シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その348〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今日はホツマツタヱ8アヤの解説、そのPart2をやります。

まず本文からはいりましょう。

●一行訳3

8-11 おのつから ハハもいそらも オノツカラ ハハモイソラモ 【オノ、己・ツ・カラ、自、自ずから(解決するのです)】。【ハ〔衣〕ハ〔衣〕、母・モ・イ、異・ソラ、空・モ(例示)、ハハミチも(他の御上達も)イソラミチも】、
8-11 よりかゑし いるやもうけず ヨリカヱシ イルヤモウケズ 【ヨリ、寄・カヱ、返・シ(使役)、寄せては返し】、【イ、入・ル(分詞)・ヤ、屋・モウケ、設・ズ(否定)、自分たちの根城は定めず】、
8-12 かみのやハ かならすあたる カミノヤハ カナラスアタル 【カミ、守・ノ・ヤ、屋・ハ、御守の屋代・は】、【カ、夏・ナラ、也・ス(否定)・アタ、当・ル(分詞)、(なぜか)必ず襲撃される】。
8-12 はたれみの わざやアらハす ハタレミノ ワザヤアラワス 【ハ、破、タレ、綻・ミ、身・ノ、(どうして)ハタレの持つ】、【ワザ、技・ヤ(反語疑問)・アラワ、現・ス(仮属詞)、作戦が当たるのだろう・か】?
8-12 フつぬしが てたておとえハ フツヌシガ テタテオトエハ 【フ〔文〕・ツ・ヌシ、主・ガ、(菊沢山の)手紙の主が】、【テ、手・タテ、盾・オ・トエ、問・ハ(結果)、対抗策を問うが】、
8-12 かなさきの をきなこたゑて カナサキノ ヲキナコタヱテ 【カ、夏・ナ、名・サキ、幸・ノ、カナサキの】、【ヲ〔敬〕キナ、翁・コタヱ、応・テ(分詞)、翁は答えて】、
8-13 われもなし ゐつくしおもて ワレモナシ ヰツクシオモテ 【ワレ、我・モ(例示)ナ、無・シ(分詞)、私にも(対抗策は)ありません】。【ヰ、居・ツクシ、尽・オ・モ、以・テ(仮属詞)、出来る事をやるだけです】。
8-13 かんかたち なかこすなおに カンカタチ ナカコスナオニ 【カン、上・カタチ、形、御上の様子を】、【ナカ、中・コ、子・ス、素・ナオ、直・ニ、心根を真直に保ち】、
8-13 かんちから よくものしるハ カンチカラ ヨクモノシルハ 【カン、上・チカラ、力、御上の抑止力(を活かし)】、【ヨ、能・ク(態)・モノ、兵・シ、知・ル(分詞)・ハ、(兵法に従い)能く兵を操り】、
8-13 かんとほり ことなふたもつ カントホリ コトナフタモツ 【カン、上・トホ、亨・リ(分詞)、御上は上手く行く(ように)】、【コト、事・ナ、無・フ、二・タ(類)・モ、持・ツ(分詞)、二心を持つ事が無いようにして】、
8-14 くしヒるそ たゝやわらきお クシヒルソ タタヤワラキオ 【クシ、櫛・ヒ〔人〕、梳・ル、ゾ、(戦線を)管理するのです】。【タタ、只・ヤワラ、柔・キ(態)・オ(仮属詞)、ただ・柔軟な精神で、対応するだけが】、
8-14 てたてなり かみのみこゝろ テタテナリ カミノミココロ 【テ、手・タテ、立・ナリ、(有効な)方策なのです】。【カミ、上・ノ・ミ(寧)・ココロ、心、御上(達、諸侯会議)の思いは】、
8-14 うるハしく みそぎつかさお ウルハシク ミソギツカサオ 【ウルハシ、麗・ク(態)、実直に】、【ミ、身・ソギ、添・ツカサ、司・オ、身添ぎ(ハタレ懐柔の)・司を】、
8-14 かなさきに ふつぬしそゑて カナサキニ フツヌシソヱテ 【カ、夏・ナ、名・サキ、幸・ニ、(作戦参謀を)カナサキとし】、【フツ、総・ヌシ、主・ソヱ、添・テ(仮属詞)、フツヌシを副参謀として】、
8-15 みかつちも いさおしアわせ ミカツチモ イサオシアワセ 【ミカ、甕・ツチ、鎚・モ(例示)ミカツチも】、【イサ、功・オシ、忍・アワ、合・セ(使役)、抑止力を合わせて】、
8-15 うたしむる アまのかこゆみ ウタシムル アマノカコユミ 【ウ、大・タ、足・シ(使役)・ム(不完)ル(仮属詞)、強力に援護させました】。【ア〔天〕マ、間・ノ・カ、夏・コ、去・ユミ、弓、アメ族の公僕の印のカコ弓に】、
8-15 ハゝやそゑ ハたれやぶれと ハハヤソエ ハタレヤブレト 【ハ〔衣〕ハ〔衣〕、母・ヤ、矢・ソ、添・ヱ(分詞)、ハハ矢を(不戦の文官統制の印)として添えて】、【ハ〔衣〕タレ、垂・ヤブ、敗・レ(指示)・ト(仮属詞)、「ハタレ御上に勝ちなさい」と】、
8-15 たまひけり ムつのハたれハ タマヒケリ ムツノハタレハ 【タマヒ、給・ケリ(婉曲)、給わりました】。【ム〔六〕ツ、個・ノ・ハ〔衣〕タレ、垂、六個のハタレ御上(の軍団)・は】、
8-16 ヤまたアり コゝ※チつかさに ヤマタアリ ココチツカサニ 【ヤ〔八〕・マタ、岐・ア、在・リ(分詞)、八種(の集団)に構成され】、【コ〔九〕コ(類)チ〔千〕・ツカサ、司・ニ、(総員)九千を司どり】、
8-16 ナゝ※はかり むれアつまりて ナナハカリ ムレアツマリテ 【ナナ、七・ハカリ、許、七つほど(のグループ)に】、【ム、群・レ(分詞)・アツマ、集・リ(分詞)・テ(仮属詞)、群れをなして】、
8-16 かきやぶり むらくもおこし カキヤブリ ムラクモオコシ 【カキ、垣・ヤブ、破・リ(分詞)、領地の境界を侵して】【ムラ、群・ク、蜘・モ、蛛・オコシ、群れて乱雑に暴れ】、
8-16 ホのほふき つふていかつち ホノホフキ ツフテイカツチ 【ホ〔炎〕・ノ・ホ、穂・フキ、吹、大声で罵倒し】、【ツフテ、礫・イカツチ、雷、礫を・雷のごとく(投げ)、
8-17 くにゆすり たみおゆすりて クニユスリ タミヲユスリテ 【クニ、国・ユスリ、揺、大地をを揺らすように、統治を破壊しようと】、【タ、手・ミ、身・オ・ユス、揺・リ(分詞)・テ、配下を奮るわせて】、
8-17 せめよする アまてるかみハ セメヨスル アマテルカミハ 【セメ、攻・ヨス、寄・ル、攻め寄せました】。【ア〔天〕マ、間・テル、照・カミ、上・ハ、公僕達を照らす・アマテル御上は】、


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●連続訳3
ハハミチも、他の御上達も、イソラミチも、寄せては返し、自分たちの根城は定めず、御守の屋代は、必ず襲撃されます。
どうしてハタレの持つ、作戦が当たるのだろうか?
菊沢山の手紙の主が、対抗策を問うているのですが、カナサキの翁はその答えに、こちらにも対抗策はありませんと書きました。ただ、出来る事をやるだけです。
御上の様子を、心根を真直に保ち、御上の抑止力を活かし、兵法に従い、能く兵を操り、御上は上手く行くように、二心を持つ事が無いようにして、戦線を管理するのです。
ただ、柔軟な精神で、対応するだけが、有効な方策なのです。
御上達、(諸侯会議)の思いは、実直に、身添ぎ(ハタレ懐柔の)司(作戦参謀を)カナサキとし、フツヌシ(ソサノヲ)を副参謀として、ミカツチも、抑止力を合わせて、強力に援護させました。
アメ族の公僕の印のカコ弓に、 ハハ矢を(不戦の文官統制の印)として添えて、「ハタレ御上に勝ちなさい」と、給わりました。
六個のハタレ御上の軍団は、八種の集団に構成され、総員九千を司どり、七つほどのグループに、群れをなして、領地の境界を侵して、群れて乱雑に暴れ、大声で罵倒し、礫(つぶて)を雷のごとく投げ、大地をを揺らすように、統治を破壊しようと、配下を奮るわせて、攻め寄せました。

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●解説3
ここで、「フ〔文〕・ツ・ヌシ、主・ガ」とありますので、このフツヌシはソサノヲではなく、ココサワヤマ(菊沢山、詳細位置不明)からの「手紙」の主が質問しているのですね。



さらに、「功・忍」と言っているので、不要に戦うことを戒めて、政治解決を図ることが求められていたのです。
これも、長い間、ミカツチが、ハタレマを大勢枯らしてしまった、と謹慎していたのが不思議でしたが、「ハタレ破れ」というのは、単に中央の勝ちで終わりなさい、という意味だったのです。
最初に、ホツマ解読の先人が「ナナハカリ」を70万と読んでしまったのが、これを「七ばかり(許)」と読めなかった大きな原因になっています。

以前、こんなのもありました。


今。私が悩んでいるのは、表面のことではなく、この、ハハヤとか、9アヤにあった「名にし負う『ハハムラクモノ』剣」、これは後世の、「アメノヲハバリ」に相当すると思われますが、その「尾」を託した、一族が「アラハバキ」ではないか、ということなのです。



無論、根拠のあることではありませんが、考古学では知り得ない謎なのですから、研究する価値は大きいと思います。
私はこれ以上、神話に関わり合いたくはないのですが、古文書解読では、フォークロア、とりわけ神社と地名を重視しないわけにはいかないのです。


こんな具合に、なんらかの関係があるなら、それは歴史の理解だけではなく、神社と神道についての疑問でもあるのです。
われらの祖先、アメ族の民族宗教であった神道が、倭媛の宗教改革によってアマテルが女神になり、神道は世界宗教になってしまったのですが、私は、今では、大衆が分け隔てなく、ご利益をお願いすることが許される、現在の神社と神道を愛するようになってしまったかもしれません。
ドクター・ストレンジ・ラブ(博士の異常な愛情からの・・・)のような心境かもしれません。

私が仏教を嫌うのは、そこに救いが無いからなのですが、このアヤの最後の部分で、「タマカエシ」の話が出てきて、大勢のハタレの連判状を作って、タカノの山中に形代(かたしろ)として埋めた、という儀式が記述されています。
そこで湧き上がる疑問として、なぜ、後世の空海(弘法大師)が、この縁起がある高野山に根城を構えたのでしょうか?
ホツマツタヱを読んでいたのでしょうか?
あるいは空海はアメ族の末裔なのでしょうか?
それとも、法力で識ったというのでしょうか?

これは研究テーマとしては私の範疇には無いのですが、興味だけが残っています。
女人高野などのフォークロアは、決して女性に味方してはいませんが、私の居る近所には「お竹如来」などという話が残っていて、商家の下女、お竹というのが突然、如来様になってしまった、という目出度い話もあるのです。
つまり、仏教は嫌だけど、フォークロアには価値がある、と思っているのです。

神社にお参りして柏手を打つと、なんともいえない良い気分になるでしょう、あの、あれですよ。
神社で鈴を鳴らして喜捨(きしゃ)をするのは、その神社と御縁をむすぶことになり、粗結合(そけつごう)になってしまった世界宗教としての神社との良い関係を作っているのですから、奨励したいですね。

みかじめ料についての考察は「~その254~」に書きました。
物部の不協和音であったイカツチ衆とタケミカツチの関係を考察したものです。
後世の「みかじめ料」の根拠となるものですが「〜その264〜」でも神社の賽銭箱の根拠として取り上げています。

アスカが大和路でミヤを開いたとき、御用聞きに来たカラスの登場で嫌気がさした、という事件の「虚見の大和」の元でもあります。


●一行訳4

8-17 せめよする アまてるかみハ セメヨスル アマテルカミハ 【セメ、攻・ヨス、寄・ル、攻め寄せました】。【ア〔天〕マ、間・テル、照・カミ、上・ハ、公僕達を照らす・アマテル御上は】、
8-17 さくなたり はやかハのせに サクナタリ ハヤカハノセニ 【サ、佐・ク、久・ナ、奈・タリ、度、佐久奈度(現滋賀県大津市大石中一丁目2-1付近)の】、【ハヤ、速・カハ、川・ノ・セ、瀬・ニ、速川一族の背(ここではアキツヒメの兄あるいは父)に】、
8-17 みそぎして ハたれやぶるの ミソギシテ ハタレヤブルノ 【ミ、身・ソ、添・ギ(分詞)・シ、為・テ、身添ぎして(相談して)】、【ハ〔衣〕タレ、垂・ヤブ、破・ル(分詞)・ノ、ハタレ御上を破るための】、
8-18 まじないの たねおもとめて マジナイノ タネオモトメテ 【マジ、賄・ナイ、賂・ノ、(贈答等による)懐柔・の】【タネ、種・オ・モトメ、求・テ(結果)、情報を得て】、
8-18 さつけます もろかみうけて サツケマス モロカミウケテ 【サツケ、授・マス、坐、伝授しました】。【モロ、諸・カミ、守・ウケ、受・テ(結果)、諸守は、(策を)受け】、
8-18 これおうつ ハたれしむみち コレオウツ ハタレシムミチ 【コレ、此・オ・ウ、討・ツ(分詞)、これ(ハタレ御上)を討ちます】。【ハタレ・シム・ミチ、ハタレ御上の一族は】
8-18 なすわさに やまかわアぶれ ナスワサニ ヤマカワアブレ 【ナ、為・ス(分詞)・ワサ、技・ニ、その作戦行動として】、【ヤマ、山・カワ、川・アブレ、溢、山川に溢れるほど陣取り】、
8-19 うおろちが ホのほおはきて ウオロチガ ホノホヲハキテ 【ウ、多・オロ、愚・チ、道・ガ、沢山の反逆者達・が】【ホ〔炎〕・ノ・ホ、穂・オ・ハ、吐・キ(分詞)・テ(仮属詞)、大変な剣幕で】
8-19 おとろかす かなさきしばし オトロカス カナサキシバシ 【オトロカ、驚・ス(分詞)、威嚇してきました】。【カ、夏・ナ、名・サキ、幸・シバシ、暫、カナサキは、一旦】、
8-19 たちかゑり アめにつくれハ タチカヱリ アメニツクレハ 【タチ、立・カヱ、帰・リ(完了)、立ち帰って】、【ア〔天〕メ・ニ・、告・クレ(分詞)・バ(仮属司)、中央のキミ、ここではアスカに告げると】、
8-19 をヲんかみ たまふかだすゝ ヲヲンカミ タマフカダスス 【ヲ〔敬〕ヲン、上、御上カミが】、【タマ、給・フ(分詞)・カ、掻・ダ、抱・スス、給ったのは、カダ・スス、鈴、カダガキ(楽器)とススキ打ちの楽曲と】、
8-20 わらびなわ かなさきうけて ワラビナワ カナサキウケテ 【ワラビ、蕨・ナ、名・ワ、地、蕨一門の助力でした】。【カ、夏・ナ、名・サキ、幸・ウ、受・ケ、(分詞)・テ(仮属詞)、カナサキはこれを受け】、
8-20 せめくちの もろにさつけて セメクチノ モロニサツケテ 【セメ、攻・クチ、口・ノ、前線・の】、【モロ、諸・ニ・サツ、授・ケ(分詞)・テ(仮属詞)、諸守に授けて】
8-20 ましなゑハ ハたれのものゝ マシナヱハ ハタレノモノノ 【マシ、賄、ナ、賂・ヱ(分詞)・ハ(結果)、(アメヱ縁のススキ打ちのメロディで)懐柔したので】、【ハ〔衣〕・タレ、垂・ノ・モノ、兵・ノ、ハタレ御上の将兵は】、
8-20 わざならす にけんとすれと ワザナラス ニケントスレト 【ワザ、技・ナラ、成・ス(否定)、作戦を遂行できませんでした】。【ニケ、逃・ン(意思)・ト(態)・スレ、為・ト(逆接)、逃げようとしたが】、
8-21 かみいくさ かちていけとる カミイクサ カチテイケトル 【カミ、上・イクサ、戦、御上の軍勢は】、【カチ、勝・テ(仮属詞)・イケ、生・ト、捕・ル(完了)、勝って生け捕りにした】
8-21 ハたれまお かわくヒでりに ハタレマオ カワクヒデリニ 【ハ〔衣〕タレ、垂・マ、間・オ、ハタレ御上の傭兵達を】、【カワ、渇・ク(態)ヒ〔日〕デリ、照・ニ、飢え渇く日照り状態に】
8-21 つなぎおき ついにいけとる ツナギオキ ツイニイケトル 【ツナ、繋・ギ(分詞)・オキ、置、放置して兵糧攻めとしたことで】、【ツイ、終・ニ・イケ、活・ト、捕・ル(仮属詞)、最後に、生け捕った】、
8-21 ハたれかみ つゝがにおきて ハタレカミ ツツガニオキテ 【ハ〔衣〕・タレ、垂・カミ、上、ハタレ御上を】【ツ、罰・ツ・ガ、咎・ニ・オ、置、キ(分詞)・テ(仮属詞)、牢屋に入れて】、
8-22 ミチものま しむにアつけて ミチモノマ シムニアツケテ 【ミ〔三〕・チ〔千〕・モノ、兵・マ、間、三千の傭兵達は】【シム、染・ニ・アツケ、預・テ(仮属詞)、(それぞれの)一族に預けて】、
8-22 もろかえりけり モロカエリケリ 【モロ、諸・カエ、帰・リ(完了)・ケリ(伝聞)、皆帰ってきました】。


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●連続訳4
公僕達を照らす・アマテル御上は、佐久奈度(現滋賀県大津市大石中一丁目2-1付近)の、速川一族の背(ここではアキツヒメの兄あるいは父)に、身添ぎ(相談して)ハタレ御上を破るための贈答等による懐柔の、情報を得て、現場に伝授しました。
諸守は、策を受け、これ(ハタレ御上)を討ちます。
ハタレ御上の一族は、その作戦行動として、山川に溢れるほど陣取り、沢山の反逆者達が、大変な剣幕で威嚇してきました。
カナサキは、一旦、立ち帰って、アスカに告げると、
アマテルが、給ったのは、カダガキ(楽器)とススキ打ちの楽曲と、蕨一門の助力でした。
カナサキはこれを受け、前線の諸守に授けて、アメヱ縁のススキ打ちのメロディで懐柔したので、ハタレ御上の将兵は、作戦を遂行できませんでした。
逃げようとしたが、御上の軍勢は、勝って生け捕りにしたハタレ御上の傭兵達を、飢え渇く日照り状態に放置して兵糧攻めとしたことで、最後に、生け捕った、ハタレ御上を、牢屋に入れて、三千の傭兵達は、それぞれの一族に預けて、皆帰ってきました。

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●解説4

28アヤでしたか、蕨一門が手助けする話がありましたが、なかなか解りづらいですね。
理解度が低ければ、「蕨縄で縛る」しか思いつかないのです。

ここでは、アスカは諜報には参加していないように見えます。

おおかたのハタレは、作柄が非常に悪かったようですが、日照りによる不作が原因だったのでしょうか?「〜日照り」という表現は「〜が足りない」という比喩表現に他なりません。
下世話な例では、男日照り、女日照りなど、普通に使うのですね。
まあ、乾くではなく、渇くも同様な意味になります。

最初の頃、捕らえた捕虜を日向に放置しかのかぁ、そりゃひでぇや、とか思ってしまったのですが、そうではなく、この時代の稲作は陸稲が多かったと思われますが、水陸の比率はどうだったのでしょうか。
かつて、もち米は手間をかけずに畑で作るのが普通だったようですが、現代では水田でもち米を栽培するのが多くなっていると聞きます。

水不足の年は主食に餅を食べていた、ということになってしまい、笑い話のような、笑えない状態だったのでしょう。
大々的な灌漑農法が普及したのは、ニニキネが全国に井堰を広めるまで、もうすこし待たねばならなかったようです。
それゆえ、最初に考古学者が発見した登呂遺跡は、アメ族の弥生時代でも、中期以降のものであることからも明らかです。
基本、この分野の知識人といえば、佐藤洋一郎氏を除いては皆無なのですから、ホツマツタヱの読者では如何ともしがたいのです。

そんなわけで、私もクシミカタマの「るんるんるん♪」の餌食だったわけです。

今日はあまり書く元気がありません。

次回はPart3ですが、電気代をケチって暖房無しなので、さぁ、元気が出るかどうか。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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