『家族』という名の集まり② ~受け継がれるもの~ | 知者楽水~人生で起きるすべての経験を楽しみ、自分のエネルギーに変えていく。

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ある日突然巻き込まれてしまった〈ツインレイ〉という謎の関係のお話から、自分の心を解放して本来の自分へと還っていくためのブログです。
その時々の私の気持ちや考えの備忘録としても活用しています。

みなさん、こんにちは。

せしりあ❤です。




今回は連載シリーズ、


『家族』という名の集まり②


をお送りします。

義叔母A子が亡くなったことで、さらにこのテーマを深く感じています。某TV局で『ファミリーヒストリー』なるものが放映されていますが、どんな人であってもその人物の人格形成の基となるのが、


・父方の先祖代々

・母方の先祖代々


であるわけです。私たちはみな、今ここに突然自分だけが何処かから湧き出て来たのではなく、祖先の人々がいて自分がいる。


『ホント、血は争えないねぇ~』


とはよく言われるけど、遺伝子?とか生活様式の考え方や捉え方、育ってきた環境等の影響がその人自身に色濃く表れますよね。今回はそんな家系の影響について気づいた事を書きます。



受け継がれるもの



みなさんは家系が受け継ぐものと聞いて、何を思い浮かべますか?

例えば相続する土地や財産もその1つですが、思考や嗜好、常識非常識などの価値観もあるのではないでしょうか。そしてこの目に見えないけれど受け継いでるものが実に厄介だったりします。


私はNくんと結婚に至るまでに片手ほどの年月を要しましたが、それでもその後に見えてくる家族(家系)の影響はわからず、結婚後すぐにそれを知る事になりました。

私はNくんが浮上してきた課題に共に向き合えないのであれば、


『いつ離婚してもいい。』


と手紙を書いてNくんに渡したこともありますし、また新婚旅行に行く飛行機の中でNくんに幻滅を感じた事があります。


『え?そんな事で???』


と思われるような些細な出来事かも知れません。

でもそうした【小さなわだかまり】が溜まることで後に不満が大爆発するので、私は自分の気持ちや考えを小出しにするよう心掛けていました。


この私にとって〈結婚〉とは、


『お互いの価値観を擦り合わせていく』

『二人で共通の価値を造り上げていく』


事だと考えているので、自分の考えを蔑ろにしていつも他者に合わせ過ぎていたり、そもそも自分としての考えや意見を伝えようとしない人は嫌なのです。

〈家族〉である前に、まず自分自身の〈個〉を大事にしてほしいというのが私の願い。〈個〉が大事にされないのに家(家督)を大事にするなんて本末転倒だという考えです。




家督相続出来れば良いの?



今は核家族が当たり前になってきたので笑い話に聞こえるかも知れませんが、昔は【家を守る】為に養子縁組が行われていました。


父方の本家(祖父は分家)は跡取り娘だったので婿を取ったのですが、結局子供には恵まれず、今やほぼ他人が本家を継いでます。その結果、血筋の途絶えた形式上の【本家】と、今のところ血筋が続いている実質的本家になった【分家】である私の実家。

しかしそもそも本家から〈変わり者の長男〉と揶揄された父の血を受け継いでる私たち兄妹は、外側のカタチなどはどうでもよく、それぞれ個性も考え方も違いますが、


『人間、中身が大事❗』


という考えは一致しているようです。

そして〈家族〉という単位においても、1つの方向に向かって力を合わせるのが私たち兄妹にとっての常識なのですが・・・




Nくん、あなたも同じなのか。



Nくんの実家は嫁入りした私からすると〈家族〉というものにさえこだわりがないのか・・・本当によくわからないのです。これまで〈家族〉としての連帯感を感じない事が多々ありました。


『血が繋がってるから、仕方ない。』


彼らがこのような捉え方をしているように感じられてしまうのです。否定的な受け入れです。


起きた物事を受容していく事が出来る能力はとても素晴らしい資質だと思いますが、一方で自分から働きかける自発的な行動が見受けられない事が多いんです。全員が逃げ腰に見える。にっちもさっちも行かなくなるまで、全員が見なかったフリして放置する、家族全員が他力本願という感じなんです。

すると必然的に跡取り息子であるNくんにすべての責任が重くのし掛かる為に、自分にも負担が掛かるのを見越した私は予め手を打ち、危険回避出来るようにしてきました。


ただそうすると今度はNくん自身も私を全面的に頼るようになり、私がこの家族のキーパーソンになってしまうのがとても嫌だったのです。

何故ならこの家族のことを全く知らない、最も部外者である私がキーパーソンになるのはおかしいから。しかもその他の家族は協力体制が無い。


『出来る人にやってもらいたい』

『私は○○○だから無理』


・・・こんな具合です。




出来る事を協力して欲しい。



こちら側としても1人の人に背負って欲しいとは誰も言ってないんです。ある程度親類の人数がいるのであればその数で頭割りするとか、もしくは比重を変えて負担の配分をすればいいわけです。そうすれば1人の人が全面的に負担を強いられることも防げるし、他の人も自分にもあるはずの責任を果たす事が出来るわけです。なのにこの家族は私以外、誰1人としてそういった発想をしないようなのです。

もちろん私はこの考えを何度となくNくんに伝えていますが、彼自身が自分の立場に不満を持っていたとしても誰にも言わないのです。だから私も誰にも言えないというわけです。


『男としての責任』

『跡取りとしての運命』


それもわからなくはないですが、もしも他の人がNくんと同じ立場になった場合にどう感じるか?という事を考えて欲しいのです。


『何も出来なくてごめんね』

『いつも色々とありがとう』


それだけで済ませてしまうの?って感じ。

そして親が子供に配慮することを教えなければ、その子供は当然気配りが出来ない、いい年した大人であったとしてもね。

また既に大人になって大分経つのに、


『親に教わって来なかったから・・・』


とのたまう義母も私には理解不能。いつまでも親のせいにして自分が努力しないのは如何なものなのかしら。


『結婚』とはお互いが育んできたものを擦り合わせていく事だと思うけど、どちらかが一方的に合わせるのは無理が来ると思う。私は生きた屍として生き続けたくはないし、相手にもそうなって欲しくない。家族のために自分を犠牲にする生き方は止めてほしいと思うのでした。