2014年の4月にこんなDVDが出ていました。
『ブルース・リーを追い求めて~In Pursuit of the Dragon』
監督はブルース・リー評論家でリー研究の第一人者のジョン・リトル。
リーに関するドキュメンタリーを撮ったり、書籍を出版したりしている、リー教徒の方々には有名な人。
で、この作品、簡単に言えば、リー作品のロケ地の現在の姿を辿るというもの。
そりゃ確かに一度は行ってみたいところばかりですとも!
私は在庫切れのAmazon(中古は売ってたけれど)をあきらめ、DVDショップを練り歩き、やっとの思いで新品を購入しました。
さすがに、いまDVDって発売一年も経つと手に入らないのね。とくにこのDVDみたいなマニアックものは部数も少ないのでしょうな。
で、手に入れて観ました。
いやぁ、よくこんなの探したね!
特に『危機一発』のロケ地であるタイの製氷工場は、いまだに全く同じ製氷業務を行っているとは!
40年も経っているってのに。
これが一番驚いたよ。
あ、どんなのが収録されているかの情報をまとめておいたほうがいいね。
DVDの帯文がAmazonの紹介文に転載されていたので、ここにも再度転載しておきます。
「ドラゴン危機一髪」
タイの製氷工場を中心に、アクションシーンを演じた現場、ロケ中にブルース・リーが宿泊した部屋及びホテルの当時の従業員が登場。最後の決闘に向かう決意をする川辺、娼館から出てきて逃げ出した街の通り、オープニングの船着場、製氷工場社長の屋敷として使われた寺院など。また、ブルース・リーが宿泊したバンコクのホテルの部屋(401号室)も紹介。
「ドラゴン怒りの鉄拳」
ほとんどがセット撮影されたため、一か所のみ。「犬と中国人入るべからず」の公園(マカオ)。
「ドラゴンへの道」
ローマのロケ地探訪。ローマ空港や広場の様子。また、現地のキャスト達が撮影当時を回想。
「燃えよドラゴン」
オープニングの寺院を含むロケ地のほか、香港にあるブルース・リーゆかりの地を紹介。チャップリン・チャン氏のインタビューも収録。
という感じ。
念入りだったのは、『危機一発』のタイと『への道』のイタリア。
とくにイタリアは『への道』自体にたくさん納められていたローマの観光地(ノラ・ミャオの運転する車にリーが同乗してあちこち連れてかれる)のほとんどが、歩行者専用になっていて、今は車でざっと回ることができないためか、念入りに映画のシーンと今の映像が比較収録されています。
ただ、そのためかややイタリアばかりが冗長。
だってさ、これらのイタリア観光地って、『ローマの休日』しかり、別にリー映画だけのものじゃないものね。まぁ、いいけれど、イタリアは好きだから。
一方、タイの田舎町は映画の風景がそのまま残っていることがわかってホントに感動。
製氷工場の経営者の邸宅もそのまま残っている。シーンの冒頭でリーが降り立つ港も、近代化しちゃったけれど、面影はちゃんとあります。それからリーが飲んだくれて鬼ごっこした娼館のあったあたりの雰囲気もほぼ変わらない。
これは本当にスゴイ記録になってます。
当たり前だけど、『怒りの鉄拳』はオールセットなので、マカオの公園のみ。これも良く探したなぁ。
『燃えドラ』の空手訓練のテニスコートは今は無くなっていたけれど、その邸宅付近の現在はしっかりとカメラに納めてました。
こうした風景もどんどん無くなっていくから、確かに今の段階でジョン・リトル氏によって再度カメラに納められたという意義は大きいね。
いやぁ、これらのロケ地、私も行きたくなっちゃったよ。
いやいや、行こうと思う! 近いうちきっと行くぞ~!!