シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その194〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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ずいぶんと長い間、遊んでいました。
7アヤのPart3です。

まず小見出しをつけましょう。

■野洲川のオモイカネ
■オモイカネの口上
■「ナガサキヤ」を歌うオモイカネ
■アマテルの甥タチカラヲ
■チクラノミキダガレ
■サスラヤライキ
■ミチスケの歌

今回。気付いたのは「トコヨノオトリ」というところで、常世というのは中華大陸の古来の、とでも云うのでしょうか、しんみりとして、妙に襟を正さねばならない雰囲気を持っているのだと思いました。
「踊り」と言っていますが、もともとは、江戸時代に流行ったといわれる「かんかんのう」に類した、歌い、舞うという芸能なのでしょう。
つまり、ここのテーマは「芸能」だ、ということが良く伝わってくるように構成されています。
これだけでも、ホツマツタヱが韻律を重視するノンフィクション文学であることの証なのです。
ミチスケという大道芸人についても触れていますが、瓦版(かわらばん)など無い時代に、文化を伝搬するメディアとして、大道芸はかかせない物だったことでしょう。

では、本文に入りましょう。

■野洲川のオモイカネ

7-33 そさのヲハ いわおけちらし ソサノヲハ イワオケチラシ 【(一方的に批難された)ソサノヲは】【イワ・オ・ケ・チラシ、言わ・を蹴散らし、言葉を荒げて】
7-33 なおいかる きみおそれまし ナオイカル キミオソレマシ 【尚怒りました】。【キミは(自分の判断ミスに気づき)その剣幕に恐れて】
7-33 いわむろに いりてとさせバ イワムロニ イリテトサセバ 【イワ・ムロ・ニ、祝室に】【イリテ・トザセ・バ、入って戸を閉めたので(ツキヨミ事件同様の職場放棄)】
7-33 アめがした かがもアやなし アメガシタ カガモアヤナシ 【天下が】【カガ・モ・アヤ・ナシ(キミが裁きを下すことから逃げたので)無法になった】
7-34 やすがわの やみにおどろく ヤスガワノ ヤミニオドロク 【野洲川では】、【(夜のことなので闇に)、話を聞いて驚いた】
7-34 おもいかね たビまつにハせ オモイカネ タビマツニハセ 【オモイカネは】【【タビ・マツ・ニハセ、手火・松・に馳せ、松明を手にして馳せ(参じました)】。


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故無く、一方的に批難されたソサノヲは、言葉を荒げて、尚怒りました。
キミは、自分の判断ミスに気づきましたが、その剣幕に恐れて、祝室に入って戸を閉めたので、天下は、無法になってしまいました。
野洲川辺では、夜のことなので、話を聞いて驚いたオモイカネは、松明を手にして馳せ参じました。
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アマテルは、裁判官としての職場放棄をしたために社会不安を呼んだ、ということなのでしょうか。

野洲川はワカヒメがナギから受け継いだ領地なのです。
男系の相続形態も、解らないことは多く、まだまだ研究しなくてはなりません。
カナサキの仕掛けに乗って、ワカヒメと結婚したオモイカネですが、婿入りではなく、「同格の夫婦」に見えます。
以前、「〜その182〜」で、吉御子神社(よしみこじんじゃ)というのを紹介しました。



吉御子神社(よしみこじんじゃ)
滋賀県湖南市石部西1-15-1
35.010319,136.051222

祭神
吉彦命
鹿葦津姫命
吉姫命

ここは、少年期以降、ソサノヲが「部屋住み」として過ごしたミヤと考えてよいでしょう。
ソサクニ(現大阪府泉大津市)で生まれたソサノヲは、野洲川辺で、それまでと同様、クマノ衆にかこまれて過ごしたことでしょう。
当時、鈴で10歳が大人あつかいなのですが、どれくらいまでワカヒメの下に居たのでしょうか、それはわかりません。

今回舞台となったのは、野洲川の対岸で、三上山の麓になります。
そこには御上神社(みかみじんじゃ)というのがあります。



御上神社(みかみじんじゃ)
滋賀県野洲市三上838
35.050000,136.027361

祭神
天之御影命

アメミカゲはアマテルとハヤアキツヒメの子であるアマツヒコネ(タタキネ)の子なので、アマテルの孫にあたります。
つまり、この時代にはまだ生まれていなかった可能性もありますが、ここがアマツヒコネのミヤであっても、なんの問題もありません。
当時、すでにアマテルは伊勢遺跡に相当する野洲国宮を大日のヤマトに移した後だったとかんがえられますので、ここに居たのは、たまたま、アマツヒコネの慶事などに呼ばれていたのでしょう。

さて今回、オモイカネが詰めていたのは、ツハモノヌシの公邸であるミヤ(現行事神社)のことでしょう。



行事神社(ぎょうじじんじゃ)
滋賀県野洲市行畑388
35.063962,136.020602

祭神
金山毘古神(かなやまひこのおおかみ)

この神社の前を通っているのは中山道(なかせんどう)、そう、ホツマツタヱの読者ならお馴染みの、「ムカシナカヤマミチヒラク」という、カナヤマヒコです。
以前は、カナヤマヒコが徐福ではないか、などとも考えたりしたことも有りましたが、時代が違っています。
ホツマツタヱに書かれている時代は短く、列島内では、ほんの三百年ほどに過ぎず、我等が雨亜族は、権威と権力はトップですが、数の上ではマイナーだったと考えてよいでしょう。

この付近に大岩山古墳群というのがあり、遺跡の概念の混乱をさそっています。
それでも、アメ族の時代のものと考えられる銅鐸が多数出土しています。
歴史博物館には展示があるようなので、興味のある向きには一度訪問してみるのが良いでしょう。



ホツマツタヱには銅鐸の話は出てこないのですが、実に、「物証」があるというのはいかんともしがたく、雨亜族ではない、族違いの祭祀かもしれないので関連する研究が待たれます。


これは大岩山で明治の時代に発見され、その後東海道新幹線の工事で再度発見された遺物です。

「ぎょうじ」というと、まあ、レクリエーションで物見遊山など想像するかもしれません。
ナメ・コトと分解してみれば、そのまま行・事になります。
そういえば、「行川アイランド」なんていう地名がありましたね。
元の意味は「為む」でしょうか、ね。
オオナメコトなんていうのは、「大嘗祭」のことですが、単にナメコトというと、中央が管理している行事全般を指すようです。
地方で行う、重要な行事は、そこに派遣されているツハモノヌシが仕切るのでしょうか。
それによって、文化を統制していこう、と考えたのでしょうか、ね。
ナメコトにはもうひとつ、別の意味も与えられているようです。
それは、「無め・事」、大事に至らないように治療を施す、という意味で、医療のことを指しているようです。
コロナ騒ぎは逆に、煽って大事に至るように誘導しているのですね。
コロナで死亡した、とされる人は実はインフルエンザだったそうです。
(インフルエンザはワクチン接種で死亡する人が極端に多いのです)

かつて医療は、「医は仁術」なんて、尊い表現もあったのですが、今は昔、でしょうか、ね。

行事神社と御上神社の距離は直線で1.7kmくらい、馬でなくても、松明を手に走り抜けることも出来そうです。
この辺の位相関係を下に示しておきます。



ただし、この時、現伊勢遺跡である野洲国宮はすでにひきはらっていますので、そこに残っていたのは最大部族である「キタノホシ」を崇める集団だけだったでしょう。


■オモイカネの口上

7-34 こにとひて たかまにはかり 「コニトヒテ タカマニハカリ 【「コ・ニ・トヒテ タカマ・ニ・ハカリ【ここに伺って】【タカマに諮る(一大事です)】、
7-34 ゐのらんや つハものぬしが ヰノランヤ ツハモノヌシガ 【ヰ、稜威を・ノ・ラン、宣ろう、示そう・ヤ(反語による倒置・婉曲強要)、稜威を示してください」と】、【ツハモノヌシ(オモイカネ)が(宣りました)】。
7-35 まさかきの かんゑハにたま マサカキノ カンヱハニタマ 【マサカキノ(枕)御上は瓊珠、日輪です】、
7-35 なかつゑに まふつのかがみ ナカツヱニ マフツノカガミ 【ナカ・ツ・ヱニ、中央の・会・には】【マフツノカガミを置きました(御上が居ればそこがタカマです)】。
7-35 しもにきて かけゐのらんと シモニキテ カケヰノラント」 【(準備はできています)「シモ・ニ・キテ、伏して】、【カケ、陰に、僭越ながら・ヰ・ノラン・ト、キミの御稜威の言を乞うのです】。
7-35 うすめらに ヒかげおたすき ウスメラニ ヒカゲオタスキ 【ウス・メ・ラ・ニ(序)、若い・女・達・に、姫達の)】【ヒ・カゲ・オ・タスキ、日陰のミヤビ(キミへの想い)を顧み】、
7-36 ちまきほこ おけらおにハビ チマキホコ オケラオニハビ 【チ・マキ・ホコ、千重にまもるホコ、モノベ衆】、【オケ・ラ、置く・等・オニ・ハ・ビ・鬼・払い・人、末席に至るまで、(キミがいなければ無力です)】。
7-36 さゝゆはな かんくらのとの ササユハナ カンクラノトノ」 【(それらを)ササユ・ハナ、支える華である】【カン・クラ・ノ・トノ、御上・座・の・殿、アマテル様!(呼びかけ)】。


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「ここに伺って、タカマに諮る一大事です。
稜威を示してください」と、ツハモノヌシ(オモイカネ)が宣りました。
「御上(アマテル)は瓊珠(にたま)、日輪です。
中央の会(え)には、マフツノカガミを置きました、御上が居ればそこがタカマです。
準備はできています、伏して、僭越ながら、キミの御稜威の言を乞うのです。
姫達の、キミへの想いを顧み、千重に護るモノベ衆、置く等、鬼払い人などの、末席に至るまで、キミがいなければ無力です。
それらを支える華である、御上の座の殿、アマテル様!。
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この、瓊珠、というのが良くわかりません。
御上をニタマと表現しているのはここだけなのです。
赤い宝玉を意味するなら、翡翠(ひすい)、紅玉(ルビー)、ガーネット、などがありますが、翡翠は赤から緑まである、という意味で翡・翠と云うのですが、列島内では緑のものしか産出しないとか。
やはりここでは、瓊珠は日輪を意味すると解するのが良いのではないでしょうか。


■「ナガサキヤ」を歌うオモイカネ

7-36 かんかがり ふかくはかりて カンカガリ フカクハカリテ 【カン・カガ・リ、御上の・考えを】【フカク・ハカリ・テ、深く量った】
7-36 おもいかね とこよのおとり オモイカネ トコヨノオトリ 【オモイカネが】、【常世の節で】
7-37 ながさきや わざおきうたふ ナガサキヤ ワザオキウタフ 【「ナガサキヤ」を】【とても上手に歌った】
7-37 かぐのき  かれてもにほゆ 「カグノキ カレテモニホユ 【「カグの木は】、【枯れても匂う】
7-37 しほれてもよや アがつま シホレテモヨヤ アガツマ 【しおれても、歳をとっても、(なお)良いのだ】。【(私は)吾が妻に】
7-37 アわ アがつまアわや しほ アワ アガツマアワヤ シホ 【会いたい。吾が妻に会いたい。しほ】
7-38 れてもよや アがつま アわ レテモヨヤ アガツマ アワ」【れていても良いのだ】。【吾が妻に会いたい」】


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御上の考えを、深く量ったオモイカネが、常世の節で「ナガサキヤ」を、とても上手に歌った。
「カグの木は、枯れても匂う。
しおれても、良いのだ。
私は、吾が妻に会いたい。
吾が妻に会いたい。
しほれていても、歳をとっても、なお良いのだ。
吾が妻に会いたい」
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ナガサキは、汝の幸せ、という意味ですね。
気が動転して、弱気になっているアマテルを鼓舞するのは、かなり難しいことだったと思われますが、オモイカネの機転で乗り切ったのでしょう。


■アマテルの甥タチカラヲ

7-38 もろかみハ いハとのまえに モロカミハ イハトノマエニ 【諸守は】、【祝殿前で】
7-38 かしまどり これぞとこよの カシマドリ コレゾトコヨノ 【カ、畏しこんで・シマ・ドリ、陣取り】、【コレ・ゾ・トコ・ヨノ、これこそが常世の】
7-38 なかさきや きみゑみほそく ナカサキヤ キミヱミホソク 【ナ・ガ・サキ・ヤ、汝・が・幸・だ(と寿ぎました)】。【キミ・ヱミ・ホソク、君・笑み・細く(戸を開けて)】
7-39 うかゝえハ いハとおなぐる ウカカエハ イハトオナグル 【覗えば】、【イハ・ト・オ、祝戸を・ナグル、投げる(ように一気に開けた)】、
7-39 たちからヲ みてとりいだし タチカラヲ ミテトリイダシ 【タチカラヲは(キミの)御手を取り出し
7-39 たてまつる つハものぬしが タテマツル ツハモノヌシガ 【奉った】。【ツハモノヌシが】
7-39 しめなわに なかえりましそ シメナワニ ナカエリマシソ 【シメ・ナ・ワニ、閉め・無い・ように(遮り)、帰らないでください、と(乞うた)。


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諸守は、祝殿前で、畏(か)しこんで陣取り、これこそが常世の汝が幸だ、と寿ぎました。
君は、思わず頬笑み、細く戸を開けて覗ったので、祝戸を、投げるように一気に開けました。
タチカラヲは、キミの御手を取り出し奉りました。
ツハモノヌシが、閉め無いように、遮り、帰らないでください、と乞うた。
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ここで、タチカラヲはアマテルの甥(おい)なので、「おじちゃん、いっしょにいきましょう」と手を取ったのです。
このシーンだけでも、タチカラヲがまだ幼い感じがするでしょう。


■チクラノミキダガレ

7-40 しかるのち たかまにはかり シカルノチ タカマニハカリ 【その後】、【タカマに諮り】、
7-40 そさのヲの とがハちくらの ソサノヲノ トガハチクラノ 【ソサノヲの】【咎はチ・クラ・ノ、千・科・の】
7-40 ミきだがれ かみぬきヒとつ ミキダガレ カミヌキヒトツ 【ミ・キ・ダ・ガレ、三・岐・咫・枯れ、三種類の刑で枯らす】髪抜きひとつ
7-40 つめもぬき まだとゝかねバ ツメモヌキ マダトトカネバ 【爪も抜き】、マダ・トトカ・ネ・バ、未だ(千科に)届かないので】
7-41 ころすとき むかつヒめより コロストキ ムカツヒメヨリ 【殺そうという時】、【ムカツヒメから】
7-41 さおしかに うけものゐのり サオシカニ ウケモノヰノリ 【サオシカが】【受けた「物言い」を伝えた】。
7-41 よみかえす はなごのヨモさ ヨミカエス ハナゴノヨモサ 【(ハナコが)ヨミ・カエス、蘇った、意識を取り戻した】【ハナコの分の四百科は】
7-41 つくのゑハ さがおアかせよ ツクノヱハ サガオアカセヨ 【相殺するべきなので】【サガ、清濁を明らかにしてください】。
7-42 そさのヲが しわざハしむの ソサノヲガ シワザハシムノ 【ソサノヲが】【シワザ・ハシムノ、したこと・は・短気による】
7-42 むしなれど さがなくつゝが ムシナレド サガナクツツガ 【ムシ・ナレ・ド、「癇癪」ですが】【サガ・ナク・ツツガ 裁定も無く処罰するのは】
7-42 なからんやわや ナカランヤワヤ 【ナカ・ラン・ヤワ・ヤ、無いのではないでしょう・か(と、再詮議を要求した)】。


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その後、タカマに諮り、ソサノヲの咎(とが)は、千科・の三岐咫枯れ、三種類の刑で枯らすという、髪抜きひとつ、爪も抜き、未だ千科に届かないので殺そうという時、ムカツヒメからサオシカが受けた「物言い」を伝えました。
ハナコが意識を取り戻しました、ハナコの分の四百科は相殺するべきなので、清濁を明らかにしてください。
ソサノヲがしたことは、短気による「癇癪」ですが、裁定も無く処罰するのは無いのではないでしょうかと、再詮議を要求しました。
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大中華の刑罰では、等活地獄(とうかつじごく)を表現したような刑罰があった、などとまことしやかに言われていますが、その中華の流れを受け継いだ、我らがアメ族にも、23アヤにはさまざまな刑罰が記述されています。
いずれ解説したいと考えています。
ここでは、単に拷問を加えてから殺す、とだけ考えてください。


■サスラヤライキ

7-42 ことのりお もろがはかりて コトノリオ モロガハカリテ 【(サヲシカの)言宣を】【諸が諮って(助命嘆願ではなく、トの定めに従い400科を減じた)】
7-43 アめもとる おもきもしむの アメモトル オモキモシムノ 【アメ・モ・トル、キミも了解して】、【オモキ・モ・シム・ノ、重罪ということで一族の仲間も】
7-43 なかはへり ましわりさると ナカハヘリ マシワリサルト 【ナカハ・ヘリ、半減し】、【マシワリ・サル・ト、交わりを去り】
7-43 すがさアを やゑはゐもとむ スガサアオ ヤヱハヰモトム 【スガサ・アオ、菅笠で・世間を】【ヤヱ・ハヰ・モトム(枕)流浪する】
7-43 したゝみの さすらやらいき シタタミノ サスラヤライキ 【シタ・タミノ、下民として(に小さな巻貝が這うとを掛ける)】【サスラ・ヤライ・キ、流離・やり・ました】


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サヲシカの言宣を、諸が諮って、トの定めに従い400科を減じて、キミも了解しました。
重罪ということで一族の仲間も半減し、交わりを去り、菅笠で・世間を流浪する下民として、流しやりました。
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まじめに1000クラから400クラ引いても、600クラのこりますので、当然死刑なのですが、やはり、貴族なので減刑したのでしょうか、ね。
まあ、告発自体が、アマテルの誤解に基づく部分が多いので、貴族同士の喧嘩という判断なのかもしれません。


■ミチスケの歌

7-44 をヲんかみ しろしめされハ ヲヲンカミ シロシメサレハ 【ヲヲンカミは】【(トミ・タミに)知らしめて】、
7-44 アまてらす ヒとのおもても アマテラス ヒトノオモテモ 【アマ・テラス(序)、天が・照らす】【人の顔も】
7-44 たのしむに みちすけのうた タノシムニ ミチスケノウタ 【楽しげで】【ミチ・スケ、路・介、大道芸人の歌に、(流行歌?)】
7-44 アはれ アなおもしろ 「アハレ アナオモシロ 【「空は晴れ】、【なんと気分の良い】
7-45 アなたのし アなさやけ アナタノシ アナサヤケ 【アナ・タノシ、なんと楽しい】、【アナ・サヤケ、なんと爽やかな】
7-45 おけ さやけおけ オケ サヤケオケ 【オケ、於け、この状態は】【(じつに)爽やかな結果だ】
7-45 アわれ おもしろ アワレ オモシロ 【ア・ワレ、天・我(公民である)、私は】【(なんと)気分の良いこと(か)】
7-45 さやけおけ アなたのし サヤケオケ アナタノシ」 【サヤケ・オケ、(この)爽やかな・状態は】【アナ・タノシ、なんと楽しい(のだろう)」】
7-46 アひともに ておうちのべて アヒトモニ テオウチノベテ 【揃って】【手を打ち延べて】
7-46 うたひまふ ちハやふるとぞ ウタヒマフ チハヤフルトゾ 【ウタヒ・マフ、歌って舞います】。【(ハタレのチワを破った故事から)千巌を破った(時のようだ)と】、
7-46 たのしめハ これかんくらに タノシメハ コレカンクラニ 【たのしんだので】、【コレ、これはやはり・カン、御上の・クラ、座、(熟語)お膝元(ならでは)・と】
7-46 アまてらす をヲんかみなり アマテラス ヲヲンカミナリ 【天下を照らす】【ヲヲンカミだと(タミが)讃えたのです】。


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ヲヲンカミはトミ・タミに顛末を知らしめました。
天が・照らす人の顔も楽しげで、流行りの大道芸人にも歌われました。
「空は晴れ、なんと気分の良いなんと楽しい、なんと爽やかなこの状態は。
じつに爽やかな結果だ。
公民である、私は、なんと気分の良いことか。
この爽やかな状態は、なんと楽しいのだろう」。
揃って手を打ち延べて、歌って舞います。
千巌のハタレを破った時のようだ、と、楽しんだので、これはやはり、御上のお膝元ならでは、天下を照らすヲヲンカミだとタミが讃えたのです。
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ここはちょっと変なのですが、なぜ、ソサノヲの狼藉が処罰されたことが楽しいのでしょうか?
正義が行われたから?
そんなことは有りえません。
少なくとも、サホコを受け継ぐべき、若き国御上が追放されたのです。

我ら日本人は、つい騙されてしまう性質があるのでしょうか、ね。
大多数のアメリカ人が、トラ公を嫌っている、なんていうことがあるのでしょうか?
すべてのマスコミがコキおろしていても、二大政党の、半分を押さえている政党を代表する、自分たちの大統領を、排斥するなんていうことが起こるのでしょうか?
そんなこたぁ無いのです。

デタラメのかぎりをつくしたアベッチでさえ、支持者はいるのです。

大規模な選挙違反が平然と行われていたのに、裁判所でさえ、訴えを退けたのです。
州知事は「選挙違反は一件も無かった」などと、無茶な発言をしているので、明白な「ウソ」がまかり通っているようです。
さすかに、東朝鮮の宗主国だけのことはありますね。

そもそも、ジョー・梅田が8000万票とったというのなら、なぜその就任式の、Youtubeビデオのの視聴者がやっと35万なのでしょうか?

これが、政府を転覆しようとする動きでなくて、何なのでしょうか。
アメリカの現状は、私には単純に、カトリックとプロテスタントの諍いにみえます。
日本では好感をもたれているかもしれませんが、バチカンも、イエズス会も関連している事件のようです。
マスコミを信じている人だけでなく、ネット上には工作員がウヨウヨ湧いて出て、「デマに乗せられる奴ぁネトウヨ!」と叫びまくるのですから嫌になります。
そうやって、官製デマを流布している輩には辟易させられます。
常日頃のネットリテラシが問われる、というものです。

工作員は理論武装していますので、コロナ騒ぎに乗って誹謗中傷の限りをつくすのです。
「コロナはタダの風邪なのいだから、科学的に論破すれば大丈夫!」などと言っても、彼らは一通りの科学知識(実は現状の、ウソで固めた疑似科学ですが)を身に着けていますので、科学で対応してはダメです。
さらに、一般的な法律知識も持っていますので、法律論で対抗しようとしても勝てません。
どうしてもヤリ込めたいなら政治的に攻撃するしかないので、フツーの人なら、相手にしないのが吉、でしょうか。
そんなわけで、続きを書く気にならず、ずっとゲームをやっていました。

ト おやじ、そりゃ言い訳になってないぜ

ヱ そうだ、そうだ! 怠惰なダケじゃん

ハイラルの親父 カニの絵でゆるしてくれニカ?




すなわち、トミ・タミが、揃って嬉しかったのは、この時ハタレを破ったからではないでしょうか。
乱が平定されたのが嬉しかった、ということではないでしょうか。

さらに、この時期、BCからADをまたぐ時期に、琵琶湖付近で大規模な地震があったことが、地質的にあきらかになっています。
考古学発掘調査でも、単純な河川の氾濫ではない地層の乱れがみられ、琵琶湖の湖底に遺物が散乱していることから、かなりの規模で津波も起こっているのです。
後のアヤで解説しようと思っていますが、実は、ホツマツタヱには、その地震のことも記述してあるのです。

ここでは、大地震があったけど、政府の対応が早く、混乱に乗じたハタレの乱もあっさり平定された、と喜んで歌い踊ったのではないでしょうか。
つまり、ソサノヲの話は、おまけなのです、ね。

次はPart4ですが、今度はすぐやるカニゆるしてくれニカ?


さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
http://hot-uma.bbs.fc2.com/