シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その522〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今日は金曜日だけど、最初にすこしクルスクのテロ事件について話します。
ロシヤ領に攻め込んだウクライネ軍は、住民になりすましてクルスクを乗っ取ろうとしたテロは事前にバレていたようで、素早く13万人を避難させていたので、事無きを得たと思っていたのですが、クルスクの住民は20万もいるので、7万人ほどが逃げ遅れていたのです。
その7万人の一部が渡ろうとしていた橋をウクライネ軍(正確には納豆の多国籍軍)が破壊してしまったのです。
私は、最初、多国籍軍が進軍できないように、ロシヤ軍が橋を落としたと思っていたのですが、ザハロワの発表で、橋をおとしたのはロシヤでは無かったことがわかりました。


これはマリア・ザハロワ、ロシヤの報道官ですね。

しかも、その時に、市民を誘導していた世話役が死亡したということが言われたのです。
ウクライネに加担する多国籍軍は明白な戦争犯罪を犯していたのです。



特に橋を落としたミサイルを提供したアメリカの責任は重大です。


TBSによればHIMARSのオペレータはアメリカ人だとか。

つまり、現在、7万人の民間人が人質になっている由々しき事なのです。
まさに、ウソライナチの暴挙ともいうべきことです。
納豆を含むナチ勢力はブチャでやったように、(わずか400人だけど)皆殺しにすると考えられます。
ロシヤ議会ではクルスクを絨毯爆撃して残存ウソライナチ勢力を完全排除すべきという議決が出そうになっています。
(そうなれば、7万人の市民も・・・)
議会がやれと言えば、プー様が逆らえるかどうか・・・

最初、ロシヤのリスクは国境警備の新兵数百人だけだろうと想像していましたので、その新兵衆団は全員降伏して、後方に送られたようですが、そのうち115人はすでに捕虜交換で帰されたようです。
こりゃ、いいや、調子に乗った納豆どもは皆殺しになればいい、と思っていたのですが、これはちょっとした誤算でした。
ナチはジュネーブ条約を守ったり、ブチャでやったような、民間人を殺さないということは無いのですから。
国境警備に配属されていた新兵たちは、徴兵された後に、高額の年俸(日本円にして900万円)につられて志願してしまったようです。
(武器を捨て降伏して収容所に送られるだけの簡単なお仕事です)
このへんまではTBSニュースは知っていたようですが報道はしていません。(日本政府の犬)
また、チェチェン人の兵士が言うような戦って死ぬのはロシヤ人の本望だ、かれらには天国がまっているなどというところを報道するというのがTBSの正体ですね。


チェチェン人は皆ムスリムなので、国のために死ねば天国がまっているのですが、日本人は、イスラームの教えなど知りはしないのです。

さて、こんな状況では、アメリカは静観するしか無いでしょう。
日本はどうでしょうか?
岸田がウソライナチに「金は出してやるから無条件降伏しろや」といえば、




今回はホツマツタヱ19Aアヤの解説、今日はそのPart2です。

●一行訳3

19A-11 なつくなり ゆえハアめつち ナツクナリ ユエハアメツチ 【ナ、名・ツ、付・ク(分詞素)・ナ、也・リ(分詞素)、名付けたのです】。【ユエ、故・ハ(族格)・ア〔天〕メ、天・ツ(生格)・チ、地、(その)故はアメ族の領地が】、
19A-11 わかさるに アめのみをやの ワカサルニ アメノミオヤノ 【ワカ、分・サル(否定)・ニ、定まらない頃】、【ア〔天〕メ、華・ノ・ミ(寧)ヲ〔敬〕ヤ、親・ノ、中華の長者(達)は】、
19A-11 あほおアめ うびおくにたま アホオアメ ウビオクニタマ 【アホ、青・オ(対格)・ア〔天〕メ、邦、大勢の人をアメの地に(送り)】、【ウ、初・ビ・オ(対格)・クニ、国・タマ、キミ、初期の国キミをして】、
19A-11 うつろのり しなとのたつな ウツロノリ シナトノタツナ 【ウツ、移・ロ(分詞素)・ノ、宣・リ(分詞素)、(各地を)移動しながら道を説き】、【シ、其・ナ、名・ト、人・ノ(生格)・タ、立・ツ(生格)・ナ、名、(それらの)指導者の名を立てて知らしめ】、
19A-12 のりめくり ヨろものうめる ノリメクリ ヨロモノウメル 【ノ、宣・リ(分詞素)・メク、巡・リ(分詞素)、遊説して廻ったのです】。【ヨロ、万・モノ、物・ウ、多・メ(分詞素)・ル(不完了)、さまざまな事柄が増える中】、
19A-12 ふたかみも のりめくりてそ フタカミモ ノリメクリテソ 【フ、二・タ(類)カミ、上・モ、二尊も】、【ノ、乗・リ(分詞素)・メク、巡・リ(分詞素)・テ(造格)・ソ(強調)、乗馬で巡ればこそ】、
19A-12 くにヲさむ うつろくつわや クニヲサム ウツロクツワヤ 【クニ、邦・ヲ〔尊〕サ、治・ム(完了)、全国を治める(ことが出来たので)】、【ウツ、移・ロ(分詞素)、警・ク、口・ツ(生格)・ワ、地・ヤ、也、ウツロヰ衆に農民管理を委ね】、
19A-12 くにたまお ヒとぬきのヲと クニタマオ ヒトヌキノヲト 【クニ、国・タマ、君・オ(対格)、国御上を】、【ヒ〔一〕ト(類)、一・ヌ、貫・キ(分詞素)・ノ(生格)・ヲ〔緒〕ト(接続格)、一繋がりの緖のように】、
19A-13 こゝろゑハ たとひはすれど ココロヱハ タトヒハスレド 【ココ、心・ロ(分詞素)・ヱ、得・ハ(属格)、心得るならば】、【タト、仮、ヒ(分詞素)・ハス、外、レ(分詞素)・ド(接続格)、たとえ(遊説に)失敗したとしても】、
19A-13 のりおちす むまくるわせぬ ノリオチス ムマクルワセヌ 【ノ、宣・リ(分詞素)・オ、落・チ(分詞素)・ス(否定)、(キミの)権威が失墜することはありません】。【ムマ、馬・クル、狂・ワ(分詞素)・セ(使役)・ヌ(否定)、馬の状態を維持する】、
19A-13 わがこゝろ ヒとつらぬきの ワガココロ ヒトツラヌキノ 【ワ、我・ガ(主格)・ココロ、心、(主の)心持ちが】、【ヒ〔一〕ト(類)・ツラヌ、貫・キ(分詞素)・ノ(生格)、一貫して】、
19A-13 たづなひく あるじのまゝと タヅナヒク アルジノママト 【タ、手・ヅ(生格)ナ、名・ヒ、引・ク(分詞素)、手綱を操るなら(に夏を意味する「タツの名を引く」を掛ける)】、【アルジ、主・ノ(生格)・ママ儘・ト(態)、主の思うままに】、
19A-14 なるものぞ うバのあおりお ナルモノゾ ウバノアオリオ 【ナ、成・ル・モノ、兵・ゾ(強調)、(一兵卒に至るまで)従わせることが出来るのです】。【ウ、烏・バ、羽・ノ(生格)・アオ、煽・リ(分詞素)・オ(対格)、烏羽の煽り(西洋の拍車の効果に相当)を
19A-14 うつとても つなつよけれハ ウツトテモ ツナツヨケレハ 【ウ、打・ツ(分詞素)・ト(接続格)・テ(仮定)・モ、打ったとしても】、【ツナ、綱・ツヨ、強・ケ(分詞素)・レ(仮定)・ハ(属格)、手綱(の引きが)が強すぎれば】、
19A-14 むまとばず つなゆるけれバ ムマトバズ ツナユルケレバ 【ムマ、馬・ト、跳・バ(分詞素)・ズ(否定)、馬は跳びません】。【ツナ、綱・ユル・緩・ケ(分詞素)・レ(仮定)・バ(属格)、(もっとひどいことに)手綱を緩めてしまえば】、
19A-14 まえあしお おりてたおるぞ マエアシオ オリテタオルゾ 【マエ、前・アシ、足・オ(対格)、前足を】、【オ、折・リ(分詞素)・テ(造格)・タオ、倒・ル(分詞素)・ゾ(強調)、折って倒れてしまうのです】。
19A-15 いづとゆる かけこゑめヲの イヅトユル カケコヱメヲノ 【イヅ、厳・ト(並立)・ユル、緩、ハイとドウの】、【カ、掛・ケ(分詞素)・コヱ、声・メ、然・ヲ、否・ノ、掛け声には陰陽ほども】、
19A-15 あいたあり このほとらいの アイタアリ コノホトライノ 【アイタ、離・ア、有・リ(分詞素)、違いがあります】。【コノ、此・ホト、程・ラ(音便)イ、相・ノ、この程頃合の】、
19A-15 まおしれバ ぢみちいづあれ マオシレバ ヂミチイヅアレ 【マ、間・オ(対格)・シ、知・レ(分詞素)・バ、間を知ったならば】、【ヂ、地・ミチ、道・イヅ、厳・アレ、荒、地道・厳・荒れ(といった)】、
19A-15 のりのりお またくゑるぞと ノリノリオ マタクヱルソト 【ノ、乗・リ(分詞素)・ノリ、則・オ(対格)、乗馬の技法を】、【マタ、全・ク(分詞素)・ヱ、得・ル(分詞素)・ゾ(強調)・ト(態)、完全に会得するまでに】、
19A-16 さつけます こゝにヲばしり サツケマス ココニヲバシリ 【サツ、授・ケ(分詞素)・マ、坐・ス、(トヨケが)授けました】。【コ、此・コ、処・ニ(与格)・ヲ〔雄〕バシ、走・リ(分詞素)、こうしてヲバシリは】、
19A-16 みちおゑて ヒゝにもゝたび ミチオヱテ ヒヒニモモタビ 【ミチ、道・オ(対格)・ヱ、得・テ(造格)、教えを完得して】、【ヒ、日・ヒ、々・ニ(与格)・モモ、全・タビ、度、毎日・毎回】、
19A-16 のりなるゝ ちヨろとゝのひ ノリナルル チヨロトトノヒ 【ノ、乗・リ(分詞素)・ナ、馴・ル(分詞素)・ル(継続)、乗り馴らしました】。【チ、道・ヨ〔百〕ロ、般・トトノ、整・ヒ(分詞素)、乗馬道百般を系統だって覚え】、
19A-16 ねりなれて やゝゑるぢみち ネリナレテ ヤヤヱルヂミチ 【ネ、練・リ(分詞素)・ナ、馴・レ(分詞素)・テ、習熟し】、【ヤヤ、稍・ヱ、得・ル(分詞素)・ヂ、地・ミチ、道、ようやく並足と】、
19A-17 つズのわざ としおかさねて ツズノワザ トシオカサネテ 【ツズ〔携〕・ノ(生格)・ワザ、技、連携する技(を得ました)】。【トシ、年・オ(対格)・カサ、重・ネ(分詞素)・テ(造格)、さらに年を重ね】、


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●連続訳3
その故はアメ族の領地が、定まらない頃、中華の長者達は、大勢の人をアメの地に送り、初期の国キミをして、各地を移動しながら道を説き、それらの指導者の名を立てて知らしめ、遊説して廻ったのです。
さまざまな事柄が増える中、二尊も乗馬で巡ればこそ、全国を治めることが出来たので、ウツロヰ衆(組織化された警察勢力)に農民管理を委ね、国御上を、一繋がりの緖のように、心得るならば、たとえ遊説に失敗したとしても、キミの権威が失墜することはありません。
馬の状態を維持する、主の)心持ちが、一貫して、手綱を操るなら(に夏を意味する「タツの名を引く」を掛ける)、主の思うままに、一兵卒に至るまで従わせることが出来るのです。
烏羽の煽り(西洋の拍車の効果に相当)を打ったとしても、手綱の引きがが強すぎれば、馬は跳びません。
もっとひどいことに手綱を緩めてしまえば、前足を、折って倒れてしまうのです。
ハイとドウの、掛け声には陰陽ほども、違いがあります。
この程頃合の、間を知ったならば、地道・厳・荒れといった、乗馬の技法を、完全に会得するまでに、トヨケが授けました。
こうしてヲバシリは、教えを完得して、毎日・毎回、乗り馴らしました。
乗馬道百般を系統だって覚え、習熟し、ようやく並足と、連携する技を得ました。

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●解説3

ここでは馬の乗り方とキミとトミの関係を掛けて話をしていますが、ヲバシリという二つ名を持ったタケミカっちは、すぐれた体格と、乗馬に対する情熱から、厩の司をまかされていたのですね。
早い話が、物部氏の御家の技そのものなのです。
特に、ノリユミ(流鏑馬)は弥生時代の我が邦の、国技でもあった、ということになります。


●一行訳4

19A-17 つズのわざ としおかさねて ツズノワザ トシオカサネテ 【ツズ〔携〕・ノ(生格)・ワザ、技、連携する技(を得ました)】。【トシ、年・オ(対格)・カサ、重・ネ(分詞素)・テ(造格)、さらに年を重ね】、
19A-17 ねりなれて あれのりみそこ ネリナレテ アレノリミソコ 【ネリ、練・ナレ、熟・テ、練熟し】、【ア・荒・レ(分詞素)・ノ、乗・リ(分詞素)・ミ、身・ソ、其・コ、来、荒乗りも若干できるようになり】、
19A-17 はなわさも またなれしみて ハナワサモ マタナレシミテ 【ハナ、離・ワサ、技・モ(例示)、離れ技も】、【マタ、又・ナレ、熟・シミ、染・テ、又・熟練が身に染みて確かな物に成り】、
19A-17 いづのりの ヰそコさつめの イヅノリノ ヰソコサツメノ 【イヅ、厳・ノリ、乗・ノ(生格)、厳乗りの】、【ヰ〔五〕ソ・コ〔九〕サ、小・ツ(生格)・メ、目・ノ(生格)、五条九細目の】、
19A-18 たゑわさの のりのりさだむ タヱワサノ ノリノリサダム 【タエ、妙・ワサ、技・ノ(生格)、妙技の】、【ノ、乗・リ(分詞素)・ノリ、則・サダ、定・ム(分詞素)、乗馬法を定める】、
19A-18 みことのり のりヲしゑどゝ ミコトノリ ノリヲシヱドト 【ミ(寧)コト、言・ノ、宣・リ(分詞素)、宣言がなされました】。【ノ、乗・リ(分詞素)・ヲシ、教・ヱ(分詞素)・ド、人・ト(接続格)、乗馬教官として】
19A-18 なるよりこ いふきとぬしや ナルヨリコ イフキトヌシヤ 【ナ、成・ル(分詞素)・ヨ、選・リ(分詞素)・コ、子、選り優った次世代は】、【イ、伊・フ、吹・キ(分詞素)・ト、門・ヌシ、主・ヤ(例示)、伊吹一門の主や】、
19A-18 そさのヲと すべやそヰヨろ ソサノヲト スベヤソヰヨロ 【ソ、曽・サ、南・ノ(生格)・ヲ〔雄〕・ト(態)、ソサノヲなどが】、【ス、統・ベ(分詞素)・ヤ、家・ソ(強調)、兵・ヰ〔五〕ヨ〔百〕ロ、統べる500人の兵部達です】。
19A-19 ミチソヤの かみにつたふる ミチソヤノ カミニツタフル 【ミ〔三〕チ〔千〕ソ〔十〕ヤ〔八〕ノ(生格)、3018年の(物部氏の)】、【カミ、上・ニ(与格)・ツタ、伝・フ(分詞素)・ル(継続)、昔から伝わる伝統の】、
19A-19 のりわさも ミつれバかくる ノリワサモ ミツレバカクル 【ノ、乗・リ(分詞素)・ワサ、技・モ(例示)、乗馬の技も】、【ミ〔三〕ツ、連・レ(分詞素)・バ・カ、欠・ク(分詞素)、・ル(自発)、「三人寄れば道にもとる」の故事のように】、
19A-19 よこしまの はやるますひと ヨコシマノ ハヤルマスヒト 【ヨコ、邪・シマ、勢・ノ、反主流の勢力に】、【ハヤ、速・ル(分詞素)、マ、坐・ス(分詞素)・ヒト、人、加勢する(邪悪な)貴人達が】、
19A-19 むらかるゝ なロますこチの ムラカルル ナロマスコチノ 【ム、群・ラ(分詞素)カ(態)ル(不完了)・ル(伝聞)、群がったと云われる】、【ナ、名・ロ〔百〕マス、組・コ、子・チ〔千〕・ノ(生格)、百門の家と1000人の家族による】、
19A-20 さまたけも やふるヲしてお サマタケモ ヤフルヲシテオ 【サマタ、妨・ケ(分詞素)・モ(例示)、妨害工作も】、【ヤフ、破・ル(分詞素)・ヲシテ、文・オ(対格)、「破れ」という命令書を】、
19A-20 たまわれハ ほとよくはらふ タマワレハ ホトヨクハラフ 【タマワ、賜・レ(分詞素)・ハ(属格)、賜ったので】、【ホト、程・ヨ、能・ク(分詞素)・ハラ、祓・フ(分詞素)、程よく収めることができました】、
19A-20 ムつのかみ たけものゝべら ムツノカミ タケモノノベラ 【ム〔六〕・ツ(類)・ノ(生格)・カミ、上、六つのハタレ御上達でした】。【タケ、猛・モノ、兵・ノ・ベ、部・ラ、等、猛るモノベ衆は】、
19A-20 あれいつの のりゆみわさに アレイツノ ノリユミワサニ 【アレ、荒・イツ、厳・ノ、荒乗り・厳乗りによる】、【ノリ、乗・ユミ、弓・ワサ、技・ニ、流鏑馬の技で】、
19A-21 よこしまお のぞけハすべて ヨコシマオ ノゾケハスベテ 【ヨコ、邪・シマ、勢・オ、不正な勢力を】、【ノゾ、除・ケ(分詞素)・ハ(属格)・スベ、全・テ(造格)、除けば全て】、
19A-21 ヨそヤます をヲんたからも ヨソヤマス ヲヲンタカラモ 【ヨ〔四〕・ソ、分・ヤ〔八〕・マス、組、四種八組の家の】、【ヲ〔敬〕ヲ〔尊〕ン(音便)・タカラ、宝・モ(例示)、大勢のタミも】、
19A-21 みなすでに ゐおやすくぬる ミナスデニ ヰオヤスクヌル 【ミナ、皆・スデ、既・ニ、皆・既に】、【ヰ、居・オ・ヤスク、保・ヌル、寝、居・安く寝ることが出来るのでした】。
19A-21 のりゆみの いさおしたてる ノリユミノ イサオシタテル 【ノ、乗・リ(分詞素)・ユミ、弓・ノ(生格)、流鏑馬の】、【イサオ、功・シ(分詞素)・タ、立・テ(分詞素)・ル(完了)、手柄のある】、
19A-22 ものゝべお めくみたまひて モノノベオ メクミタマヒテ 【モノ、兵・ノ・ベ、部・オ、兵・部・を】【メクミ、恵・タマヒ、賜・テ、恵賜い・て】
19A-22 ヲばしりに ゐづのなたまふ ヲバシリニ ヰヅノナタマフ 【ヲ〔雄〕バシ、走・リ(分詞素)・ニ(与格)、ヲバシリ(ミカツチ)に】、【ヰ、威・ヅ、稜・ノ(生格)ナ、名・タマ、賜・フ(分詞素)、「稜威」の名を賜りました】。
19A-22 このかみハ とよけのまこの コノカミハ トヨケノマコノ 【コ、此・ノ・カミ、上・ハ、この御上は】、【トヨ、豊・ケ、食・ノ(生格)・マ、真・コ、子・ノ、トヨケの愛弟子の】、
19A-22 みかさヒこ そのこヒさヒこ ミカサヒコ ソノコヒサヒコ 【ミ(寧)カ、家・サ、小・ヒ〔仁〕コ、御家小彦です】。【ソ、其・ノ・コ、子・ヒ〔仁〕サ、久・ヒ〔仁〕コ、彦、この人は(女系の鹿島の家に)久しい男子で】、
19A-23 かしまかみ いかつちひしぐ カシマカミ イカツチヒシグ 【カ、夏・シマ、島・カミ、守、鹿島守として】、【イ、異・カ、夏・ツ(生格)・チ、道・ヒシ・潰・グ(分詞素)、イカツチ衆を負かした】、
19A-23 いさおしお たけみかつちと イサオシオ タケミカツチト 【イサオ、功・シ(分詞素)・オ(対格)、手柄により】、【タケ、武・ミカ、甕・ツチ、槌・ト(接続格)、タケミカツチと】、
19A-23 なつくこれかな ナツクコレカナ 【ナ、名・ツ、付・ク(分詞素)・コ、此・レ(分詞素)・カナ(詠嘆)、呼ぶようになったのです】。


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●連続訳4
さらに年を重ね、練熟し、荒乗りも若干できるようになり、離れ技も、又、熟練が身に染みて確かな物に成り、厳乗りの、五条九細目の、妙技の、乗馬法を定める、宣言がなされました。
乗馬教官として選り優った次世代は、伊吹一門の主や、ソサノヲなどが、統べる500人の兵部達です。
3018年の物部氏の、昔から伝わる伝統の、乗馬の技も、「三人寄れば道にもとる」の故事のように、反主流の勢力に、加勢する、邪悪な貴人達が、群がったと云われる、百門の家と1000人の家族による、妨害工作も、「破れ」という命令書を、賜ったので、程よく収めることができた、六つのハタレ御上達でした。
猛るモノベ衆は、荒乗り・厳乗りによる、流鏑馬の技で、不正な勢力を除けば全て、四種八組の家の、大勢のタミも、皆、既に、居安く寝ることが出来るのでした。
流鏑馬の、手柄のある兵部衆を恵み賜いて、ヲバシリ(ミカツチ)に、「稜威」の名を賜りました。
この御上は、トヨケの愛弟子の、御家小彦です。
この人は女系の鹿島の家に久しい男子で、鹿島守として、イカツチ衆を負かした手柄により、タケミカツチと呼ぶようになったのです】。

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●解説4

このアヤを読み直していて気づいたのですが、「乗り」はオペランドを取らないインプライドであり、最初から「乗る」のは馬に決っているのです。

ここで、「ミ〔三〕チ〔千〕ソ〔十〕ヤ〔八〕ノ(生格)、3018年の(物部氏の)」というややこしい表現が出てきましたが、これは「道ぞ(強調)家の」、つまり、「ソサノヲや伊吹に代表される御家の血筋」という表現でもあるのです。
なんとも凄い文学ではありませんか。
また、「オシヱド(教育者)」と「イフキト(伊吹一門の)」という「ト」の用法が、人/門、が対比されているのも忘れてはなりません。
静音と濁音の使い分けはまだ研究途中ですが、順接/逆接の場合もあり、必ずしも正/邪や、清/濁を意味しないことに注意しなくてはなりません。

「ム、群・ラ(分詞素)カ(態)ル(不完了)・ル(伝聞)」のような表現も困りますね。
「ム、群・ラ(分詞素)ク(態)・モノ、兵」と考えると理解が進みます。
ここで、「ク」は副詞から後の形容動詞へと変化する過程なのだと考えられるのです。
つまり、時代は明確に分けられませんが、副詞→形容動詞→助動詞と進化していったと考えるわけです。
平安時代のバロックさ加減は、まさに「時の坩堝(るつぼ)」と言えるほど爛熟(らんじゅく)しています。


もう、かなり紛らわしい話の連続なのですね。




さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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