)、(キミは)言われ】、【ヰ、威・ヅ、稜・ノ(生格)・ヲシテ、文・オ(分詞素)、稜威のヲシテを】、
19B-24 たまひけり たかヒこねにハ タマヒケリ タカヒコネニハ 【タマ、賜・ヒ(分詞素)・ケ(完了)・リ(伝聞)、賜いました】。【タ、多・カ、賀・ヒ〔仁〕コ、彦・ネ、根・ニ(与格)・ハ(属格)、タカヒコネには】、
19B-25 フたアれの ヲしてたまえバ フタアレノ ヲシテタマエバ 【フ〔二〕タ、再・ア〔敬〕レ、有・ノ、二荒の二代目の(御守の)】、【ヲシテ、文・タマ、賜・エ(分詞素)・バ(属格)、ヲシテを賜ったので】、
19B-25 こもまこも むまのきみなり コモマコモ ムマノキミナリ 【コ、子・モ・マ、真・コ、子・モ、子も真子(愛弟子)も】、【ム、生・マ(分詞素)・ノ(生格)・キミ、君・ナ、也・リ(分詞素)、生え抜きのキミなのです】。
19B-25 くすりにハ ヒとみこまひざ クスリニハ ヒトミコマヒザ 【クスリ、薬・ニハ、(馬の)薬草としては】、【ヒ〔人〕ト・ミ、身・コマ、駒・ヒザ、人身草、駒膝】、
19B-25 うはなくず つちヒとゑバハ ウハナクズ ツチヒトヱバハ 【ウ、卯・ハナ、花・クズ、葛、卯の花・葛】、【ツチ、槌・ヒ〔仁〕・ト(並立)・ヱ、会・バ、〔羽〕・ハ(属格)、羽根突きの遊びの羽根は】、
19B-26 まめはごそ いつヲばしりと マメハゴソ イツヲバシリト 【マメ、豆・ハ、羽・ゴ、子・ソ(強調)、豆羽子、ムクロジの実です】。【イ、威・ツ、稜・ヲ〔雄〕バシ、馳・リ(分詞素)・ト(並立)、稜威雄馳(ミカツチ)と】、
19B-26 たかヒこね フたあれかみと タカヒコネ フタアレカミト 【タ、多・カ、賀・ヒ〔仁〕コ、彦・ネ、根、タカヒコネは】、【フ〔二〕タ(類)ア、荒・レ(分詞素)・カミ、上・ト(態)、二人の荒乗り御上として】、
19B-26 きさらしゑ まつるのりゆみ キサラシヱ マツルノリユミ 【キ、生・サラ、晒・シ(分詞素)・ヱ、会、照妙の生地の雪晒祭に】、【マツ、奉・ル(分詞素)・ノ、乗・リ(分詞素)・ユミ、弓、演技する流鏑馬の】、
19B-26 ならふころかな ナラフコロカナ 【ナラ、習・フ(分詞素)・コロ、頃・カナ、哉、練習をしている頃なのです】。


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●連続訳4
農民の、農業と布製品を繋ぐ、二つながらを手にして、暴走することのない、ひとつながりの使いとして、又、照妙は、わずか六咫の背の、その縁者の、術者の家元に、定めた関係の赤子を携えるのと、息を合わせるのを兼ねる照妙の布です。
馬の値打ちは、見た目の良さより、ウツロヰ衆のトミ・タミの(ここではイカツチ衆)、続く縁者は、5組の、5通りの作法で行っていました。
8月望(ここでは生後8ヶ月)と、五月五日(ここでは生後5ヶ月)の、祝の、児の乗馬に対する判断は、定まっていません。
たとえ、良く育っているようにみえても、身体の調和の、割合を考えて、決めるべきなのです。
今・御孫(ここではニニキネ)の、地道乗りが、乗り熟れ練達して、荒乗も、日を積み、月を経て、ついに荒乗りも得て、又、厳乗りを、年を重ねて、技を会得したので、キミは言われ、稜威のヲシテを、賜いました。
タカヒコネには、二荒の二代目の御守の、ヲシテを賜ったので、子も真子(愛弟子)も、生え抜きのキミなのです。
薬草としては、人身草、駒膝、卯の花・葛、羽根突きの遊びの羽根は、豆羽子、ムクロジの実です。
稜威雄馳(ミカツチ)と、タカヒコネは、二人の荒乗り御上として、照妙の生地の雪晒祭に、演技する流鏑馬の、練習をしている頃なのです。

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●解説4

ここには、農民(いわゆる、タミ)をクツワ衆とよんでいますが、馬の轡(くつわ)を掛けて表現していますので、厄介です。
また、幼児のことも「ムマ」と呼んでおり、まぎらわしい限りです。
ここで、云う「クスリ」は、馬の薬に用いる薬草なのです。
(人の処方に用いるものもあります)

人身草    チクセツニンジン        鎮咳、去痰、解熱、健胃
駒膝        イノコズチ                利尿、通経(妊婦には禁忌)、関節炎、脚気
卯花        ウツギ                    利尿
葛            クズ                        風邪、僧帽筋緊張(肩凝り)
無患子 ムクロジ                    洗剤、眼病(外用)

ただし、これは人に対する用法で、馬への応用は不明です。
ここで、「マメハゴ」というのは、羽根突きに用いる黒い種子です。
羽子板の名は、弥生時代からあったのでしょうか。

さらに出てくるのが「ムマノキミ」ですが、ここに訳したように、「生え抜きのキミ」なのです。
仔馬の時からキミと共に育った馬は特別な関係にあるのでしょう。
無論、生涯を共に過ごせるわけではなく(馬の寿命ははるかに短い)、別れは辛いでしょうね。

これで、19Bアヤは終わりです。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
http://hot-uma.bbs.fc2.com/